2012年10月02日

タフな男たち〜10/2 リーグ優勝決定!〜

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やったぜ!ファイターズ!!
戦力拮抗、大混戦になった2012年パシフィック・リーグで、見事にペナントを勝ち取りました。
決して、決して、順風満帆な旅ではありませんでした。
シーズン最後にきて初めて5連勝したのが象徴的で、通常優勝チームがシーズン一度は経験するような大型連勝は全くなく、「突っ走る」時期は正直一度もなかった。
その代わり。
4連敗以上の大型連敗もない。
実にしぶとく、粘り強い戦いを、最後まで続けた結果がリーグ優勝までチームを導いてくれたと思います。
共同記者会見で、現在離脱中の主将・田中賢が、自らのいないチームの戦いぶりを外から眺めていて「タフな男たちだな、と」思ったと感想を話してくれましたが、まさにその通り。
1年を通して、「乗れない」ながらも腐らず諦めずに全力を尽くしてきた、その愚直なまでの真摯さが、最後の最後、紙一重の戦いから少しだけ抜け出す力になったように思います。
いつも明るいチームが、いつも以上に弾けた笑顔で、誰彼となく抱き合い、喜びを分かち合う姿を見ていると、ほんとうにほんとうに「優勝っていいなぁ」と嬉しくなります。
この日のために頑張ってきたのだから…。

優勝おめでとう!
私たちにも喜びを分けてくれてありがとう!
心から誇りに思える、私たち北海道のチーム。
頑張りました、ファイターズ!!



今だから言いたい。
「ダルビッシュが抜けたから」という理由だけでファイターズをBクラスに予想してくださった野球解説者のみなさん(けっこうたくさんいますよね)。
はっきり言わせていただきますが、勉強不足でございました。
ファイターズの「戦力」、ひとりひとりの選手の力を、その力をひとつに結びつけるチームワークを、もっとちゃんと見てくだされば、予想もあたったかもしれませんけど(笑)。
残念でした!

その「ダルビッシュが抜けた」先発投手陣。
柱の1本だったケッペルが早々にリタイアとなったけれど、勝さんを中心に、吉川とウルフが最後までローテを守り、登録・抹消を繰り返す難しい調整の中でも頑張ってくれた八木と多田野がいて、開幕で勢いをつけてくれた斎藤佑、後半戦は中継ぎから転向した谷元と、ファームから上がってきた中村勝くんを加え、みんなよく「試合を作って」くれたと思います。
序盤から試合が壊れることがほとんどなかったから、得点力が上がらないときでも、常にチームは勝利の可能性を保ちながら戦うことができました。
みんな、ありがとう!
そんな中でも、やはり立役者は吉川光夫。
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成績としても、8月以降は存在としても、いわゆる「ダルビッシュの穴」を充分に埋める活躍でした。
キャンプのとき、すっかり変わった“顔つき”を見て、今年は絶対にやってくれると確信していましたが、想像を上回るスピードでステップアップして、チームをぐいぐい引っ張ってくれて、ほんとうに嬉しかった。
でも、まだまだ伸び代はあります。どこまでも伸びてほしいです。

若い投手も多い先発陣が最初から思い切って行けたのも、タフで優秀なリリーバーが後ろに控えていたからです。
正直、あまりにも酷使が過ぎると心配しましたが、70試合を超える登板回数を記録した増井を筆頭に、宮西、ルーキー森内、最後に助けに来てくれた石井、素晴らしい活躍でした。
特に7回以降を投げるリリーバーは、打たれると即敗戦に結びついてしまう、とても責任が重いわりに、活躍しても陽の当たることの少ない「汚れ役」のような、考え方ひとつでは“やってられない”ポジションですが、誰一人として投げ出さず、いつも闘志を持ってマウンドに上がってくれました。
自らファーム行きを志願するほど状態が悪い時期もありながら、最後にはやはり頼れる姿を取り戻してくれた守護神・武田久を含めて、大接戦のペナント・レースを勝ち残る一番の原動力はブルペンでした。
誰よりも喜んでもらいたいリリーバーたち。
感謝してもし足りないです。
ほんとうにありがとう!

野手では、まず、2000本安打の稲葉さんをはじめ、金子誠、二岡というベテランたちの存在感を改めて感じたシーズンになりました。
長年戦い続けてきて常に満身創痍の彼らですが、自らの肉体の限界ギリギリまで、稲葉は打って守って、金子誠は激務のショートを守り続け、二岡は“出張4番打者”としてここ一番の一振りに全てを賭ける、それぞれがそれぞれの「役割」を果たし続ける姿は、中堅・若手選手たちを最後まで引っ張ってくれたと思います。
“働き盛り”の中堅選手に対しては、正直ちょっと厳しく(笑)もうちょっと出来たかなぁという思いもありますが、栗山監督が積極的に起用した若い選手たちは、まだまだ未熟なのは確かながら、今出来ることを一生懸命やってくれたことが、チームに新鮮な刺激をくれましたし、現実に彼らの力がチームの力になっていました。
そんな野手陣の中でも、「今年」に関しては陽岱鋼の成長、完全な主力選手入りが大きかったと思います。
センターに移った守備ではその守備範囲の広さがどれだけ投手を救ったか、走力と積極的な走塁がどれだけチームの得点に寄与したか、打撃についても、打撃技術の向上と共に、局面に応じて必要とされる打撃を考える力が備わってきました。
チームを“支える”力を持った野手がひとり加わったことは、これからのチームにとって大きな財産です。
それやこれやも含め(笑)。
ベテランと中堅と若手と。
でも、ベテランはベテラン然とせず、若手は物怖じせず、みんながそれぞれに「やれることをやる」気持ちを失わなかったから、ギリギリでも「必要な」得点を取れたのかなと思います。
グラウンドに立つ以上は、ベテランも若手もなく、みんなが戦力。
本当に“風通しのいい”チームであることが、ファイターズの一番の武器でした。
一人はチームのために。
みんな、ありがとう!


最後にもう一度。
優勝、おめでとう!!



ひとつだけ。
どんな形であれ優勝が決まったのは嬉しいことですが、優勝がかかった本当の「大一番」となる試合を経験できなかったことは、それがめったにない貴重な機会なだけに、正直もったいなかったし、これからのクライマックス・シリーズを考えると、最高に緊張する試合を勝ち抜く経験を、特に若い選手たちがくぐれなかったことはむしろマイナス。
これも巡り合わせなので仕方のないことですが…。



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2012年10月03日

10/3 ホークス24回戦〜今日でお終い!〜

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◆10/3 ホークス24回戦(札幌ドーム)

● F 1 − 10 H ○

H 022 000 204 10
F 000 000 001 1

投手:武田勝(1)-★乾(1)-谷元(4)-矢貫(2)-森内(1)
先発:1二西川 2右杉谷 3指糸井 4一中田 5中陽 6捕近藤 7左鵜久森 8三今浪 9遊中島

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



昨日優勝が決まり、ビール掛けで盛り上がり、そのあとも多くの選手が遅くまで歓喜の宴に酔いしれたことは想像に難くない。
それはそれでいい。もちろん、いい。
一年間、一生懸命に目指してきた優勝を勝ち取ったその日ぐらい、羽目を外して朝まで飲んだらいい。

また。
リーグ優勝が決まれば、次はクライマックス・シリーズが待っているから、そこに向けたコンディションの調整だとか、戦力の確認だとか、色々と考えなければならないこともあるだろうし、シーズンも残りわずかな中、個人タイトルを視野に入れている選手がいれば、彼らの扱いもまた考慮すべき対象になるのも理解できる。
けれど。
「プロ」野球である以上、お金を払ってくれる観客に試合を見せる以上、チームには最低限果たすべき義務がある。
相手のある勝負事だから勝利は約束できない。
それでも、「勝利を目指して全力を尽くすこと」。
この契約は“常に”守られるべきだと思います。



クライマックス・シリーズで対戦する可能性もあるホークス戦。
ベスト・メンバーで臨んでも、今まで攻略できていない武田投手相手に、主力選手を全く出場させず、ほぼ若手ばかりで挑んで、当然のように抑えられる。
投手陣も、やはり若い中継ぎ投手を、打たれる・打たれないに関係なく、失点を重ねるまま“順番どおり”に投げさせて大敗。
「今日」という日の特殊性がわからないほど子どもじゃないつもりですが、せっかくみんなで頑張って、捨てゲームを作らない、全部勝つつもりでシーズンを戦ってきたのに、こういう試合をしてしまうと、優勝を果たした勢いも意味もなくなってしまうような気がします。
もともと、圧倒的な強さでリーグ制覇を果たしたわけじゃない。
どんなときでも、どんな状況でも、目の前の一試合に全力を尽くす積み重ねで勝ってきたチームです。
残り2試合。
こんな戦い方は今日でお終い。
最後はファイターズらしく戦って、勝って終われるように。
そして、CSに向けて、勢いを持って臨めるように。
次のホーム最終戦に期待したいです。
しっかり締めくくろう。
頑張れ!ファイターズ!!



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2012年10月04日

個人タイトルを巡る状況

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シーズンもいよいよ大詰め。
パ・リーグのCS進出チームが出揃いました。
ファイターズが第2ステージで対戦するのは、ライオンズとホークスによる第1ステージの結果次第。
わかっていたことですが、どちらにしても相当にやっかいな相手です…。
とはいえ、まだシーズンは終わっていませんから、CSのことはおいおい考えるとして、とりあえず、2012年シーズンの個人タイトル状況を確認してみました。
打撃・投手、それぞれの現時点でのリーグリーダーと、そこに最も近いファイターズ選手の成績を並べてみますと、以下の通りです。

<打撃部門>(10/4時点)
首位打者 1角中(M) .315   4糸井 .303
本塁打王 1中村(L) 27   3中田 23
打点王 1李(Bs) 87   4中田 74
最高出塁率 1糸井 .403   2中島(L) .381
盗塁王 1聖澤(E) 52   5糸井 22

打撃部門に関しては、糸井の首位打者、中田の本塁打王はほとんど難しいかと思います。
タイトルとしては、糸井の最高出塁率だけか。
それにしても、聖澤選手の52盗塁はすごいです。
故障がなければ、L片岡選手、H本多選手、M荻野選手など、余裕で50個を越える盗塁を決められる選手がパ・リーグにはごろごろしている。
ここはセ・リーグとの大きな違いです。
しかし、ファイターズは俊足選手が揃っているわりに、ずば抜けた盗塁数を記録する選手がいませんでした(過去数年に渡っていない)。
主力では糸井を筆頭に、陽、田中賢などそれぞれ30盗塁は出来る“盗塁力”があると思うので、来年以降はもっと走ってほしいし、そのうちファイターズから盗塁王を輩出するのが密かな野望です(笑)。


<投手部門>(10/4)
最優秀防御率 1吉川 1.71   2摂津(H) .191   3大隣(H) .195
最多勝 1摂津(H) 17   2吉川 14
三振奪取最多投手 1田中(E) 166   2吉川 158   3摂津(H) 153
最優秀勝率投手 1摂津(H) .773   2吉川 .737
最優秀救援投手(セーブ王) 1武田久 31   2涌井(L) 30
最優秀中継ぎ投手(ホールドポイント王) ☆増井 49

もう投げないことで吉川の最優秀防御率は確定だと思います。
逆に投げていれば、奪三振もあったかなと思いましたが、イーグルスの残り試合が多く、田中投手の先発機会がありそうなので、やっぱり無理のようです。
増井の最優秀中継ぎ投手はすでに確定。
あとは、武田久がセーブ王のタイトルを取れるかどうか。
ライオンズ涌井投手と大接戦になっております。
こればっかりは、試合展開に左右されるので、周りが取らせたいと思っても簡単にはいかない難しさがあるけれど。
久自身は、シーズン序盤に離脱があり、迷惑をかけた思いが強いようなので、個人的なタイトルにはこだわりもないのではないかと想像しますが、出来れば、今年チームを引っ張った先発投手・吉川、無理に無理を重ねてチームを底から支え続けた増井とともに、「守り勝つ」ファイターズを象徴する存在として、守護神・武田久にもタイトルがつけばいいなぁと思います。



<10/5 予告先発投手>
F 斎藤佑
E 美馬

今年最後の札幌ドームでのリーグ戦。
斎藤佑で開幕勝利したところから2012年はスタートしました。
ファーム落ちから戻ってきた斎藤佑が、ホーム“有終”の美を飾るのか、“憂愁”のまま終わるのか。
優勝は決まったとはいえ、CSに向けて、チームに勢いをつけて終わりたいシーズンの締めくくり。
勝敗も大切ですが、とにかく「ファイターズらしい野球」を伸び伸びと、かつ、きっちりとやりきる残り2試合にすることが絶対に必要。
マウンドに上がる以上はファイターズの先発投手として。
個人的な「結果」ではなく、チームの勝利に貢献できる投球を心がけて、斎藤佑には今出来る全力を出し切ってほしいです。
頑張れ!佑ちゃん!!

チームは今日、中村・矢貫・谷元を登録抹消。
代わりにどんな投手(あるいは野手もいるか)たちが“お試し”されるかわかりませんが(個人的には榊原の状態が気にかかる)、CSでのベンチ入りをかけて個人的なアピールの場であると一番に考えるのではなく、まず“チームのために”と考えられる選手が、結局はいいアピールが出来ると思います。
野球はチームスポーツであることを忘れず、ひとりはチームのために存在することを忘れない選手がファイターズでは生き残れる。

とにもかくにも。
ホーム最終戦は盛り上がらないと!
厳しい戦いになること必至のCSへの欠かせない「準備」として、優勝の歓喜は忘れ、もう一度、チームとファンが“共に戦う”気持ちを強く強く持てるような試合にしてほしい。
願うのはそれだけです。
頑張ろう!ファイターズ!
戦おう!ファイターズ!!




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2012年10月07日

10/5 イーグルス24回戦〜天国と地獄〜

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◆10/5 イーグルス24回戦(札幌ドーム)

● F 3 − 7 E ○

E 310 020 001 7
F 001 002 000 3

投手:★斎藤佑(4.2)-根本(1.1)-乾(2)-森内(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕大野 9遊中島

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



3月30日。
9回 110球 被安打4 1失点
開幕投手の重責に、完投勝利というこの上ない「結果」で応え、斎藤佑の“2年目”は歓喜に包まれてスタートした。
そして。
10月5日。
本拠地札幌ドームで行われる今シーズン最後の試合。
優勝がすでに決まったために“消化試合”ではあっても、ホーム最終戦という特別な舞台を、ファームでもほとんど結果を出せていない斎藤佑に任せたのは、シーズン序盤の活躍で優勝へ貢献してくれた彼に対する温情だったのではないか。
シーズン後半は正直何もしていなくても、最後に“いいところ”を見せて、彼もまたリーグ優勝したチームの、紛れもない一員であることを、斎藤佑本人も、ファンも再確認する機会になることを監督は望んでいたのではないかと思う。
しかし。
4回2/3 99球 被安打9 6失点
開幕戦同様にスタンドを埋め尽くした大勢のファイターズファンの前で、あの時とは正反対の無残な姿を晒して、斎藤佑の2012年シーズンは終了した。


開幕から順調に白星を伸ばしていた斎藤佑が“転落”していくきっかけになったのは、やはり函館の試合ではなかったかと思う。
5月12日。ライオンズ戦。
初回から打ち込まれ、2回を持たずに9失点で降板。
あっという間にこれだけボコボコにされたのは、今までの野球人生でも経験がなかったはずだ。
このとき斎藤佑が何を感じ、何を考えたのかはわからない。
屈辱、怒り、恐怖、…。
ただ、それが何であったにせよ、「初めて」の感情が渦巻いたのは確かではないかと思う。
斎藤佑に限らず、プロ野球の世界に入ってくるのは、子どもの頃からの野球エリートばかりだ。
中でも投手は、“一番野球が上手な子”が獲得できるポジション(日本では主にそうなっている。ただし、メジャーでは、もっともセンスのある子どもにはショートのポジションが与えられると聞く)。
だから、アマチュアにも投手の分業制は取り入れられているのだろうが、今でも高校野球ぐらいまでは「エースで4番」の存在はそれほど珍しいものではない。
数々の栄光に彩られた斎藤佑のアマチュア時代の野球歴の中にだって、もちろん、負けて悔しい思いをしたことも、打ち込まれたことも、思うような投球が出来ずに苦しんだこともあったに違いないが、プライドがずたずたになるような目に合ったことはなかったのではないかと思う。
まさに青天の霹靂。
順調にスタートしていた2012年シーズンの斎藤佑に突然訪れた“劇的な初体験”によって狂いだした歯車は、結局、元に戻ることなく、回れば回るほどその狂いを大きくしたまま、シーズンは終わってしまった。
そんな気がします。

斎藤佑のピッチングに関しては、色々な人が色々なことを「評論」しますが、どれが正しくてどれが間違っているかは、素人にはわからない。
技術的なことについては、本人とコーチがよく話し合って、そのまま伸ばしていくところ、直さなくてはならないところをはっきりさせた上で、納得して練習に取り組んでいくしかない。
個人的には、斎藤佑の被安打の多さをどう考えるか、どう対処するべきなのかに興味があります。
今シーズンは、19試合(中継ぎ1試合を含む)104イニングを投げて被安打126本。
イニング1本以上打たれている計算です。
特に、去年は故障でファームにいたために登板機会のなかった交流戦。
今年は5試合登板しましたが、セ・リーグのチームとはどこも初めての対戦だったにも関わらず、カープ戦以外は、ドラゴンズ・5回・7安打・5失点、スワローズ・4回・8安打・3失点、ジャイアンツ・5.2回・11安打・4失点と、よく打たれてしまっています。
打ちにくいと言われる“初物”だったにも関わらずどんどん打たれたわけですから、去年から対戦のあるパ・リーグのチームは当然打ちます。
交流戦後、再開したリーグ戦では、やはり打たれ続け、結局ファーム落ち。
戻ってきたホーム最終戦でも、イーグルス打線に気持ちよくバットを振られていました。
現状の斎藤佑は、打者にとってひじょうに打ちやすい投手なのは間違いないと思います。
ただ。5/12以前の斎藤佑が「打たれない」投手だったかと言えばそんなことはない。
同じように、一試合当たりの被安打数は多いながらも、それが失点になかなか結びつかない、粘り強さが春先にはあったし、それは、去年から彼の持ち味とも言える「強さ」でもありました。
ヒットを打たれなければ当然失点するリスクも低くなるわけですから、ヒットを打たれず、なおかつピンチに強い投手が最強です。
全ての投手が最終的に目指すべき投手像がそこにある。
斎藤佑も、いずれにしても被安打をもっと少なくする必要がありますが、大切なのは、そのための「方法」を間違えずに選択すること。
打者から見て「打ちにくい」投手のタイプは様々あるわけですから、闇雲に強い球や速い球、鋭く変化する球を求めるだけが“打たれない”方法ではありません。
斎藤佑には斎藤佑にあった方法がきっとあるし、彼が自分で築き上げてきた投球術も、全てが通用しないわけではないはずです。
素直になるところは素直に、頑固に守り抜くところはとことん頑固に。
斎藤佑には斎藤佑として進化してほしいと思います。

「野球エリート」が集まるプロ野球の世界では、プライドに傷がつかないままの選手などほとんどいないはずです。
プロ入りするときにどんな謙虚な発言をしようとも、心の中ではどの選手も「自分はやれる」と思っているはずだし、そうでなければプロの世界に飛び込む資格はないとも言える。
ただ、そのプライドは必ず壁にぶち当たって一度粉々になる。
二軍といえども回りもみんな“選ばれて”プロの世界に入った選手たちだし、まして何年もその中で成績を残している一軍の選手ともなれば、力の差はあって当たり前。
アマチュア時代はいつだって「一番」だったとしても、特別だったとしても、プロ野球ですぐに「一番」になることは出来ない。
だから。そこからが本当の勝負なのだと思います。
誰でも必ず一度は“潰れる”。
潰れたところから這い上がる意志を持てる選手ならば、上に進むチャンスはある。
2年目にして「天国と地獄」を味わった斎藤佑。
真価が問われるのはここからです。
チームはまだクライマックス・シリーズがあり、勝ち進むことが出来れば日本シリーズもありますが、斎藤佑には、目先の華やかな舞台ではなく、自分のプロ野球人生の先を見据えて、やるべき課題に取り組んでもらいたいと思います。
頑張れ!斎藤佑!!



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2012年10月08日

特別なことはいらない

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<10/9 予告先発投手>
F 武田勝
M 成瀬


長かったようであっという間でもあった気がするシーズンも、いよいよ最後の144試合目。
けれど。
最終ゲームだからといって、特別なことは何もいらない。
1年間やってきたこと、そのままの姿で戦ってほしい。
“最後まで諦めない”
“トーナメント戦のつもりで”
“捨て試合を作らない”
どんなときでも、目の前の敵を倒し、ただひとつの勝利を求めて懸命に戦ってきた積み重ねがファイターズを優勝へと導く一番の力だったのだから。

10/2に戦わずして優勝が決まって以降の二試合は、すでに「CSを見据えた」戦力の見極めに重きが置かれ、もちろん出場した選手たちは一生懸命にプレーしていたとは思うけど、チームとして「絶対に勝つ!」気持ちが伝わる戦いではなかった。
シーズン最終盤の大混戦をしぶとく生き残った、あの頃の“一体感”は影を潜めた。
絶対に手放してはいけないものなのに…。
でも、きっとまだ間に合う。
最後の最後にもう一度初心に戻って。
ただ目の前の試合に勝つことだけに必死になることが出来たならば。

調整でも消化試合でもない。
どの一試合も公式戦は真剣勝負。
結果はどうであれ。
勝利のために、ベンチも選手もやれることは全てやりきる戦いを。
頑張れ!ファイターズ!
戦え!ファイターズ!!
絶対勝つぞ!ファイターズ!!!




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2012年10月09日

10/9 マリーンズ24回戦〜そしてファイナルへ〜

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◆10/9 マリーンズ24回戦(QVC)

○ F 9 − 8 M ●

F 004 030 020 9
M 005 102 000 8

投手:武田勝(2)-ウルフ(1)-森内(1)-増井(1)-宮西(1)-☆石井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5三小谷野 6一ホフパワー 7指鵜久森 8捕鶴岡 9遊飯山

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



“変わったこと”をしたばっかりにおかしくなった流れを、今日は打撃陣が最後まで諦めずに引き戻し、とうとう勝利をもぎ取ることが出来ました。
特に、CSに向けて出場のチャンスを狙う若い選手たちがそれぞれに結果を出せたことが嬉しかったです。
3回表。先制点となる強烈なホームランを放った鵜久森。素晴らしい一撃でした。
守備ではいつも通りの安定感を見せる一方、打撃でも2安打2得点と、下位から上位へつなげる得点の起点となった飯山。
8回表。無死一塁の場面で代打起用され、ヒットでつなぎ、また素晴らしい走塁で自分の能力をアピールした村田。
その後の、一死二三塁のチャンスでやはり代打起用され、同点となる犠牲フライを上げた近藤。
こうした選手たちの活躍を、しっかり「勝利」へと結びつけたのは主力選手たち。
3ランホームランを含む、2安打4打点と大暴れした3番・糸井。
2安打(ラッキーでした)1打点の4番中田。
勝負を決める1点を叩き出した陽岱鋼。
ファイターズには珍しい、ノーガードの打ち合いになりましたが、打ち負けない“戦う気持ち”が最後にやっと見られました。
ただ気持ちよく打ちまくった、ということではなく、みんなでどうにか「つないで」勝てたということを心に刻んで、フェニックス・リーグでの調整に臨んでほしいです。

8失点となった投手陣ですが、基本的に心配はしていません。
5失点のウルフは、最初からマウンドに立ち、大野が受ければ問題ないと思います。
“調整登板”ということで、途中から投げることも、鶴岡が受けることも了承してのマウンドだったはずですが、不運な内野安打(ゴロを打たせて取るウルフにはついて回るリスクではある)が続き、盗塁に対して鶴岡がボールをジャックルして投げられなかったことなどもあり、もともと少し神経質な投手なだけに、イライラして集中力を欠いたように思います。
もちろん、そうしたところがこれからのウルフの課題ではあり、解決していかなくてはならない問題ではありますが、当面のCSに関しては、彼が投げやすい“いつも通り”の環境を与えてあげれば、今まで通りの投球はしてくれるはずです。
試合終了後、外野スタンドのファイターズ・ファンにあいさつに出向いた後、ニコニコしながら大野を捕まえて離そうとしないウルフの姿を見ていると、鶴岡がどうとかいうのではなく、大野との間の「信頼関係」が今のウルフにはひじょうに大切なのだと感じます。
上手くいってるものをわざわざ崩す必要はない。それだけです。
1イニングを投げて3安打1四球2失点の宮西に関しても、要するに、増井の50ホールドポイントのために、「準備」が難しかったことが影響していると思います。
通常、「勝っている8回」が増井の定位置であり、宮西は増井の後ろで投げることはない。
ただ、今日の試合は、増井にとってはリーグ新記録となる50ホールドポイントを挙げるチャンスだったので、3回にいったんひっくり返された試合を、5回表に再逆転した機を逃さず、ホールドがつく5回裏に急遽増井をマウンドへと送りました。
乱打戦になってしまいましたから、勝ちこしたからといって増井をいつもの出番まで待たせていたら、ホールドのチャンスはなくなるかもしれない状況も予想されましたので、記録を優先するならばここでの増井投入はベストのタイミングではありました。
しかし、他のブルペン陣の「準備」が“いつも通り”とはいかなくなったのも確かだと思います。
プロ入りしてからずっとリリーフ一筋、経験豊富な宮西にしても、こうした起用のされかたは経験のないことだったはずで、試合への入りが難しかったのではないかと思います。
それでも。いきなり3連打と四球で押し出しの1点を失った後は、満塁だったので犠牲フライでもう1点も失いましたが、実際には三振、センターフライ、セカンドフライと、3人の打者を討ち取っており、次第に“いつも通り”の自分を取り戻していた様子がうかがえます。
最初から“いつも通り”、宮西が気持ちを入れてマウンドへ上がれる「準備」さえ出来れば、ピッチング自体には何の問題もないはず。
心配する必要はありません。
先発の武田勝、増井、石井、武田久はそれぞれにいい終わり方が出来たので、CSへ向けた調整としても万全。
ひとりだけ心配なのは森内です。
今日も1失点しましたが、これで9/30から4試合連続の失点。
さらに遡れば、8/19からの10試合(先発1試合を含む)のうち、無失点だったのはたったの1試合だけという記録が残っています。
その前まではほとんど失点がなく安定し、防御率も2点を切っていましたが、今日の最終戦を終えたところで防御率も4点台へと急降下。
正直、このままでは大切な場面でリリーフのマウンドへ上げるのは危険といわざるを得ません。
森内もまた、ルーキーながらブルペンを支えた一員として、リーグ優勝へ大きな貢献をしたひとりであることは間違いありませんが、短期決戦のCSに必要なのは、過去の貢献度ではなく「いま」確率の高い戦力に他なりません。
CSまではまだ若干の時間があるので修正、調整のチャンスはあるにしても、どこまで信頼を取り戻せるか、また、いよいよというときに首脳陣が“見切る”決断を下せるかどうか(代わりになる投手がいるかどうかも含めて)が注目されます。


公式戦は今日で終了。
いよいよクライマックス・シリーズに向けての準備が本格的に始まります。
主力選手のほとんどは宮崎へ向かい、フェニックス・リーグでの実戦の中で調整を進めていくことになるようです。
対打者、対投手という“実戦感覚”と同時に、みんなで力を合わせて戦ってきたファイターズですから、“いつも通り”「みんなで戦う」感覚も失わないように、そして、何よりも故障者が出ないように。
気を引き締めつつ、モチベーションを上げていってほしいと思います。
頑張れ!ファイターズ!!





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2012年10月14日

獅子か鷹か

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ライオンズとホークスで争われているクライマックス・シリーズ・ファースト・ステージは、初戦はホークスが持ち前の投手力により競り勝ち、第2戦目は、後のないライオンズが強力打線を爆発させての快勝という結果に終わり、譲らず1勝1敗、明日の第3戦まで決着はもつれ込みました。
札幌ドームに乗り込んでくるのはどちらのチームになるのか。
勝ち上がってくるチームの「勢い」は、どちらがどう勝ったとしてもファイターズにとっては警戒すべきものである以上、スポーツマンシップには反する態度であっても(笑)、どちらにしろ第3戦まで消耗戦を繰り広げ、戦力もスタミナも存分に使ってきてくれれば多少なりとも有り難い。
なんとすれば。
ファイターズは確かに今年のペナント・レースを制しましたが、144試合の長丁場を粘り強く戦う「強さ」はあっても、短期決戦はまた別のもの。
1勝のアドバンテージも、全戦ホームグラウンドで戦える地の利も、対戦相手の疲弊具合も、使えるものはなんでも使って、先に3勝して日本シリーズに勝ち上がりたい。
リーグ・チャンピオンだから勝って当たり前などということはあり得ない。
なりふり構わず。
勝利への執着のより強い方が生き残るのが短期決戦のような気がします。
リーグ優勝は、何よりも価値あるものだと個人的には考えていますけれど、チームが日本シリーズに進みたい、日本一の称号を手に入れたいと本気で望むなら、一度優勝したことは忘れて、CS1stステージを勝ちあがってくる強い相手に全力で挑む“チャレンジャー”であれ。
そう思います。


さて。対戦相手がライオンズになるのかホークスになるのか、全くわからないし、そこに対してどのような介入も出来ませんが、ファイターズにとってどちらと戦うほうが“勝算”があると考えられるか。
LかHか トータル戦績.jpg

ぶっちゃけ、今年は両チームに対して負け越しを喫しており、どちらと戦っても分が悪いというのが事実です。
ただ。個人的に、ライオンズには「打たれている」イメージが、ホークスに対しては「打てない」イメージが強かったのですが、こうしてシーズン成績を見てみると、失点はどちらも同じ、防御率で言えば意外なことにホークスの方により打たれており、つまりは「打線は打てない・投手は打たれている」わけで、数字上はライオンズの方が多少は戦いやすいように思われます。

次に、投手陣の成績です。
LかHか 投手編.jpg

ところが、先発投手陣はホークス戦の方でよい数字を残している投手が多い。
特に、先発3本柱の武田勝・吉川・ウルフは3人とも、比較するとホークス戦の防御率の方が良い。
一方で、先発の4〜5番手争いをすることになる投手たちは、ライオンズに好相性の中村・谷元、逆にホークスの方を得意とする多田野・八木と、特徴が分かれています。
現在の調子が一番大切ですが、4戦目以降の先発を誰に任せるかは、この辺りの相性を鑑みて、対戦相手によって代わってくるかもしれません。
問題はリリーフ陣です。
投球イニング数が少ないリリーバーは防御率が凄く大きく出てしまうので数字だけからは一概に言えないとは言っても、勝ちパターンで登板するリリーバーのほとんどが、ホークス戦の数字がよくありません。
何より心配なのは、森内と増井。
彼らはどちらのチームに対してもかなり不安な数字が残ってしまっています。
短期決戦とは言っても最大6試合。
ブルペンの力なくして勝利はない。
森内に関してはシーズン終盤の不調から考えれば「外す」選択もありえると思いますが、絶対に外せない増井が、しっかりコンディションとモチベーションを保って頑張ってくれるかどうかがシリーズのカギを握るかもしれません。
ライオンズにもホークスにも負け越しているとは言っても、完璧に叩きのめされたというよりも、多くの場合、試合展開は接戦になっています。
ライオンズ戦では、全24試合のうち、2点差以内だった試合が(引分を含めて)15試合、ホークス戦では同じく16試合と、わずかな「あと一押し」やわずかな「ひと踏ん張り」が勝敗を分けてきました。
今年1年、ほんとうによく踏ん張ってきたリリーフ陣ですが、最後までもうひと踏ん張り出来るかどうか。
こうした投手陣の成績全般を考えると、やはりライオンズが相手のほうがやや戦いやすいように思えます。

最後に打撃陣。
LかHか 打線編.jpg

一応、想定される打順に沿って、それぞれのチームに対する打率をまとめてみました。
まず、ライオンズ戦の場合。
得意にしている打者は中田と鶴岡のふたりですが、極端に「ダメ」な数字が残っているのはホフパワーのみ。
特に「4番」中田が3割を超える打率を残していますから、やり方によってはどうにかなるかも…という希望を抱かせます(笑)。
一方、ホークス戦となると、陽ひとり3割台の好相性を見せていますが、3番糸井・4番中田がともに1割台と全く打てていない。
その代わりに5番稲葉・6番小谷野が.280あるものの、陽がチャンスメークするにしても5番は遠いし、逆に稲葉・小谷野がチャンスメークするにしても、そこから1番陽は遠い。
打てそうな人をもう少し固めるような打順を組む工夫があれば多少得点力は上げられるかもしれませんが、現状では難しいかもしれません。
いずれにしても、キーマンは糸井。
トータルでは3割打者なのに、ライオンズ戦は215、ホークス戦にいたっては163と全く機能していません。
糸井が打ってくれれば。
ライオンズが相手なら中田との強力なクリーンアップが形成されるし、ホークスが相手の場合は、1番陽・5番稲葉の間が上手くつながるようになる。
シーズン終盤、ぐんと調子を上げてくれていたので、その状態をそのまま試合で出してくれたなら、ひじょうに助かります。
頑張れ!糸井!!


えー、以上のざっくり分析(というほどのものじゃないけど)から、明日はライオンズをやや応援しつつできたらTV観戦しようと思います(笑)。
とは言っても。
どちらのチームが上がってきても怖いことには変わりないし、どこが相手であろうとも、相手のことを考える前にまずは自分たちの野球、ファイターズらしい野球をするのが何よりも大切なこと。
宮崎では故障者もなく、それぞれに良い調整が出来たようなので、後は、札幌に帰ってきて、新しい戦いに向けてまたみんなの心が同じひとつの方向にまとまるような「準備」をしっかりしてくれたらいいと思います。
ちょっとドキドキしてきたぞー(笑)
頑張れ!ファイターズ!!





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posted by こなつ at 23:45| 2012ポスト・シーズン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月17日

CSファイナル・ステージ開幕!

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<10/17 予告先発投手>
F 吉川
H 陽



昨日もない。
明日もない。
あるのはただ今日、目の前の一試合。

百戦錬磨のベテランも。
まだ10代のルーキーも。
いるのは今、同じベンチに入っている仲間だけ。

急に強くなることはない。
でも急に弱くなることもない。
やれることは変わらない。
グラウンドに何一つ悔いを置き忘れてこないように。
いつも通り。
野球に真摯に。
野球にひたむきに。
やれることは必ず全部やろう。

昨日もない。
明日もない。
ただ目の前の一試合。
全力で勝利を目指し、選手もベンチも、そしてファンも。
心をひとつに。

いくぞ!ファイターズ!!





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posted by こなつ at 13:52| 2012ポスト・シーズン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10/17 CSファイナル・ステージ第1戦〜つなぐ、守る、そして一発〜

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◆10/17 CSファイナル第1回戦(札幌ドーム)

○ F 3 − 2 H ●

H 000 000 200 2
F 000 000 30x 3

投手:☆吉川(7)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



帰宅後、スポーツ・ニュースを見ると、ゲームが動いた7回の攻防はこんな風にまとめられていました。(※表現はこの通りではありません)
「7回表、吉川は一死一三塁の場面で粘る小久保を三振に討ち取りましたが、なお二死二三塁となってから多村に詰まりながらもセンター前へ運ばれ2失点」
「7回裏、一死二塁のチャンスで糸井がライトスタンドへ同点ホームラン!好投のヤンをマウンドから引きずりおろすと、二死一三塁で代打二岡。森福の初球をライト前に打ち返して、この回一気に逆転しました」
得点シーンは野球において一番わかりやすく、やっぱり面白い場面であり、そして、ここで打った糸井と二岡は本当に素晴らしい活躍でした。
けれど。
わずかな時間しかさけないスポーツ・ニュースではほとんど取上げられることのない「過程」の中に、野球というチーム・スポーツの本質、ファイターズというチームの戦い方があったと思います。

吉川が悔しい2点を失った直後の7回裏。
先頭打者陽が兄・ヤン投手からヒットを放って出塁。
2番杉谷は送りバントの構え。
2点を追う終盤の入り口で、それでもファイターズらしく「1点」ずつ還していこうという采配に応え、杉谷は、走者を出すとやや制球が乱れるヤン投手のボールをしっかり見極めつつ、確実に犠打を決めて一死二塁。
ここで糸井が、高めに浮いてきた甘い球を見逃さず、ライトスタンドへ叩き込んで同点。
4番中田は、代わった藤岡投手からショートへ内野安打を放って一死一塁。
糸井の「一発」で攻撃が終わらなかったのが大きかったです。
稲葉は、藤岡投手から代わった森福投手の前にセンターフライに倒れたものの、続く小谷野の打球がレフト線を破る間に、中田が三塁まで到達して一死一三塁。
もう一度、みんなでつないだチャンスで、代打の切り札・二岡。
引き戻した「流れ」を完全につなぎとめる勝ち越しの一打を決めてくれました。

先頭打者が出塁する。
大切な走者を確実に先の塁へ進める。
決めるべき人が決めて得点する。
そこで終わらず、もう一度、“先頭打者”が出塁する。
誰かがつなげなくても、次の人がカバーする。
みんなが同じひとつの方向を向いて懸命に頑張るとき。
ファイターズは強くなる。

反対に。
やるべきことをきちんと出来なければ、「流れ」はきません。
5回裏。
先頭打者中田がこの試合、チーム初となるヒットを放って出塁するものの、稲葉が送れず結局三振に倒れると、小谷野の打席で、一塁走者中田がつり出されて盗塁刺。
チャンスの芽をチャンスにすることもなく潰してしまいました。
犠打失敗、走塁ミス。
ミスは必ずあるものですが、重ねてしまっては苦しくなる。
また、7回の守り。
無死一二塁の場面、ペーニャ選手のサードゴロは併殺に取れたはずです。
小谷野からの送球がどうだったのかわかりませんが、セカンドベースに入った杉谷がわずかに握りなおした分、際どく一塁セーフ。
「たら・れば」はありませんが、併殺が成立して二死三塁になっていたなら、吉川は次の小久保選手を苦労しながらでも三振に討ち取っていますから、多村選手まで回ることなく無失点で切り抜けた可能性は大きかったと思います。
投手が討ち取った「取れるアウト」を取りきれないと「流れ」は逃げる。
多村選手の、吉川の感覚からすれば完全に詰まらせたはずの打球が、ショートとセンターの間に落ちたとき、その“不運”も元を辿れば自分たちで招いたものでしかないと思いました。

ただ。そうした諸々を一気にひっくり返したのが糸井の「一発」。
個人的にCSにおいては打のキーマンと考えている糸井(ホークス戦に弱い)がいきなりヒーローとなる活躍をしたこともそうですが、何よりも、短期決戦の場合、劇的な「一発」はその試合だけでなく、しばしばシリーズの「流れ」を決定付けます。
2009年のCS(対イーグルス)で、初戦、スレッジが打った逆転サヨナラ満塁ホームランはファイターズを日本シリーズへ導いてくれたし、しかし、その日本シリーズでは、第5戦、1点リードの9回裏に守護神武田久が亀井、阿部選手に同点・サヨナラのホームランを打たれたことで「流れ」を失い、日本一を逃してしまいました。
今日の「一発」は、そこまでドラマティックなものではありませんが、代打・二岡の勝ち越し打との“合わせ技”で、今日の勝利のみならず、シリーズの「流れ」をファイターズへと引き寄せてくれたと思います。
だからこそ、大切なのはまた明日。


<10/18 予告先発投手>
F 武田勝
H 新垣

初戦を落とせば絶対に負けられない第2戦。
初戦に勝てば、一気に勢いに乗りたい第2戦。
どちらにしても大切な第2戦だから、エース・勝さんが先発です。
けれど、いつも通り、「まっすぐは大胆に。緩い球は低く」それだけでいい。
丁寧に、ひとりひとり討ち取っていきましょう。
頑張れ!勝!!

今日はいい試合だったし、「流れ」も引き寄せたとは思うけれど。
今日は今日。明日は明日。
また、ただ目の前の一試合を勝つために、全力で戦うだけ。
力を合わせ、気持ちをひとつに。
頑張れ!頑張れ!ファイターズ!
つなごう!守ろう!ファイターズ!
明日も勝つぞ!ファイターズ!!




先発した吉川、とても頼もしかったです。
0-0の展開で先に2点を失ったことはとても悔しかったと思いますが、気持ちを切らさず、後続をきっちり抑えた姿には、帰国してTV観戦してくれていた前エースを彷彿とさせるものがありました。
このシーズン、ずっと頑張ってきたその背中を、同じくずっと見続けてきた野手たちが、その裏の攻撃で奮起してくれたのもうなずけます。
例え打たれても「チームを勝利へ導く」、エースへの階段をまたひとつ上った吉川。
ぜひ、もう一度日本シリーズの舞台でマウンドに上げさせたい。
大舞台でのピッチングが見たい。
そう思わせるマウンドさばきだったと思います。
頑張りました。




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2012年10月18日

10/18 CSファイナル・ステージ第2戦〜引き寄せる、守る、そして変える〜

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◆10/18 CSファイナル第2回戦(札幌ドーム)

○ F 3 − 0 H ●

H 000 000 000 0
F 100 000 20x 3

投手:☆武田勝(6)-石井(1)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



昨日掴みかけていたシリーズの「流れ」を、今日の第2戦にも引き寄せてくれたのは糸井嘉男。
1回裏。二死走者無しから糸井が強烈な三塁打を放つと、中田のレフトライナーをH内川選手がグラブに当てて落球。
ラッキーな先制点をもらい、ファイターズは優位な立場で試合を進めることが出来ました。

その「流れ」を守ってくれたのは先発・武田勝。
5回まで許したヒットはわずかに2本。
先頭打者の出塁を一度も出すことなく、初回にあげた虎の子の「1点」と、その後もチャンスは作りながら「ここ1本」が出ない攻撃が続いたために油断すると変わってしまいそうな「流れ」を、辛抱強く守り続けてくれました。
いつもと変わらず淡々と。
いつもと変わらず「真っ直ぐは大胆に、緩い球は低めに」。
みんなが安心していられる、“いつもの勝さん”。
ファイターズが優位を保ちながら、ファイターズらしく戦い続ける「ベース」を支えてくれたと思います。
本当に素晴らしいエースのマウンド姿でした。

けれど。
5回裏。一死二塁→二死三塁から、さらにふたつの四球で二死満塁と大きくチャンスを広げながら、結局稲葉が倒れてこの回も追加点が取れなかった直後。
チャンスを潰し続けるとやっぱりピンチはやってくる。
6回表。
この試合初めて先頭打者にヒットを、それも二塁打を打たれて無死二塁。
打順もまた「1番」からの好打順だったため、2番打者がしっかり送りバントを決めて一死三塁。
守りきるか、追いつかれるか、あるいは打順も考えれば一気の逆転劇もありうる局面。
この試合のターニングポイントだったと思います。
打席には、初回に適時失策をおかした3番内川選手。
ミスを取り返したい打者は、いつもにも増して怖い存在でしたが、打ち上げた打球は浅めのセンターフライ。
正直、この当たりで三塁走者のタッチアップはないとしか思えませんでした。
しかし、驚いたことに三塁走者松田選手はタッチアップから本塁突入。
確かにセンターからのホーム返球はマウンドを越えるために難しい送球ですから、ホークスサイドは、この試合一番のビッグチャンスに命運を「賭けた」のかもしれません。
このギャンブルが成功すれば、「流れ」はホークスに傾いたと思います。
そんな危うい局面を、再びファイターズの「流れ」へと変えたのが陽岱鋼。
センターからホームへの、ワンバウンド・ストライク返球を、鶴岡ががっちりキャッチ、好ブロックで松田選手の生還を阻止。
ギャンブルを許さない完璧な送球で失点を防いだことが、揺れ動きそうだった「流れ」をもう一度しっかりファイターズのものへと取り戻してくれました。

そして、“ラッキー7”7回裏の攻撃。
3回裏の攻撃と全く同じように、先頭打者金子誠が出塁すると1番陽がきっちり犠打を決めて一死二塁。
2番打者が倒れて二死となってから打席には3番糸井。
3回の攻撃ではセカンドゴロに倒れていましたが、終盤に入り、追加点がゲームの勝敗を大きく左右するこの場面で、昨日の“リベンジ”をかけてマウンドに上がったリリーフ・エースの森福投手の初球を思い切り引っぱたくと、打球は大きな放物線を描いてライトスタンド中段に届く、豪快な豪快な2ランホームラン!
勝利をぐいっと引き寄せて離さないような衝撃的な一撃でした。
(嘉男、やっぱりすげぇ…)


「流れ」は黙っていてはつかめない。
一度掴んだからといって、いつまでも守り続けることが出来るわけじゃない。
遠くなりかけたら引き寄せるのだ。
手元に来たら大切に守るのだ。
もしも守りきれずに“変質”してきたら、もう一度良い方向へと変えるのだ。
そのために。
やるべきことをやる。
一生懸命にやる。
全力プレーを貫き続ける。
それしかないのだと思うし、今日のファイターズはそういう戦い方が出来たから勝利をつかみ取れたのだと思います。



<10/19 予告先発投手>
F ウルフ
H 摂津

今日で2連勝。
アドバンテージの1勝を含めて3勝を上げ、日本シリーズ進出に王手をかけた格好になりました。
しかし。本当にしびれる戦いはこれから。
シーズン中に苦杯をなめてきたホークス先発陣、その最強ローテが明日から登板します。
エース攝津投手、大物ルーキー武田投手、防御率1点台左腕・大隣投手。
誰一人打ち崩せたことがありません。(摂津投手から大量点を奪ったことはありますが、地方球場は参考になりません)
“対戦成績で3勝リードしているから”または”あとひとつ勝てばいいから“などという生ぬるい考えでは、ここからの逆転劇だって充分ありえると思っています。
せっかく今は味方につけている勢いを手放さず、自分たちの武器とするためにも。
今まで通り、目の前の一試合に全身全霊を捧げて一戦必勝!
「この一試合しかない」覚悟で、ホークスにぶつかっていってほしいです。
リーグ優勝は、ライオンズの敗戦によって“戦わずして”得たものでしたが、日本シリーズ出場権は戦って勝たなければ手に入りません。
今シーズン初めての、勝って大きな喜びを手に入れるための一試合。
先の“計算”など一切なしで。
真っ直ぐに勝利を目指そう。
進め!進め!ファイターズ!
絶対勝つぞ!ファイターズ!
全力込めて!ファイターズ!!





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2012年10月20日

10/19 CSファイナル・ステージ第3戦〜改めて「リーグ優勝」の価値を思う〜

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◆10/19 CSファイナル第3回戦(札幌ドーム)

○ F 4 − 2 H ●

H 000 000 110 2
F 300 001 00x 4

投手:☆ウルフ(6.1)-石井(0.2)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5指稲葉 6三小谷野 7一ホフパワー 8捕大野 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>


思いもかけずホークスに3連勝して、クライマックス・シリーズは終わりました。
増井と武田久が3連投したことからわかるように、いずれも僅差の接戦を勝ちきる、シーズン同様の「ファイターズの勝ち方」。
“負けたら終わり”の短期決戦の中、「普段どおりの野球」で勝てたのがファイターズの強さと言えますが、レギュラー・シーズンだって毎試合、同じように戦い続けてきたはずなのに、シーズン中は5連勝が最高だったことからもわかるように、同一カードの3連勝などわずかしかなく、ましてホークス相手には経験のなかったことです。
それが。
すべて接戦、最後のアウトひとつまでどうなるかわからない試合を3つも続けて取れたのは、やはり「流れ」とか「勢い」としか言いようのない不思議な力も働いていたように思います。
ターニングポイントだった、第1戦の7回の攻防。
防御率リーグ1位、相手チームもおそらく難攻不落と考えていたはずの吉川が、“討ち取った”はずの打球が野手の誰もいないところに飛ぶアンラッキーなヒットを打たれて2失点。
あの時点では「流れ」はホークスにあり、そのままファイターズは負け、シリーズ自体もそっくり裏返しに、ファイターズがスイープされていたかもしれません。
ただ。そこでがっくり来てガタガタと崩れずに踏ん張れた吉川がいて、その奮闘に応えた糸井の劇的一発で同点に追いつくと、そこに留まらず「もう一押し」するべく、チャンスを作り、つないでいった選手たちと代打・二岡の一振りと、みんなで力を合わせて「流れ」を引き戻せたから、結果的に3連勝で日本シリーズ出場権を得られたのだと思います。
もちろん、一度つかんだ「流れ」を手放さないように、投手たちも野手たちも、本当に頑張りました。
MVPは確かに糸井ですが、誰ということなく、ひとりひとりの選手がひとつひとつの局面で「自分の出来ること・やるべきこと」に懸命に取り組み続けた積み重ねがあったから、「流れ」はこの3試合、ファイターズの元に留まってくれたような気がします。
リーグ優勝し、なおかつクライマックス・シリーズを勝ち抜けたファイターズは強いです。
でも、そのファイターズに対し、レギュラー・シーズンでは勝ち越していたホークスだって間違いなく強いチームでした。
どちらかが一方的に勝ち越すほど大きな力の差などなかったはずです。
それなのに、10/17〜10/19の3日間に限っては、1本のホームランから転じた「流れ」をきっかけに、結果は一方的になりました。
これが短期決戦であり、必ずしも勝敗という結果だけでそれぞれのチームの強さは測れない。
そう考えると。
改めてリーグ優勝というものの価値がどれほど大きなものか。
144試合の長いシーズンの間には、どのチームも状態がいいとき、わるいとき、故障者が出たと思えば、思いがけずに若い選手が活躍するなど、本当に色々な「状態」を潜り抜けながら戦っていかなくてはいけません。
シーズンの短期間を色々に切り取ってみれば、その時々で強いチーム、弱いチームは異なっているでしょう。
どのチームも必ず同じ道のりをたどるわけではなくても、それぞれにいいときもあり、悪いときもありながら、何度も何度も対戦を重ねていく144試合は、ある意味では短期決戦の繰り返しであって、今回のシリーズのように一方的になることもあれば、競り合い、痛み分けになることもあり、前の対戦成績が次の対戦成績と同じになる保証などない。
そうやって長いこと戦い続けた最後に残る成績からは、運も不運も流れも勢いも相殺されて、残るのがそのシーズンの相対的な「強さ」なのだと思います。
CSを3連勝したからではなく、どう転んでもおかしくなかった3試合を見続けて、レギュラー・シーズン優勝を果たしたファイターズは強いチームだったのだなぁと改めて気づかされた気がします。
パ・リーグで一番強かったファイターズが、セ・リーグの代表と日本一をかけて戦うのだから遠慮するものなどなにもない。
胸を張って、そして、ライバルたちの思いも背負って堂々と、日本シリーズの舞台へと向かってほしいです。

まだ相手チームは決まっていませんが、個人的にはセ・リーグ王者に勝ちあがってきてほしい。
それぞれのリーグの優勝チーム同士が対戦してこそ、本当の「日本一」なのだから。
(ドラゴンズには申し訳ないけれど、頑張れ!ジャイアンツ!)



小久保選手。
19年間のプロ野球生活、お疲れ様でした。
2点差を追う9回表、二死二塁。
一発出れば同点、倒れればゲームセットと同時にシリーズが終了するしびれる場面が最後の打席になりました。
真摯に野球に取り組み続けてきた小久保選手に最高にふさわしいラスト・ステージ。
野球の神様はいるんだなぁ…と。
ユニフォームを脱ぐことが決まっている選手の、「最後の打席」や「最後のマウンド」は、多くの場合、いつもの真剣勝負とは色合いが異なる対戦になります。
それもまた、残る選手たちからのリスペクトであり、感謝の思いの表れであって、悪いとも思わないし、嫌いでもありません。
でも。バットマンとして一振りに全身全霊を捧げてきた小久保選手が、緊張感のある“本当の勝負”の中で野球選手としての最後を終えられたことは、最高に幸せな締めくくりになったのではないかと思います。
マウンドには私たちの守護神・武田久がいましたが、最後のショートフライが飯山のグラブに収まる瞬間まで、小久保選手に一発喰らうのではないかと怖かったです。
もう来シーズンからは、小久保選手を打席に迎えてハラハラすることはなくなりますが、小久保選手が愛したホークスの中に、いつでも小久保イズムは生きているはず。
そして、ファイターズの中にも、二岡をはじめ、小久保さんの野球選手としてのあり方を“引き継ぐ”選手たちはいます。
違った形になっても、きっとまたグラウンドでお会いしましょう。
いまはただ、同じ“野球好き”として(生意気ですが)。
『ありがとう』



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posted by こなつ at 23:59| 2012ポスト・シーズン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月22日

リーグ・チャンピオンとして

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セ・リーグのCSファイナル・ステージは、ドラマティックな結末となりました。
圧倒的な成績でリーグ優勝を果たしたジャイアンツでしたが、CSでは2位ドラゴンズ相手に初戦から三連敗。
しかし。
もう後のない崖っぷちで踏みとどまり、最後はぐいっと押し返しての3連勝。
アドバンテージの1勝を加え通算4勝3敗で、日本シリーズ進出を決めました。
さぁ。おいでませ、ジャイアンツ。
セ・リーグ王者とパ・リーグ王者、真の日本一決定戦が待っている。
楽しみです。
リーグ・チャンピオンとして臨むCSには、リーグ優勝の価値を守るために「負けられない」プレッシャーがありますが、日本シリーズには、ただ強い相手を打ち負かしたい、勝ちたい、一番になりたいという、漲る闘志だけでいい。
相手にとって少しの不足もなし。
全力で立ち向かっていってほしいと思います。


ところで。
ファイターズが3年ぶりの日本シリーズならば、ジャイアンツも同じく3年ぶり。
つまり、お互いに前回対戦した2009年以来初めての日シリ進出で、再び相まみえることとなりました。
これも何かの因縁なのかもしれません。

2009年の日本シリーズをざっとおさらいしてみると。
この年はパ・リーグの本拠地から開幕。
札幌ドームで行われた第1戦は、武田勝が先発。惜しくも3-4で敗戦。
わずかな守りのミスが勝敗を分けました。
第2戦は、この年終盤から臀部の故障により登録抹消されていたダルビッシュが42日ぶりの先発登板。
それでも。いつもとは全く違う、カーブ主体の投球でジャイアンツ打線を翻弄し、勝利投手となりました。スコアは4-2と僅差でした。
舞台を東京ドームへ移した第3戦。
ホームラン6本が乱れ飛ぶ空中戦は、やはりジャイアンツに分がありました。
4-7で敗戦。敗戦投手は糸数。
第4戦は、逆にファイターズが打ち勝ったというか、11安打8得点と、打線が「つながって」8-4の快勝。勝ち投手は八木でした。
これで対戦成績は2勝2敗の五分。
そして、東京ドームの最終戦、どちらが勝っても日本一に王手をかける第5戦。
先発藤井が好投。
しかし、打線がなかなか援護できず、序盤にあげたたった1点のリードは終盤8回に追いつかれて同点。
ところが、その直後、9回表にファイターズが再び1点を勝ち越し、「勢い」も「流れ」ももちろん「勝利」も手中に収めたかと思った9回裏に、思いも寄らぬドラマが待っていました。
守護神武田久が、まさかの連続被弾で逆転サヨナラ負け。
札幌ドームに戻ってきても、余りにも劇的な展開で移ってしまった「流れ」を引き戻すことはできませんでした。
初回に先発東野投手がアクシデントで降板したにも関わらず、リリーフ陣が付け込む隙を与えなかったジャイアンツに対し、11安打を放ちながら結局無得点に終わった「つながりのない」ファイターズ打線。
スコア的には0-2の僅差でしたが、得点差以上に「勝利への距離感」が違いました。
完敗を喫した上、自分たちの「ホーム」で相手チームの胴上げを見る屈辱。
3年前は悔しい思いを味わいました…。

ただ。これが去年の話ならば「やられたらやり返す」気持ちが一番かもしれませんが、何せ3年も前のこと。
2009年のファイターズが2009年のジャイアンツに負けたというだけのこと。
ファイターズもジャイアンツも、3年前とは違います。
2012年のファイターズと2012年のジャイアンツだけが繰り広げられる戦いを、紡ぐことができるドラマを、たっぷりと魅せてほしいと思います。
今年の日本プロ野球、最後のカード。
全ての野球好きのためにも、頑張ろう!ファイターズ!!
日本シリーズだからといって、変わったことなど何もいらない。
ファイターズはどこまでもファイターズらしく。
「いつも通り」の中に光る、ファイターズの魅力をいっぱいに表現できる戦いをしてほしいです。
胸を張って進もう!
いざいざ。日本シリーズへ!!
(まだちょっと早かったかw)





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2012年10月23日

ヒカリトカゲ

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今日の道スポに、某評論家氏の日本シリーズの勝敗予想コラムが掲載されていました。
前半部分はCSを勝ち抜いたジャイアンツの戦い方を賞賛する文章が続き、その後、このジャイアンツの流れは日本シリーズでも続く、と予想。
対するファイターズは「レギュラーシーズンで、パの5チームのうち3チームに負け越している。弱いチームには圧倒的に強いけど、強いチームには弱い」ので、ジャイアンツにとって怖い相手ではない。
よって4勝2敗でジャイアンツが勝つ、とのことです。
ジャイアンツに勢いがあるのはわかります。また、ファイターズのレギュラーシーズン成績もその通り。
予想結果だってもしかしたら当たるかもしれません。
けれど。相手と自分の間に実力差が大きければ勝敗にも大きな差がつくだろうし、逆に力の差がなければ勝敗は接戦になるのが普通のことだと思います。
現に「強い」ジャイアンツだとて、2位ドラゴンズとは11勝10敗(3分)、3位スワローズとは11勝9敗(4分)とほぼ互角の対戦成績であって、その他3チームに対して大きく勝ち越したから最終的に大差でリーグ優勝を果たしているわけで、ジャイアンツがファイターズと違って「強い相手に強い」からではありません。
評論家という「野球を分析し、伝える」プロフェッショナルによる、ファイターズのことをよく知らないのはともかく(全てのチームの全ての試合を見るわけにはさすがにいかない)、余りにも根拠に欠ける“説明”は野球をつまらなくするだけです。
別にファイターズに不利な予想を怒っているわけではありません。
ただ。他球団ファンの方も日本シリーズが楽しみになるような「まともな」評論で盛り上げてほしいなぁと思うだけです。



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◆吉川投手と鶴岡捕手が「2012プロ野球最優秀バッテリー賞」を受賞http://www.fighters.co.jp/news/detail/3122.html

<吉川光夫投手(初)>
「一人で獲れる賞ではないので特別なうれしさがあります。鶴岡さん相手に投げさせてもらえたから獲れた賞だと思っています。来年以降、自分自身もっと成長して、鶴岡さんと続けて何度もいただけるように頑張ります。」
<鶴岡慎也捕手(初)>
「この賞をいただけるなら去年までだと思っていました。吉川がこの一年ですごく成長して、僕にもこの賞を獲らせてくれたので感謝しています。来年は誰が見てもエースと言われるようなピッチャーになってもらって、二人でまたこの賞をいただけるように頑張ります。」

資格条件の目安は、先発投手なら10勝(リリーフだと20セーブポイント)、捕手についてはインサイドワーク、盗塁阻止率の高さ、捕逸の少なさなどだそうです。
鶴岡に関しては、盗塁阻止率は高くないし、捕逸もリーグでは多いほう。つまり、インサイドワークを認められたということだと思います。
本人はダルビッシュと組んでいる間に受賞の可能性があるかと思っていたようですが、逆にダルビッシュが凄すぎたために、捕手の“影響力”が評価されにくく、バッテリーふたりの共同作業として認められなかったのではないか。
しかし、吉川の場合は、過去3年間未勝利の「未完の大器」が一気にチームのエース級へと飛躍したわけですから、その“影”に本人の実力以外の何かも必ずあると想像され、その第一番は栗山新監督ですが、吉川自身がいつも感謝のコメントを残す「鶴岡さんのリード」も一躍脚光を浴びた形になりました。
他所からはチームの危機にしか見えなかったであろうダルビッシュのメジャー移籍は、吉川をはじめ投手たちの成長を促し、また、捕手鶴岡にも新しい可能性を広げたという意味では、ファイターズに、戦力的ダウン以上のプラス効果をもたらしたのだと今は思います。
ダルビッシュは、リーグ優勝したファイターズを見て「僕がいなくても大丈夫だということ」みたいに言ってましたが、ダルがいなくても大丈夫というよりも、ダルがいなくなったから大丈夫になった。
大黒柱が抜けるということは、時としてチームを“強くする”。
そういう風に、ピンチをチャンスに変えられるチーム力を保ち続けてほしいです。


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◆来季契約についてhttp://www.fighters.co.jp/news/detail/3120.html

北海道日本ハムファイターズは本日10月23日(火)、千葉県鎌ケ谷市のファーム施設にて宮本賢投手(28)、市川卓選手(26)、関口雄大選手(27)の3選手に対し、来季の契約を結ばないことを通達いたしましたので、お知らせいたします。

<宮本 賢>
2007年、希望枠で入団。6年目(吉川と同期)

<市川 卓>
2005年、ドラフト5位入団。8年目(ダルビッシュと同期)

<関口雄大>
2007年、育成ドラフト1位でベイスターズ入団。
2010年、トレードによりファイターズへ移籍。プロ通算6年目。


ひょっとしたら。
吉川だって遠からず彼らと同じ道をたどったかもしれない。
だとしたら。
反対に彼らにも、持てる才能を存分に発揮できる可能性があったかもしれない。
プロ野球の世界に入り、同じように決して短くない年月を過ごし、それでもひとりひとりの選手たちの歩む道のりは大きく、あまりにも大きくかけ離れていく。
夢は正夢になることもあれば、夢のままに終わることもある。
それでも追い続けるか。違う道を選ぶか。
彼らにしか決めることは出来ない…。





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2012年10月25日

ふたつの「枠」〜ドラフトと日本シリーズ〜

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◆ドラフト情報2012
http://www.fighters.co.jp/team/draft/2012/

1位 大谷翔平(18) 投手 花巻東高 右投げ左打ち
2位 森本龍弥(18) 内野手 高岡第一高 右投げ右打ち
3位 鍵谷陽平(22) 投手 中央大 右投げ右打ち
4位 宇佐美塁大(18) 内野手 広島工高 右投げ右打ち
5位 新垣勇人(27) 投手 東芝 右投げ右打ち
6位 屋宜照悟(23) 投手 JX-ENEOS 右投げ左打ち
7位 河野秀数(25) 投手 新日鐵住金広畑 右投げ右打ち

先発も中継ぎも若い選手が揃っている投手陣には、すぐに輪の中へと加わっていける大学・社会人の即戦力右腕を。
今もっとも大きな補強ポイントである内野手には、杉谷・中島・加藤・西川たちと競い合って成長していくことを期待して強打の高校生を。
球団としての方針ははっきりしていると思います。
あとは、指名された彼らが入団してからのこと。
アマチュア時代の実績も欠点も知らないし、実際興味もありません。
プロは入ってからが勝負の世界。
この中から一人でも多く、札幌ドームでプレーできる選手が育ってくることを願うだけです。

2012年ドラフトも話題性では他球団をぶっちぎったファイターズ(笑)。
ドラフト直前にアメリカ行きの希望を明らかにした大谷投手を、こちらも事前に「指名する」と公表。
追随する球団は結局現れず、単独で交渉権を獲得しました。
大谷投手も、よくよく考えた上でのアメリカ行きの決断でしょうから、今更日本プロ野球のチームから指名されたところで簡単に翻意することはないでしょう。
けれど。
話を聞くだけでも無駄にはならないと思います。
よくよく考えたといっても、それは大谷投手を取り巻くごく限られた「枠」の中で考えたこと。
若いからその枠が小さいとかいうことではありませんが、例えば、9月にプロ志望届けを提出したことで「プロ入りの意志あり」の前提でドラフト戦略を練ってきた各球団が、突然ドラフト4日前に「やっぱりアメリカに行きます」と宣言されて、どれだけ困ったかわかっていないだろうし、まして迷惑をかけるだろうなと想像することが、彼自身も彼の周囲の人たちにも出来なかったのは、それが「外の世界」に属する事象だからだと思います。
大谷くんが知らないことは沢山ある。
「枠」の外にはどういう理屈があるのか、「枠」の外から自分はどう見えているのか、外の人は自分がどうしたらもっと幸せになれると考えてくれているのか。
とりあえず、聴く耳はもっていても損はない。
大谷投手には大谷投手の夢があるように。
ファイターズというチームには、ファイターズの夢と信念がある。
ある意味ではどちらも「大人げのない」両者(笑)。
思いっきりぶつかり合ってほしいと思っています。




日本シリーズは公式戦とは違い、40人の出場資格者を事前に公示し、その中から試合ごとに25人のベンチ入りメンバーを決めます。
つまり。この40人に入った選手には日本シリーズに出場する可能性がある代わりに、枠の外に残った選手には残念ながらチャンスはありません。

ファイターズニュース.gif
◆日本シリーズ 出場資格者
http://nipponseries.npb.or.jp/2012/team/fighters.html

▽投手 石井、乾、ウルフ、斎藤、増井、武田久、宮西、八木、根本、矢貫、吉川、中村、武田勝、木田、森内、谷元、モルケン、多田野
▽捕手 鶴岡、中嶋、大野、近藤
▽内野手 田中、飯山、小谷野、中田、金子誠、ホフパワー、二岡、西川、岩舘、今浪、中島、杉谷
▽外野手 糸井、陽岱鋼、稲葉、鵜久森、村田、紺田

40人という「枠」の中にも、ベンチ入りできる25人の「枠」があり、さらには試合に出られる選手の「枠」、スタメン出場選手の「枠」へと、選手みんなが越えていきたいと望んで止まない「枠」はどんどん小さくなっていくけれど。
日本一になるためには、この40人全員が戦力。
例え一度もベンチに入ることがなかったとしても、全員が「絶対に勝つ」闘志を胸に、万全の準備をしてジャイアンツに向かっていってほしいと思います。
頑張れ!ファイターズ!!




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posted by こなつ at 23:06| Fニュース2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月28日

10/27 日本シリーズ第1戦〜かっこわるい野球〜

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◆10/27 日本シリーズ第1回戦(東京ドーム)

● F 1 − 8 G ○

F 000 000 001 1
G 000 420 20x 8

投手:★吉川(4)-モルケン(0.1)-森内(1.2)-宮西(1)-矢貫(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7遊金子誠 8捕鶴岡 9投吉川

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



都会に出て行った“田舎モノ”がかっこ悪いのは、自分が“田舎モノ”であることを隠して、都会のやり方に合わせようとするからだと思う。
この試合のファイターズはかっこ悪かった。
舞台は花の大東京。
日本で一番人気のある野球チームであるジャイアンツが目の前にいて。
全国中継のTV放送で、全国津々浦々の野球ファンが自分たちを見ている。
「だから、ちゃんとしなくっちゃ」
“日本シリーズの重圧”の正体はそんなものなのではないかと思う。
どこへ行こうと、どんな舞台だろうと。
北海道の“田舎モノ”は“田舎モノ”に過ぎないし、“田舎モノ”のやる野球以上のものが今更急に出来るわけもない。
『北海道が一番になりました!』と本気で思っているのなら。
かっこつけようとしないで、自分たちの出来ることを一生懸命やれ!
“田舎育ち”の、見た目は不細工でも味のいい野球を見せてほしい。
舞台の大きさに自分たちの大きさを合わせようとする必要などない。
ファイターズはどんなときでもファイターズ。
「よそゆき」のかっこ悪いファイターズはもういらない。
さぁ。
次の試合が待っている。



先発した吉川の序盤大量失点は、チームとしてはもちろん大きな誤算であり、一番の敗因になりましたが、“これから”の吉川にとって、今年もらった数々の賞に劣らぬ大きな経験・財産になる登板だったとおもいます。
自分の実力を、一軍のマウンドでそのまま発揮できるようになった吉川が、「どんなときでも」姿を変えずに投げることの出来る本当の一流投手、本当のエースへとステップアップするために、最後にまた「課題」をもらいました。
あればシリーズでの次の登板、なくても来年へ。
より大きな期待をもって背番号34を待ちたいと思います。
頑張れ!光夫!!


<10/28 予想先発投手>
F 武田勝
G 澤村

ファイターズは勝さんで間違いないです。
試合後のコメントで監督がぽろっと言っちゃってますから(笑)。
う〜ん、やっぱり栗山監督が一番落ち着かないといけないなぁ。
勝さんはいつも通り。
「真っ直ぐは大胆に。緩い球は低く」
それだけ気をつけて、ひとつひとつアウトを取ることだけでいい。
日本シリーズだとか、強力ジャイアンツ打線だとか、すでに1敗したとか、全ての「雑念」を捨ててひとりひとりやっつけていく。
その変わらぬ姿がきっと、野手たちの“正気”も取り戻してくれるはずだと信じて。
粘り強くいきましょう。
頑張れ!勝!!





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10/28 日本シリーズ第2戦〜戦う「土台」を取り戻す〜

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◆10/28 日本シリーズ第2戦(東京ドーム)

● F 0 − 1 G ○

F 000 000 000 0
G 100 000 00x 1

投手:★武田勝(6)-石井(1)-増井(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7遊金子誠 8捕大野 9投武田勝

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>


負けましたが、「戦う土台」は作れたと思います。
昨日は、ファイターズらしさがまったく出せず、投手陣は崩壊、打線は、まぁ、得点力不足はいつものこととはいいながら(笑)それにしてもあまりな3安打。
攻撃では犠打失敗、守っても記録には残らなくても実質的にはエラーのようなプレーもあり、大切な局面で「やるべきこと」がひとつも出来ない、戦いようのない野球でした。
自ら差し出してしまった「流れ」に乗って、ジャイアンツが怒涛の勢いで迫ってきても不思議のない状況で迎えた今日の試合。
相手の前に立ちふさがり、勢いをせき止めてくれたのは武田勝と大野のバッテリーでした。
立ち上がり、いきなり先頭打者に先制ホームランを浴びたときには、「このまま一気に押されるか」と思いましたが、冷静さを失わず、かつ勇気を持って、後続を断つと、以降6回まで許した安打はボテボテの内野安打と守備のまずさが生んだ二塁打を含む3本のみ。
特に、ジャイアンツ打線の中軸を担う坂本選手・阿部選手、そして、昨日大活躍でシリーズの「ラッキーボーイ」となりそうだったボウカー選手を完全に封じ込めてくれたのは、次戦以降を考えても大きな仕事だったと思います。
長野選手に打たれたように、甘く入れば多少バットの先でもスタンドへ運ばれてしまうような球質にもかかわらず、それでも打たれないように磨きをかけてきた自分のピッチングを最後まで疑ったりしないで、「いつも通り」にボールも精神もコントロールしていた武田勝。
ファイターズの誇りです。
武田勝が作ってくれた「流れ」のまま、石井、増井も好救援。
“守りからリズムを作る”ファイターズ野球の「半分」を、投手たちが建て直してくれたと思います。

もう「半分」を担う野手たちは。
やっと9回表。
二死走者無しから、稲葉、小谷野の連続安打で二死一三塁のチャンスを作って代打二岡という見せ場は作れました。
結局得点にはならず、負けてしまったけれど。
この“最後まで諦めない”ファイターズらしさの片鱗が、次の試合へとどうかつながっていくように。
何が何でも頑張らなくてはいけません。
2戦で合計8安打1得点。
やられっぱなしで悔しくない打者などいないと思います。
けれど。
8回を三者連続三振に切って取ってマウンドを降りる澤村投手が、自らのベンチに向かって大きく二度吼えた顔を見たとき、相手がこれだけの気合を込めて投げてきているのならば、それに倍する気迫を持ってひとりひとりが立ち向かっていかなければ、勝てるはずがないと思いました。
マウンドに立つ投手が孤独ならば、バッターボックスに立つ打者もまた孤独。
誰も助けることは出来ません。
野球はチームスポーツで、みんなの力を合わせなければ勝てないスポーツではありますが、ひとりひとりの「力」が存分に発揮されなければ、合わせた「力」は大きくなりようもない。
投手が「対打者」ならば、打者は「対投手」。
自分がそのとき何をするべきかをしっかり準備した上で、全力で投手に向かっていく姿に期待したいです。


ぶっちゃけ。
ガンガンぶつけられて痛い思いをした上に、まんまと作戦にはまって踏み込めなくなった挙句、あんなに思いっきり吼えられて。
悔しい!悔しい!悔しい!
ぶつけられたらぶつけ返す、愚かなマネなど決してしてはいけない代わり。
やられたら打ち返せ!!
(難しいのはわかるけど…)



2連敗となって戻ってくる札幌ドーム。
でも。傷を癒しに逃げ帰ってきてはダメです。
英気を養い、前を向いて、しっかり準備をする。
ダメだったことは全部東京ドームに捨ててきて。
「ここから」もう一度スタートです。
進もう!ファイターズ!!




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2012年10月29日

『覚悟』〜勝利至上か、シーズンの集大成か〜

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10/28の第2戦で、多くのファイターズファンが驚いたと思うのが、先発投手武田勝に対して捕手大野というバッテリーで臨んだことです。
武田勝・大野のバッテリー自体は元々「定番」の組み合わせでしたが、今シーズンの途中、大野をファームに落としたことをきっかけに、それ以降は武田勝の登板時には鶴岡が受けるようになっていました。
それが、日本シリーズの大舞台、しかも初戦を吉川炎上、中継ぎ陣も崩壊して惨敗した危機的状況を受け、何が何でも勝ちたい試合でいきなりの武田勝・大野復活。
シーズン通をし「第一捕手」として信頼してきた鶴岡を“懲罰”的に切り捨ててでも、勝つために、まずは“守り勝てる”投手陣の建て直しを図る意図での采配なのかと思いました。
結果。ジャイアンツ打線に滅多打ちを許した鶴岡と対照的に、わずか5安打1失点に封じた大野。
では。ジャイアンツだけと戦い続ける日本シリーズの残り試合、全ての先発投手に対して大野に受けさせる“覚悟”はあるのか。
また、明らかに得点力不足を露呈している打線については、どうやって得点を取ろうと考えるか。
第1戦、第2戦とも基本的にシーズン中と打順は変わっていません。
先の長いシーズンならば、「いま」状態の悪い打者がいても、辛抱して待つことができますが、残りはたったの5試合、それもすでに2敗していますから、建て直すことが出来なければあと2試合であっという間にシリーズは終わってしまいます。
ここまでの2試合を見ている限り、打撃の状態が良さそうなのは小谷野ただひとりですから、どうにも難しいのは事実とはいえ、例えば、「2番」打者。
まったく“らしくない”打撃に終始している西川と、初戦はヒットを放ち、2戦では代打で最終的に三振はしたものの、しつこい粘りをみせた杉谷を、相手投手に左右に合わせて使い分けるシーズン通りの打順より、「いま」期待出来そうな、なおかつスイッチヒッターでもある杉谷をスタメンに、守備に不安がある西川を左の代打として思い切って一打席に集中させる、というような使い方に変えてもいいのではないかと思います。
また、死球を受けて、今日も練習が出来なかったという中田をどうするのか。
患部の状態が悪ければ出場そのものが不可能という事態もありますが、本来のスイングができないとわかっていても使うのか、使うとしたらやはり「4番」にこだわるのか、負担を軽減して下位打線に置くのか。
何よりも「勝つ」ことを一番に考えるならば、ただでさえ当たりがなく、なおかつコンディション不良の選手を「4番」に据えて、今チームが必要としている“得点力のアップ”に逆行するのは愚策でしかありません。
ただ。一年間何があろうと「4番」を任せ、将来的に日本を代表する大砲へと育てようとしてきた今シーズンがあり、日本シリーズの場でさえ、一連の“育成”過程の延長と捉えるならば、痛みをこらえながらバットを振る「4番」中田も、またアリなのかもしれません。
日本シリーズの残り試合を、何が何でも勝つ、勝利至上主義でいくのか、あくまでも2012年のファイターズの集大成と考えるのか。
それは栗山監督の「覚悟」次第。
勝つことを一番に考えるならば、実際に何もかも上手くいかなかった1&2戦を受けて、打順の変更にしろ、選手の入れ替えにしろ、作戦、指示の徹底など、やれることはまだ色々あるのではないかと思います。
特に手を打たず、今まで通り「選手たちを信じて」、辛抱して見守るのもひとつです。
いずれにしても中途半端はいらない。
ある意味では、指揮官自身の迷いや動揺がチーム全体に伝わっての2連敗のように思えます。
あなたのチームだ。
迷わず道を指し示してほしい。
そうすれば、きっと選手たちは全力で走ります。
腹をくくっていきましょう!
こちらも腹を据えて応援します。

頑張ろう!ファイターズ!!





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2012年10月30日

10/30 日本シリーズ第3戦〜ベテランの「平常心」〜

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◆10/30 日本シリーズ第3戦(札幌ドーム)

○ F 7 − 3 G ●

G 000 002 010 3
F 023 001 01x 7  

投手:☆ウルフ(5)-宮西(1)-石井(1)-増井(1)-武田久(1)
先発:

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



試合時間が長かったので、本日は手短に(笑)。

今日はやはり稲葉の一発に尽きると思います。
2回裏。一死走者なし。
初球をもの見事に捉えると、打球はライトスタンドへ飛び込む先制ホームラン!
2試合合わせてもたった1点しか取れなかった打線に勇気を与えると同時に、このシリーズ初めて“先手”を奪ったことが、もともと乗りやすいところのあるチームのムードを一気に明るくしたのではないかと思います。
また、味方を鼓舞する効果だけではなく、相手に与えるダメージも大きかった。
序盤の1失点ですから、ホールトン投手としてもすぐに切り替えていけばさほど問題はなかったはずなのに、二死からホフパワーにストレートの四球。
動揺を感じさせるピッチングになりました。
続く8番大野に対してもボール先行。
そこでじっくり見極めながら、粘り強くフルカウントに持ち込むと、右方向へ上手く運んだ打球はライト前ヒットに。
フルカウントですからスタートを切っていたホフパワーは、しかもライト方向へのヒットだったおかげで、一気に三塁まで進むことが出来ました。
ここで二塁ではなく三塁まで行っていたことが、この後、金子誠の打席で大きな意味をもつことになります。
三遊間の深いところに転がった打球は、遊撃手が捕っても投げられないショート内野安打。
ホフパワーが生還して、このシリーズ初めて“タイムリー”による得点を叩き出しました。
二死から。
四球をきっかけに。
「反対方向へ」つなぐヒットがあり。
全力疾走で勝ち取った内野安打がタイムリーとなる。
ファイターズらしい、粘り強さ、先の塁を狙う意識、全力疾走、その全てが「つながった」価値のある得点でした。
シーズン中にも二塁打を放った際などに時々見られた、痛んだ足での全力疾走によりベース付近でしばし動けなくなる金子誠の姿は、稲葉の一発から始まったこのイニングの攻勢を、試合の「流れ」までも支配するための大きな力になったと思います。
思い切りの良い一発で、停滞していた打線に“突破口”を切り開いてくれた稲葉。
どんな状態でも、そのとき「やれることをやりきる」覚悟を、身を持って示した金子誠。
ふたりのベテランの「いつも通り」が、ホームに帰ってきたファイターズに本当の「いつも通り」を取り戻してくれました。
その後は、お互いに毎回のように塁上をにぎわす、“動いた”ゲームになりはしたものの、ピンチを背負っても投手たちは粘り強く、打線も決して淡白にならず、盗塁あり、送りバントも決めるところではきっちり決めるなど、良い形で攻撃し続け、投手が取られてもすぐに取り返し、最後まで優位を保ったまま勝ちきることが出来たと思います。
とにかく長い長い試合でしたが(笑)。
みんなでよく頑張りました。
シリーズ初勝利、おめでとう!
でも。栗山監督が言うとおり、ここがスタートです。
今日のような「粘り強さ」と「つながり」を、明日にもつなげていってほしいです。



シーズン中はチャンスに恵まれなかったものの、この大舞台で見事に起用に応え、守備でも打撃でもよく貢献してくれた今浪。
第1戦では散々に打ち込まれた宮西は、今日はきっちり「お返し」しました。
みんなが大活躍だった今日の試合では、少し地味な働きかもしれませんが、個人的には君たちがヒーローです。
これからも頼りにしています。
頑張れ!今浪!
頑張れ!宮西!



<10/31 予想先発投手>
F 中村勝
G 宮國

今日の1勝でチームの雰囲気は完全にいつも通りの明るさに戻ったはずですので、勝くんは余計なプレッシャーを感じることなく、持ち前の強気な投球で伸び伸びと投げてほしいと思います。
フライアウト・タイプの勝くんには狭い東京ドームより、広い札幌ドームのほうが向いているし、外野の守備範囲はファイターズが一番。
自分らしく。
頑張れ!勝!!




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2012年10月31日

10/31 日本シリーズ第4戦〜辛抱我慢に花は咲く〜

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◆10/31 日本シリーズ第4戦(札幌ドーム)

○ F 1x − 0 G ●

G 000 000 000 000 0
F 000 000 000 001x 1

投手:中村(7)-石井(1)-武田久(1)-増井(2)-☆宮西(1)
先発:1中陽 2二今浪 3右糸井 4左中田 5指稲葉 6三小谷野 7一ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



昨日以上に長い試合だったので、今度こそ手短に(明日も仕事なんだよぉ〜w)。

「辛抱・我慢に花が咲く」
これに尽きます。
今日の試合展開に関しても、ファイターズというチームにとっても、そして、飯山裕志という真摯に野球と向かい合い続けている一人の選手にとっても。
苦しくても、逃げず、投げ出さず、頑張り続けたからこそ得られる最高の感動。
“野球の神様はやっぱりいる”と思うのはこんな瞬間。
本当に一生懸命やってきた選手には必ず光射すときが訪れるのだなぁと。
「飯山さんの一打でタイに追いつきましたよ!」と言われ、何の迷いもなく即座に「いや、みんなでつかんだ勝利です」と生真面目に応える滅私の人・飯山裕志。
彼の成し遂げてくれたことを、本当に意義あるものにするためには日本一になるしかない。
この勝利で奮い立たなくては、“仲間”とは言えない。
明日以降、また絆を強くしたファイターズが、一丸となって戦ってくれるはずだと信じています。
ありがとう!裕志!
頑張れ!ファイターズ!!


<11/1 予想先発投手>
F 吉川
G 内海

吉川が投げるのだとしたら。
「やられたらやり返す!」
これだけです。
思い切り腕を振って、ジャイアンツ打線をやっつけろ!
行け!光夫!!

そして。今日も伏兵・飯山の一打に救われた打線。
特に、完全に封じ込められている状態の陽と糸井の復活がカギを握っていると思います。
ジャイアンツによく研究され、苦労しているのだと思いますが、君たちは“超人”です。
勇気を持って投手に向かっていければ、“超人”の反応は“計算”を凌駕する。
考えすぎない!
自分を信じて。
頑張れ!岱鋼!
頑張れ!嘉男!!




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