2012年12月06日

異変

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今年の契約更改では“異変”が起きている。
今日(12/6)交渉を行った糸井が(推定)1000万円増の2億円という提示を不服として保留。
先日やはり評価に「納得がいかない」としてハンを押さなかった陽に続き2人目の保留者となった。
さらに、サインはしたものの「もっと評価してもらえると思った」と球団に対する不満を漏らした増井の存在を含め、主力選手たちの“自己評価”と球団の評価の間に“目に見える”ズレが生じたのは北海道移転後初めてではないかと思う。
他球団の状況と比較して、この程度の保留者の存在はさして珍しいものではない。
けれど。ファイターズの契約更改交渉といえば、通常はほぼ無風であり、上から下まで「一発更改」が当たり前で、稀に「保留」する選手がいても、ファンからはちょっとした“裏切り者”的な視線を浴びる上、その後の交渉で「結果」が変わることはないため、サインしないという決断は想像以上に勇気が必要だったのではないかと思う。
今年に関しては、陽や糸井、増井の主張がそれぞれ“正しい”かどうかは問題ではないし、保留者との次回交渉で“上積み”などしてはいけないと個人的には考えている。
これまでファイターズの契約更改交渉が無風だった理由は、けっして選手たち全てが「お金にこだわらない」素敵な人柄だからというわけではなく、フロント側から、それがどんなものであったとしても、確固たる“査定システム”を基にした、ふれない“評価”を選手にも理解できるように説明出来たためだろう。
単なる印象や他の選手との比較ではなく、どの選手にも公平に適用される、曖昧さのない査定システムは絶対に必要である。
まれに他球団では、不服を唱えた選手の主張が通って増額を勝ち取るケースが見られるが、そういうことが許される方法論では、選手とフロントが信頼関係を築くのは難しいし、選手間にも不公平感が残りかねない。
フロント、首脳陣、選手たちが、それぞれの立場でやるべきことをやり、お互いの“仕事”を尊重できるとき、チームはほんとうに一丸となった強さを発揮できる。
選手はチームの勝利のために貢献するプレーを目指し、首脳陣はそれが出来る選手を適材適所で試合に送り出し、フロントは1シーズン通した一人ひとりの貢献度を査定する。
これまでのファイターズはこのサイクルが上手く回っていたのだと思う。
しかし、同じやり方を続けていて、それがずっと上手くいくとは限らない。
今年発生したちょっとした“異変”を、単に陽や糸井という選手「個人」の問題と考えるか、システムの問題と考えるか。
もちろん査定システムも常に見直しや改良は行われてきているとは思うが、顕在化し始めたフロントと選手の“評価”の「ズレ」を軽視することなく、何故こうした事態になったのか、しっかりと検証し、来季以降に生かしていく方向で動くきっかけにしてほしいと思う。
北海道移転後、強くなったファイターズが、移転から10年目となる来季以降、本当に「常勝」チームとなっていくためには、選手も首脳陣もフロントも、ただ上手くいっているからというだけで「同じこと」をやっていてはダメなのだ。
上手くいっているうちに、次のステップに進まなくては停滞が訪れる。
もう一度。
ファイターズはどうやって戦っていくのか。
そして。勝つために必要なプレー、振る舞いとはどのようなものか。
「わかっているはず」で済ませずに、みんなで考える必要があるのかもしれないと思う。





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posted by こなつ at 23:59| 2012オフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月11日

「土台のない夢」の顛末とその後。

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◆日本ハム 大谷口説いた「攻略本」25ページ 近日中に開示へ

日本ハムが近日中にも「攻略本」を開示する。大リーグ挑戦を表明していた花巻東・大谷をドラフト1位で強行指名。その後、栗山監督が3度直接出馬するなど45日間かけて、日本ハム入りにこぎ着けた。その大きな要因が11月10日の交渉で球団が大谷側に示した「大谷翔平君 夢への道しるべ 日本スポーツにおける若年期海外進出の考察」と題した冊子だ。
 当初から栗山監督は「隠すものではない」と話していたこともあり、報道陣を通じて開示することを決めた。
 A4判25ページと別紙5枚にも及ぶ資料は、若いうちから海外へ渡ることのリスクを実例を挙げて示したもので、元高校教諭でアマスポーツ界にも顔が広い大渕隆スカウトディレクターの発案で球団を挙げて作成した。かたくなだった18歳の心を動かした資料の開示は他球団の参考となりそうだ。


大谷くんが最終的にファイターズへの入団を決意するまでの経緯には、実に様々な問題が複雑に含まれているけれど、一連の“騒動”の始まりである、彼の最初の決断(アメリカ行き)に関して言えば、大谷くん自身と彼の周囲の大人たちの「無知」と「夢の偏重」がなければ、そもそもドラフト前にああした“宣言”は行われなかったのではないかと思っている。
アメリカで野球がしたいという希望も、そのためにぶつかるだろう困難に立ち向かう強い決意も確かに大谷くんにはあったはずだが、では、実際にメジャーリーガーへと至る過程はどのようなものか、困難とはどのような困難なのか、「具体的に」知っていたとは思えない。
知る術もなかったのだろう。
わかっていたのなら、今回ファイターズが公開するという、若い選手が海外へ渡るリスクを説明した資料など、考えを翻す材料になどなるわけがないのだから。
本人だけではなく、家族や学校関係者にとっても“未知の領域”となる問題だっただけに、話し合いや相談をいくら行おうとも、お互いに何も具体性も示せないまま、結局は「夢は尊重するべきもの」という風潮に押されるようにして、大谷くんの“アメリカ行き”宣言まで突っ走ってしまったような気がする。
それも仕方のないことだったかもしれない。
けれど。最初から、望む者には誰にでも、アメリカでプレーするに至るシステムや想定されるリスクに関する知識が得られるような仕組みがあれば、今回のような“騒動”はきっとなかったし、今後も無駄な騒ぎの発生を抑制することができるだろう。
そういう観点から、このたびの資料公開は当然するべきことだが、本来、一球団が例えばドラフト交渉のためにやることではなく、NPBとして取り組むべき課題なのではないかと思う。
有望な若年選手の海外流出を恐れるならば、出て行った選手にペナルティーを課すことばかり考えず、「出て行かせない」ために、海外に比べて日本でプレーすることの利点、魅力を「具体的に」アピールすることが大切である。
ひとりひとりの選手に対する育成プランはもちろん個々の球団が考えるべきことだが、「日本プロ野球」が将来的にどのような方向性を目指しているか、そのために選手たちに対して何を期待し、何を提供するのか、球団任せというか、球団ありきだけでなく、本当に球界全体の問題として考えていかないと、今後また“土台のない夢”を追いかけていこうとする若者が次々と現れては消えていくことになりかねない。
そのような「誰も得をしない」事態を招かないように、今回の“騒動”をただの例外的事例で、すでに終わった騒動とせず、問題の本質とその解決方法をよく考えてほしいと願っている。





ひとつ。
様々な誹謗・中傷があったことに関して、栗山監督が「悪いのはファイターズ」として学校関係者に謝罪したというニュースがありましたが、ファイターズは悪くありません。
悪いのは、あくまでも誹謗・中傷を行った人間です。
今回の“騒動”の当事者として、ファイターズも無関係ではない以上、栗山監督が「申し訳ない」と強く感じる気持ちはわかります。
けれど。
何一つ悪いことをしていないのに“罪をかぶる”のは筋が通らない話だし、そうしたところで何一つ解決するわけではない。
大谷くんの進路が決まった今後も、様々な問題が降りかかってくると思いますが、ファイターズ・ファンとしては、感情に流されるばかりでなく、毅然として対処するべきところはきっちり対処していってほしいです。




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posted by こなつ at 23:49| 2012オフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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