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『来季はセットアッパー ダース』
『森本に挑戦状 陽』
スポーツ新聞(主に道新スポーツ)には連日このような見出しが踊っています。
今はまだ「そういう可能性もある」という程度の“願望”に近いものでしかないと感じますが、可能性は可能性であって決して0ではない。
今年のファイターズは良い成績が残せませんでした。
今日も日本シリーズを見ましたが、ライオンズは本当に強い。
彼らを倒して再びチャンピオンフラッグを札幌ドームに掲げるためには、今年と同じことをやっていてもダメだろうと思います。
対ライオンズに限らず、2008年シーズンの戦いを通して見出された課題を解消し、もっと「勝てる」チームになるために、2009年はどんな野球をするのか、どんなチーム編成にするのか、そのための戦力をどのように確保するのか。
あらゆる意味で、今が「チーム」として最も重要な準備期間なのではないかと思います。
去年のオフ、賢介が打撃フォームの改造に挑戦し始めた頃、「低迷した選手というのは良かったときに戻そうとする。普通はそうしたくなるところを、元に戻すのではなく、新しいものを作ろうと挑戦する姿に目的意識を感じる。“正解”がない中で、さらなるレベルアップを図るための取り組みだと思う」という白井さんの評がありました。
チーム作りにも同じことが言えるのではないでしょうか。
二連覇した後の3位。
停滞したからといって、個人の打撃フォームと違って、「チーム」が元に戻ることは不可能だし、優勝したときの「チーム」が唯一の正解というわけでもない。
もっと強いチームになるために。
常勝軍団となるために。
レベルアップしたファイターズを作り上げるために、目的意識を持ってチャレンジする勇気も必要だと思います。
2008年シーズンの戦いの中で、過去2年間ほぼ不動だった「聖域」がいくつも崩れました。
稀哲と賢介の「1&2番」。
久とマイケルの「勝利の方程式」。
金子誠と賢介の「鉄壁の二遊間」。
さらに、五輪期間には「エース」ダルビッシュ、「打線の軸」稲葉が抜けるということもありました。
故障さえなければ、あるいは、疲労から回復して力を発揮できるようになれば、これらの「聖域」は再び「聖域」とするにふさわしい機能を取り戻して、チームの勝利に不可欠の要素となるとは思いますが、どうせなら、こうした「聖域」も含めて全てを白紙の状態から、2009年のチーム作りを始めてほしい気がします。
どんな野球を目指すのか。
そのために必要な戦力とはどのようなものか。
全ての選手が同じはかりの上に乗って競争する。
結局は「聖域」はそのまま同じ形で残る可能性が高いにしても、ただ単に「ずっとこれでやってきたから」などという理由ではなく、それぞれの選手が自分の力をアピールして、自分で自分の居場所を獲得していくこと。
チーム作りの段階から何があっても変わらない固定のポジションをいくつも作ってしまうことは、新しい戦力に与えられるチャンスが狭まるという意味では、FA選手や外国人などを取ってきて優先的にポジションを与えるのと同じことです。
「育成でチームを強くする」ということは、単に若い選手を育てるだけではなく、全ての選手が常に成長を求められるべきであり、公平に競争がなされて初めて達成できることではないかと思います。
「セットアッパー ダース」
「1番・ショート 陽」
ありえない話ではない。可能性は0ではない。
★ファーム投手コーチに小林繁氏が就任
北海道日本ハムファイターズのファーム投手コーチに小林繁氏(55)が就任い たしましたのでお知らせいたします。小林コーチはあす11月9日(日)から沖縄県名護市での秋季キャンプで指導を開始いたします。
【質疑応答より抜粋】
−ファームでの指導に関するビジョンは?
「大切なことは、「これをやれ」と選手に押し付けることではなく、選手自身が「これをやろう、やれるんだ」と思うことであり、そのような気持ちを作り上げることだと思います。そうするためにも、トレーナー、コンディショニングコーチ、ピッチングコーチとで連携をとりながら、客観的に整理して進めていきたいと考えております。」
−選手を教育する上で、コーチ自身のタイプは?
「あまり怒りはしません。私に聞きに来ないと損をするよ、というスタンスです。上からものを言いながら選手に強制してやらせるのではなく、選手からコーチのところに来て、何かを学ぼうとする姿勢を大切にしたいと思います。」
育成方針を見る限り、ファイターズのファームコーチに適任の方のように思えます。
ひとりでも多くの投手が、小林コーチから何かを学んで、飛躍のきっかけにしてくれたらいいと願っています。
打撃にしろ投球にしろ、選手が結果を出さなければ「コーチが無能」と評されやすいのは仕方のないことかもしれませんが、ひとりひとり個性も資質も違う選手たちを指導するための汎用的な理論などないし、どのひとりの選手をとっても「これが正解」という打ち方・投げ方などないのだと思います。例え今成功している選手にしても、そのやり方が最高のものなのかどうかはわからない。
そして、コーチがいくら正しい指摘をしていても、それを選手が理解し受け入れるかどうかはまた別の問題だし、そこにはもちろんコーチの伝達する力を含めた指導力が問われる部分でもあるのですが、コーチと選手の間には「相性」というものも存在するような気がします。
優れた選手を“育てた”コーチは名伯楽と言われるわけですが、かといって彼が全ての選手を上手に育てられるわけではないのではないか。名コーチが育てられなかったばかりに「素質がない」と思われた選手が、違ったコーチに教えを受けて開花する場合があったりするのではないかと私は思っています。
コーチの交替は、新しい「相性」の発見につながる可能性が広がるところにも意味がある。
そう思います。

今日の道スポに、坪井さんが5日間の断食を終えたというニュースが載っていました。
5日間…。
1日負けたな、賢介。
と思ったら、タイガースの関本内野手は7日間の断食に挑む予定とか…。
上には上がいるなぁ。
来年は負けずに8日間?とか無理はしないように(笑)
一軍と二軍を行ったり来たりする選手だった賢介にとっても、ファーム監督の白井さんや、以前のバッティングフォームを作るのを手伝ってくれた淡口打撃コーチとか、バントの師匠でもある平野コーチとの「出会い」は飛躍の大きなきっかけだったのではないかと思います。
だからといって、それまでに賢介を見てくれた全てのコーチが凡庸だったわけでも無能だったわけでもないと思うし、賢介にとって恩師と言えるコーチたちが他の選手にとっても重要な存在かというとそうである場合もそうでない場合もあるだろうと。
コーチや監督に限らず、一緒に戦う選手たちも含めて、自分が成長する糧となる存在に出会えるかどうかはたぶんに「運」にも左右されるような気がします。
自分を育てるきっかけに出会えた幸運と、力を貸してくれた人たちに感謝しながら。
いつかは誰かに感謝される存在になるように。
頑張れ!賢介!
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