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契約更改に関わる色々なニュースを目にしますが、ある球団の先発投手がダウン提示を保留したという話題の中で、「勝ちを(勝利投手の権利)消された部分もあった」などと発言したという記事を読んで、少し残念に思いました。そういうことは確かにありますが、逆にピンチの場面で降板して、後ろの投手たちに助けられることも、打線が援護してくれることもあるわけで、先発ローテの柱ならば、少なくても他の選手たちに聞こえるようには、このような発言はしないほうが良かったのになぁ…と思います。
ただ。思わずこういうグチが出てしまうのも、根底には球団側の査定に対する不信感というか、球団と選手の間に、成績の評価を巡る認識のズレが存在しているためかと考えます。
1年間プレーして残る結果としての「数字」には、この投手が示唆した例のごとく、“自分の能力だけではどうにもならない”運というか偶然の要素が決して少なくない割合で含まれています。
にも関わらず、「結果」だけを盾にして減俸を迫る球団だったとしたら、選手側が偶然の要素を取っ払った「内容」を評価してほしいと望むのは理解できるところです。
いずれにしても編成を預かる球団と、現場で戦う選手ではそれぞれに立場が違うわけですから、完全に認識が一致することは難しいでしょうが、球団と選手は決して敵対関係にあるべきものではなく、チームが強くなることを一番の目標として働くという点では「ひとつ」にならなくてはいけないと思います。
そのためには、両者の対立を招きかねない「査定」の場では、例えベストとは言えなくても、「査定」するための考え方・成績の評価の仕方について一貫した基準というか方向性を球団側は示す必要があるのではないか。
かの先発投手に関しても、結局はそういった根底部分で納得がいかないための保留なのだと想像しています。
昨年「全員一発更改」を達成したファイターズは、今年も今までのところ交渉した全ての選手が一度でサインしています。
怪我や不振で「数字」が残せなかった選手も数多く、ダウン提示も昨年よりはずっと多いと思いますが、それぞれに納得して更改を終えているようです。
年俸の問題は選手にとってきわめて大切なことですから、保留する選手が“がめつい”などとは全く思いませんし、次々とすんなり契約を更改するファイターズの選手たちが“欲のない”美しい心根を持った選手ばかりなどと賞賛するつもりも全くありません。
誰であろうと、納得がいかなければ納得ゆくまで話し合いを持てばいいのです。
ただ。ファイターズの「一発更改」率が高いのは、球団側に「査定」に関する明確な方向性があり、プラスにしろマイナスにしろ、提示した金額を裏付ける「根拠」をきちんと選手側に説明できる用意が出来ているからではないかとは考えています。
そして。その方向性、査定の「背景」が球団と選手の間でかなりの部分共有されているように思います。
◆稲田直人
「納得してサインしました。現状維持です。出場試合数は昨年より多いですが、今年の打撃成績では…球団の方には、出場試合数や代打などの途中出場もしっかり評価していただきました。今季を振り返ると、ヨーイドンで怪我をして出遅れたことも残念ですが、何より日本一になるためにやってきたのにそれを達成できなかったのが悔しいです。来シーズンは個人的な目標をたてるより、どんな形で試合に出ようが、全力でプレーし、チームの勝利に貢献するだけです。そして、いつも通り、元気にチームを盛り上げていければいいと思っています」
<最近2年間の打撃成績>
2007年:85試合・160打数・44安打・打率.275
2008年:99試合・185打数・41安打・打率.222
◆紺田敏正
「アップ提示でした。自分が思っていた以上の評価をいただいた感じです。昨年より先発出場が多いことや、ゲーム終盤の盗塁なども考慮に入れていただいたようです。今年はスタメンで出たときにある程度の成績を残せましたが、後半に急降下してしまったこと、そしてチームとして優勝を逃したことが何より悔やまれます。来季は、調子の波を出さないことを最大の課題とします。そして、最低でも相手先発が右投手のときは先発出場が出来るような力をつけたい。現在、手術の影響で足の状態はあまり良くありません。しかし、しっかりリハビリを続け、調子が上向いたら暖かいところで人より多めに走り込み、キャンプに備えたいと思っています」
<最近2年間の打撃成績>
2007年:94試合・57打数・14安打・打率.246・7盗塁
2008年:89試合・140打数・33安打・.236・14盗塁
◆金子誠
「10%のダウン提示でした。いつものようにチーム事情について意見を交わしたことが中心で、あまり野球そのものの話題には触れませんでした。1点だけ、賢介が責任を感じて選手会長を引き継いでくれるので、よろしくお願いしますというような話をしたかな。今シーズンを振り返って、やはり一番は怪我のことです。今まで大なり小なり怪我があったけど、シーズンの出だしで離脱をしたことはなかった。元をただせば6,7年前から防がなきゃならないものだったし…途中、無理をして出場したけど、今思うとそれが正しい決断だったかどうかは、わかりません。シーズン最後の1ヵ月は、来季につなげることができる内容だったと思います。何とか来シーズンが始まるまでに身体の方を万全にしたい。二岡の加入うんぬんとよく聞かれるけど、僕は争いごとが嫌いだし、自分らしい野球が出来るかどうかだけに集中をしたいです。チームに対し自分は何が出来るか考えることが、一番大切なことですから」
<最近2年間の打撃成績>
2007年:132試合・419打数・102安打・打率.243
2008年:96試合・291打数・63安打・打率.216
『チームが勝つこと・強くなること』
ファイターズの球団サイドも現場の選手たちも、思いは全てここに収斂するのだと思います。
試合に出れば直接「チームの勝利」のために貢献する働きが何かしら出来るチャンスがあるから、途中出場も含めて出場試合数の増加はプラスの材料として評価される(※稲田)。
先発出場の増加を評価された紺田も同じ。
逆に、怪我のために大きく出場機会を減らした金子誠がダウンするのは当然の「評価」だと思います。
また。同じひとつのプレー、例えば盗塁を取ってみても、賢介が常々「どれだけできるかではなく、どこでできるかが大切」(というようなこと)と言っているように、状況によってその価値が大きく変わってくることも評価に当って考慮されていることが、紺田のコメントからはうかがえます。
チームのために何が出来て、何が足りなかったのか。
同じひとつの基準の下に、交渉のテーブルについた両者が、対立するのではなく共にひとりの選手の1シーズンを振り返り、来季のさらなる向上を考えていくような、そんな建設的な契約更改であればいいなぁと希望的に願います。
今年はもうひとつ「元気印」の元気が物足りなかった直人だけれど、広陵の憧れの先輩・二岡がチームメイトになることだし、来年はますます張り切ってほしいです。
周りから盛り上げるのが上手な直人ですが、自らが先頭に立って盛り上がりを作るつもりで頑張れ!直人!
短い間でしたが(笑)、チームが「1番」バッターを失って苦しいときに素晴らしい活躍をしてくれた“スーパー紺田”。
来年はもう少し長い間その力が続けて出せるように頑張れ!紺ちゃん!
そして、もちろん足のスペシャリストとしての役割も大きいと思います。
梨田監督が取って置きの場面での代走として、いつも紺ちゃんを最後に残しておくのは、ただ単に足が速いだけではなく、大事な局面で盗塁を出来る度胸や、打球判断の早さ・正確さ、ベースランニングやスライディングの技術を含めた「走塁技術」に優れているからなのでしょう。
今はリハビリ中だけど、骨きょくを除去して痛みが少なくなるだろうその俊足で、来年はもっと“風よりはやく”グラウンドを駆け回ってほしいです。
足の状態さえ問題なければ二岡の守備は下手ではないから、同じポジションの選手としてトータルで考えると、会長が“定位置”を守るのは厳しい。
セカンドだって、今現在の力では、賢介の方がトータルで戦力として優秀だ。
それでも、会長がファイターズというチームの「要」のひとりであることは変わらないと思います。
例えグラウンドに立たなくても「チームのためにできること」はあるけれど、会長には、いや、もう会長じゃなく金子誠には、やはりグラウンドで「金子誠の野球」を見せてほしいと願っています。
まずは股関節というより、原発部分を含めてあちこちが影響しあって痛みを発生するようになってしまった身体をしっかりケアしてほしいです。
戦いの場所に立つ最低条件でしょう。
人の身体も、チームという集団も、切り離せないパーツのつながりだから、一箇所が故障すると全体に歪みが生まれる。
金子誠はまだまだチームにとって欠かせない大きなパーツ。
抜けないように。頑張れ!金子!

「1点だけ、賢介が責任を感じて選手会長を引き継いでくれるので、よろしくお願いしますというような話をしたかな。」
賢介はまこっさんを思いやり、まこっさんは賢介を思いやる。
それもこれも、「チームのために」という気持ちに結ばれてのことだと思います。
選手会長という「職」そのものは、まこっさんから賢介に引き継がれるわけですが、目に見えにくい部分でもチームを支えるという意味では、今までもこれからもきっと一緒。
頑張れ!賢介!
頼みます!まこっさん!
フレッシュな力でチームに勢いをつけ、やっと一軍選手になった2006年。
「守り勝つ」「つなぐ」ファイターズ野球の申し子として、しっかり一軍レギュラーに定着した2007年。
念願だった3番打者も経験し、初の全試合フルイニング出場も果たして、名実共にファイターズの中心選手となった2008年。
今度はグラウンド上だけでなく、選手会長としてファイターズというチームの“B面”の中心に、そして、球団の歴史的な流れの中心にも立つことになる。
毎年毎年新しくなっていく「田中賢介」を、嬉しく思ったり、心配したりしながら、ずっと応援していくのかなぁ。
いくのだろう(笑)
幸せものですよ、私は。
ありがとう!けーんすけー!
※「守備位置について〜」は続きが書けたらお知らせいたします。
読みたい人がいるかどうかはわかりませんが(笑)、個人的には興味のある話であり、何かしら書き上げたいので。
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