2012年10月14日

獅子か鷹か

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ライオンズとホークスで争われているクライマックス・シリーズ・ファースト・ステージは、初戦はホークスが持ち前の投手力により競り勝ち、第2戦目は、後のないライオンズが強力打線を爆発させての快勝という結果に終わり、譲らず1勝1敗、明日の第3戦まで決着はもつれ込みました。
札幌ドームに乗り込んでくるのはどちらのチームになるのか。
勝ち上がってくるチームの「勢い」は、どちらがどう勝ったとしてもファイターズにとっては警戒すべきものである以上、スポーツマンシップには反する態度であっても(笑)、どちらにしろ第3戦まで消耗戦を繰り広げ、戦力もスタミナも存分に使ってきてくれれば多少なりとも有り難い。
なんとすれば。
ファイターズは確かに今年のペナント・レースを制しましたが、144試合の長丁場を粘り強く戦う「強さ」はあっても、短期決戦はまた別のもの。
1勝のアドバンテージも、全戦ホームグラウンドで戦える地の利も、対戦相手の疲弊具合も、使えるものはなんでも使って、先に3勝して日本シリーズに勝ち上がりたい。
リーグ・チャンピオンだから勝って当たり前などということはあり得ない。
なりふり構わず。
勝利への執着のより強い方が生き残るのが短期決戦のような気がします。
リーグ優勝は、何よりも価値あるものだと個人的には考えていますけれど、チームが日本シリーズに進みたい、日本一の称号を手に入れたいと本気で望むなら、一度優勝したことは忘れて、CS1stステージを勝ちあがってくる強い相手に全力で挑む“チャレンジャー”であれ。
そう思います。


さて。対戦相手がライオンズになるのかホークスになるのか、全くわからないし、そこに対してどのような介入も出来ませんが、ファイターズにとってどちらと戦うほうが“勝算”があると考えられるか。
LかHか トータル戦績.jpg

ぶっちゃけ、今年は両チームに対して負け越しを喫しており、どちらと戦っても分が悪いというのが事実です。
ただ。個人的に、ライオンズには「打たれている」イメージが、ホークスに対しては「打てない」イメージが強かったのですが、こうしてシーズン成績を見てみると、失点はどちらも同じ、防御率で言えば意外なことにホークスの方により打たれており、つまりは「打線は打てない・投手は打たれている」わけで、数字上はライオンズの方が多少は戦いやすいように思われます。

次に、投手陣の成績です。
LかHか 投手編.jpg

ところが、先発投手陣はホークス戦の方でよい数字を残している投手が多い。
特に、先発3本柱の武田勝・吉川・ウルフは3人とも、比較するとホークス戦の防御率の方が良い。
一方で、先発の4〜5番手争いをすることになる投手たちは、ライオンズに好相性の中村・谷元、逆にホークスの方を得意とする多田野・八木と、特徴が分かれています。
現在の調子が一番大切ですが、4戦目以降の先発を誰に任せるかは、この辺りの相性を鑑みて、対戦相手によって代わってくるかもしれません。
問題はリリーフ陣です。
投球イニング数が少ないリリーバーは防御率が凄く大きく出てしまうので数字だけからは一概に言えないとは言っても、勝ちパターンで登板するリリーバーのほとんどが、ホークス戦の数字がよくありません。
何より心配なのは、森内と増井。
彼らはどちらのチームに対してもかなり不安な数字が残ってしまっています。
短期決戦とは言っても最大6試合。
ブルペンの力なくして勝利はない。
森内に関してはシーズン終盤の不調から考えれば「外す」選択もありえると思いますが、絶対に外せない増井が、しっかりコンディションとモチベーションを保って頑張ってくれるかどうかがシリーズのカギを握るかもしれません。
ライオンズにもホークスにも負け越しているとは言っても、完璧に叩きのめされたというよりも、多くの場合、試合展開は接戦になっています。
ライオンズ戦では、全24試合のうち、2点差以内だった試合が(引分を含めて)15試合、ホークス戦では同じく16試合と、わずかな「あと一押し」やわずかな「ひと踏ん張り」が勝敗を分けてきました。
今年1年、ほんとうによく踏ん張ってきたリリーフ陣ですが、最後までもうひと踏ん張り出来るかどうか。
こうした投手陣の成績全般を考えると、やはりライオンズが相手のほうがやや戦いやすいように思えます。

最後に打撃陣。
LかHか 打線編.jpg

一応、想定される打順に沿って、それぞれのチームに対する打率をまとめてみました。
まず、ライオンズ戦の場合。
得意にしている打者は中田と鶴岡のふたりですが、極端に「ダメ」な数字が残っているのはホフパワーのみ。
特に「4番」中田が3割を超える打率を残していますから、やり方によってはどうにかなるかも…という希望を抱かせます(笑)。
一方、ホークス戦となると、陽ひとり3割台の好相性を見せていますが、3番糸井・4番中田がともに1割台と全く打てていない。
その代わりに5番稲葉・6番小谷野が.280あるものの、陽がチャンスメークするにしても5番は遠いし、逆に稲葉・小谷野がチャンスメークするにしても、そこから1番陽は遠い。
打てそうな人をもう少し固めるような打順を組む工夫があれば多少得点力は上げられるかもしれませんが、現状では難しいかもしれません。
いずれにしても、キーマンは糸井。
トータルでは3割打者なのに、ライオンズ戦は215、ホークス戦にいたっては163と全く機能していません。
糸井が打ってくれれば。
ライオンズが相手なら中田との強力なクリーンアップが形成されるし、ホークスが相手の場合は、1番陽・5番稲葉の間が上手くつながるようになる。
シーズン終盤、ぐんと調子を上げてくれていたので、その状態をそのまま試合で出してくれたなら、ひじょうに助かります。
頑張れ!糸井!!


えー、以上のざっくり分析(というほどのものじゃないけど)から、明日はライオンズをやや応援しつつできたらTV観戦しようと思います(笑)。
とは言っても。
どちらのチームが上がってきても怖いことには変わりないし、どこが相手であろうとも、相手のことを考える前にまずは自分たちの野球、ファイターズらしい野球をするのが何よりも大切なこと。
宮崎では故障者もなく、それぞれに良い調整が出来たようなので、後は、札幌に帰ってきて、新しい戦いに向けてまたみんなの心が同じひとつの方向にまとまるような「準備」をしっかりしてくれたらいいと思います。
ちょっとドキドキしてきたぞー(笑)
頑張れ!ファイターズ!!





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2012年10月17日

CSファイナル・ステージ開幕!

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<10/17 予告先発投手>
F 吉川
H 陽



昨日もない。
明日もない。
あるのはただ今日、目の前の一試合。

百戦錬磨のベテランも。
まだ10代のルーキーも。
いるのは今、同じベンチに入っている仲間だけ。

急に強くなることはない。
でも急に弱くなることもない。
やれることは変わらない。
グラウンドに何一つ悔いを置き忘れてこないように。
いつも通り。
野球に真摯に。
野球にひたむきに。
やれることは必ず全部やろう。

昨日もない。
明日もない。
ただ目の前の一試合。
全力で勝利を目指し、選手もベンチも、そしてファンも。
心をひとつに。

いくぞ!ファイターズ!!





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10/17 CSファイナル・ステージ第1戦〜つなぐ、守る、そして一発〜

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◆10/17 CSファイナル第1回戦(札幌ドーム)

○ F 3 − 2 H ●

H 000 000 200 2
F 000 000 30x 3

投手:☆吉川(7)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



帰宅後、スポーツ・ニュースを見ると、ゲームが動いた7回の攻防はこんな風にまとめられていました。(※表現はこの通りではありません)
「7回表、吉川は一死一三塁の場面で粘る小久保を三振に討ち取りましたが、なお二死二三塁となってから多村に詰まりながらもセンター前へ運ばれ2失点」
「7回裏、一死二塁のチャンスで糸井がライトスタンドへ同点ホームラン!好投のヤンをマウンドから引きずりおろすと、二死一三塁で代打二岡。森福の初球をライト前に打ち返して、この回一気に逆転しました」
得点シーンは野球において一番わかりやすく、やっぱり面白い場面であり、そして、ここで打った糸井と二岡は本当に素晴らしい活躍でした。
けれど。
わずかな時間しかさけないスポーツ・ニュースではほとんど取上げられることのない「過程」の中に、野球というチーム・スポーツの本質、ファイターズというチームの戦い方があったと思います。

吉川が悔しい2点を失った直後の7回裏。
先頭打者陽が兄・ヤン投手からヒットを放って出塁。
2番杉谷は送りバントの構え。
2点を追う終盤の入り口で、それでもファイターズらしく「1点」ずつ還していこうという采配に応え、杉谷は、走者を出すとやや制球が乱れるヤン投手のボールをしっかり見極めつつ、確実に犠打を決めて一死二塁。
ここで糸井が、高めに浮いてきた甘い球を見逃さず、ライトスタンドへ叩き込んで同点。
4番中田は、代わった藤岡投手からショートへ内野安打を放って一死一塁。
糸井の「一発」で攻撃が終わらなかったのが大きかったです。
稲葉は、藤岡投手から代わった森福投手の前にセンターフライに倒れたものの、続く小谷野の打球がレフト線を破る間に、中田が三塁まで到達して一死一三塁。
もう一度、みんなでつないだチャンスで、代打の切り札・二岡。
引き戻した「流れ」を完全につなぎとめる勝ち越しの一打を決めてくれました。

先頭打者が出塁する。
大切な走者を確実に先の塁へ進める。
決めるべき人が決めて得点する。
そこで終わらず、もう一度、“先頭打者”が出塁する。
誰かがつなげなくても、次の人がカバーする。
みんなが同じひとつの方向を向いて懸命に頑張るとき。
ファイターズは強くなる。

反対に。
やるべきことをきちんと出来なければ、「流れ」はきません。
5回裏。
先頭打者中田がこの試合、チーム初となるヒットを放って出塁するものの、稲葉が送れず結局三振に倒れると、小谷野の打席で、一塁走者中田がつり出されて盗塁刺。
チャンスの芽をチャンスにすることもなく潰してしまいました。
犠打失敗、走塁ミス。
ミスは必ずあるものですが、重ねてしまっては苦しくなる。
また、7回の守り。
無死一二塁の場面、ペーニャ選手のサードゴロは併殺に取れたはずです。
小谷野からの送球がどうだったのかわかりませんが、セカンドベースに入った杉谷がわずかに握りなおした分、際どく一塁セーフ。
「たら・れば」はありませんが、併殺が成立して二死三塁になっていたなら、吉川は次の小久保選手を苦労しながらでも三振に討ち取っていますから、多村選手まで回ることなく無失点で切り抜けた可能性は大きかったと思います。
投手が討ち取った「取れるアウト」を取りきれないと「流れ」は逃げる。
多村選手の、吉川の感覚からすれば完全に詰まらせたはずの打球が、ショートとセンターの間に落ちたとき、その“不運”も元を辿れば自分たちで招いたものでしかないと思いました。

ただ。そうした諸々を一気にひっくり返したのが糸井の「一発」。
個人的にCSにおいては打のキーマンと考えている糸井(ホークス戦に弱い)がいきなりヒーローとなる活躍をしたこともそうですが、何よりも、短期決戦の場合、劇的な「一発」はその試合だけでなく、しばしばシリーズの「流れ」を決定付けます。
2009年のCS(対イーグルス)で、初戦、スレッジが打った逆転サヨナラ満塁ホームランはファイターズを日本シリーズへ導いてくれたし、しかし、その日本シリーズでは、第5戦、1点リードの9回裏に守護神武田久が亀井、阿部選手に同点・サヨナラのホームランを打たれたことで「流れ」を失い、日本一を逃してしまいました。
今日の「一発」は、そこまでドラマティックなものではありませんが、代打・二岡の勝ち越し打との“合わせ技”で、今日の勝利のみならず、シリーズの「流れ」をファイターズへと引き寄せてくれたと思います。
だからこそ、大切なのはまた明日。


<10/18 予告先発投手>
F 武田勝
H 新垣

初戦を落とせば絶対に負けられない第2戦。
初戦に勝てば、一気に勢いに乗りたい第2戦。
どちらにしても大切な第2戦だから、エース・勝さんが先発です。
けれど、いつも通り、「まっすぐは大胆に。緩い球は低く」それだけでいい。
丁寧に、ひとりひとり討ち取っていきましょう。
頑張れ!勝!!

今日はいい試合だったし、「流れ」も引き寄せたとは思うけれど。
今日は今日。明日は明日。
また、ただ目の前の一試合を勝つために、全力で戦うだけ。
力を合わせ、気持ちをひとつに。
頑張れ!頑張れ!ファイターズ!
つなごう!守ろう!ファイターズ!
明日も勝つぞ!ファイターズ!!




先発した吉川、とても頼もしかったです。
0-0の展開で先に2点を失ったことはとても悔しかったと思いますが、気持ちを切らさず、後続をきっちり抑えた姿には、帰国してTV観戦してくれていた前エースを彷彿とさせるものがありました。
このシーズン、ずっと頑張ってきたその背中を、同じくずっと見続けてきた野手たちが、その裏の攻撃で奮起してくれたのもうなずけます。
例え打たれても「チームを勝利へ導く」、エースへの階段をまたひとつ上った吉川。
ぜひ、もう一度日本シリーズの舞台でマウンドに上げさせたい。
大舞台でのピッチングが見たい。
そう思わせるマウンドさばきだったと思います。
頑張りました。




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posted by こなつ at 23:59| 2012ポスト・シーズン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月18日

10/18 CSファイナル・ステージ第2戦〜引き寄せる、守る、そして変える〜

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◆10/18 CSファイナル第2回戦(札幌ドーム)

○ F 3 − 0 H ●

H 000 000 000 0
F 100 000 20x 3

投手:☆武田勝(6)-石井(1)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



昨日掴みかけていたシリーズの「流れ」を、今日の第2戦にも引き寄せてくれたのは糸井嘉男。
1回裏。二死走者無しから糸井が強烈な三塁打を放つと、中田のレフトライナーをH内川選手がグラブに当てて落球。
ラッキーな先制点をもらい、ファイターズは優位な立場で試合を進めることが出来ました。

その「流れ」を守ってくれたのは先発・武田勝。
5回まで許したヒットはわずかに2本。
先頭打者の出塁を一度も出すことなく、初回にあげた虎の子の「1点」と、その後もチャンスは作りながら「ここ1本」が出ない攻撃が続いたために油断すると変わってしまいそうな「流れ」を、辛抱強く守り続けてくれました。
いつもと変わらず淡々と。
いつもと変わらず「真っ直ぐは大胆に、緩い球は低めに」。
みんなが安心していられる、“いつもの勝さん”。
ファイターズが優位を保ちながら、ファイターズらしく戦い続ける「ベース」を支えてくれたと思います。
本当に素晴らしいエースのマウンド姿でした。

けれど。
5回裏。一死二塁→二死三塁から、さらにふたつの四球で二死満塁と大きくチャンスを広げながら、結局稲葉が倒れてこの回も追加点が取れなかった直後。
チャンスを潰し続けるとやっぱりピンチはやってくる。
6回表。
この試合初めて先頭打者にヒットを、それも二塁打を打たれて無死二塁。
打順もまた「1番」からの好打順だったため、2番打者がしっかり送りバントを決めて一死三塁。
守りきるか、追いつかれるか、あるいは打順も考えれば一気の逆転劇もありうる局面。
この試合のターニングポイントだったと思います。
打席には、初回に適時失策をおかした3番内川選手。
ミスを取り返したい打者は、いつもにも増して怖い存在でしたが、打ち上げた打球は浅めのセンターフライ。
正直、この当たりで三塁走者のタッチアップはないとしか思えませんでした。
しかし、驚いたことに三塁走者松田選手はタッチアップから本塁突入。
確かにセンターからのホーム返球はマウンドを越えるために難しい送球ですから、ホークスサイドは、この試合一番のビッグチャンスに命運を「賭けた」のかもしれません。
このギャンブルが成功すれば、「流れ」はホークスに傾いたと思います。
そんな危うい局面を、再びファイターズの「流れ」へと変えたのが陽岱鋼。
センターからホームへの、ワンバウンド・ストライク返球を、鶴岡ががっちりキャッチ、好ブロックで松田選手の生還を阻止。
ギャンブルを許さない完璧な送球で失点を防いだことが、揺れ動きそうだった「流れ」をもう一度しっかりファイターズのものへと取り戻してくれました。

そして、“ラッキー7”7回裏の攻撃。
3回裏の攻撃と全く同じように、先頭打者金子誠が出塁すると1番陽がきっちり犠打を決めて一死二塁。
2番打者が倒れて二死となってから打席には3番糸井。
3回の攻撃ではセカンドゴロに倒れていましたが、終盤に入り、追加点がゲームの勝敗を大きく左右するこの場面で、昨日の“リベンジ”をかけてマウンドに上がったリリーフ・エースの森福投手の初球を思い切り引っぱたくと、打球は大きな放物線を描いてライトスタンド中段に届く、豪快な豪快な2ランホームラン!
勝利をぐいっと引き寄せて離さないような衝撃的な一撃でした。
(嘉男、やっぱりすげぇ…)


「流れ」は黙っていてはつかめない。
一度掴んだからといって、いつまでも守り続けることが出来るわけじゃない。
遠くなりかけたら引き寄せるのだ。
手元に来たら大切に守るのだ。
もしも守りきれずに“変質”してきたら、もう一度良い方向へと変えるのだ。
そのために。
やるべきことをやる。
一生懸命にやる。
全力プレーを貫き続ける。
それしかないのだと思うし、今日のファイターズはそういう戦い方が出来たから勝利をつかみ取れたのだと思います。



<10/19 予告先発投手>
F ウルフ
H 摂津

今日で2連勝。
アドバンテージの1勝を含めて3勝を上げ、日本シリーズ進出に王手をかけた格好になりました。
しかし。本当にしびれる戦いはこれから。
シーズン中に苦杯をなめてきたホークス先発陣、その最強ローテが明日から登板します。
エース攝津投手、大物ルーキー武田投手、防御率1点台左腕・大隣投手。
誰一人打ち崩せたことがありません。(摂津投手から大量点を奪ったことはありますが、地方球場は参考になりません)
“対戦成績で3勝リードしているから”または”あとひとつ勝てばいいから“などという生ぬるい考えでは、ここからの逆転劇だって充分ありえると思っています。
せっかく今は味方につけている勢いを手放さず、自分たちの武器とするためにも。
今まで通り、目の前の一試合に全身全霊を捧げて一戦必勝!
「この一試合しかない」覚悟で、ホークスにぶつかっていってほしいです。
リーグ優勝は、ライオンズの敗戦によって“戦わずして”得たものでしたが、日本シリーズ出場権は戦って勝たなければ手に入りません。
今シーズン初めての、勝って大きな喜びを手に入れるための一試合。
先の“計算”など一切なしで。
真っ直ぐに勝利を目指そう。
進め!進め!ファイターズ!
絶対勝つぞ!ファイターズ!
全力込めて!ファイターズ!!





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2012年10月20日

10/19 CSファイナル・ステージ第3戦〜改めて「リーグ優勝」の価値を思う〜

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◆10/19 CSファイナル第3回戦(札幌ドーム)

○ F 4 − 2 H ●

H 000 000 110 2
F 300 001 00x 4

投手:☆ウルフ(6.1)-石井(0.2)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5指稲葉 6三小谷野 7一ホフパワー 8捕大野 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>


思いもかけずホークスに3連勝して、クライマックス・シリーズは終わりました。
増井と武田久が3連投したことからわかるように、いずれも僅差の接戦を勝ちきる、シーズン同様の「ファイターズの勝ち方」。
“負けたら終わり”の短期決戦の中、「普段どおりの野球」で勝てたのがファイターズの強さと言えますが、レギュラー・シーズンだって毎試合、同じように戦い続けてきたはずなのに、シーズン中は5連勝が最高だったことからもわかるように、同一カードの3連勝などわずかしかなく、ましてホークス相手には経験のなかったことです。
それが。
すべて接戦、最後のアウトひとつまでどうなるかわからない試合を3つも続けて取れたのは、やはり「流れ」とか「勢い」としか言いようのない不思議な力も働いていたように思います。
ターニングポイントだった、第1戦の7回の攻防。
防御率リーグ1位、相手チームもおそらく難攻不落と考えていたはずの吉川が、“討ち取った”はずの打球が野手の誰もいないところに飛ぶアンラッキーなヒットを打たれて2失点。
あの時点では「流れ」はホークスにあり、そのままファイターズは負け、シリーズ自体もそっくり裏返しに、ファイターズがスイープされていたかもしれません。
ただ。そこでがっくり来てガタガタと崩れずに踏ん張れた吉川がいて、その奮闘に応えた糸井の劇的一発で同点に追いつくと、そこに留まらず「もう一押し」するべく、チャンスを作り、つないでいった選手たちと代打・二岡の一振りと、みんなで力を合わせて「流れ」を引き戻せたから、結果的に3連勝で日本シリーズ出場権を得られたのだと思います。
もちろん、一度つかんだ「流れ」を手放さないように、投手たちも野手たちも、本当に頑張りました。
MVPは確かに糸井ですが、誰ということなく、ひとりひとりの選手がひとつひとつの局面で「自分の出来ること・やるべきこと」に懸命に取り組み続けた積み重ねがあったから、「流れ」はこの3試合、ファイターズの元に留まってくれたような気がします。
リーグ優勝し、なおかつクライマックス・シリーズを勝ち抜けたファイターズは強いです。
でも、そのファイターズに対し、レギュラー・シーズンでは勝ち越していたホークスだって間違いなく強いチームでした。
どちらかが一方的に勝ち越すほど大きな力の差などなかったはずです。
それなのに、10/17〜10/19の3日間に限っては、1本のホームランから転じた「流れ」をきっかけに、結果は一方的になりました。
これが短期決戦であり、必ずしも勝敗という結果だけでそれぞれのチームの強さは測れない。
そう考えると。
改めてリーグ優勝というものの価値がどれほど大きなものか。
144試合の長いシーズンの間には、どのチームも状態がいいとき、わるいとき、故障者が出たと思えば、思いがけずに若い選手が活躍するなど、本当に色々な「状態」を潜り抜けながら戦っていかなくてはいけません。
シーズンの短期間を色々に切り取ってみれば、その時々で強いチーム、弱いチームは異なっているでしょう。
どのチームも必ず同じ道のりをたどるわけではなくても、それぞれにいいときもあり、悪いときもありながら、何度も何度も対戦を重ねていく144試合は、ある意味では短期決戦の繰り返しであって、今回のシリーズのように一方的になることもあれば、競り合い、痛み分けになることもあり、前の対戦成績が次の対戦成績と同じになる保証などない。
そうやって長いこと戦い続けた最後に残る成績からは、運も不運も流れも勢いも相殺されて、残るのがそのシーズンの相対的な「強さ」なのだと思います。
CSを3連勝したからではなく、どう転んでもおかしくなかった3試合を見続けて、レギュラー・シーズン優勝を果たしたファイターズは強いチームだったのだなぁと改めて気づかされた気がします。
パ・リーグで一番強かったファイターズが、セ・リーグの代表と日本一をかけて戦うのだから遠慮するものなどなにもない。
胸を張って、そして、ライバルたちの思いも背負って堂々と、日本シリーズの舞台へと向かってほしいです。

まだ相手チームは決まっていませんが、個人的にはセ・リーグ王者に勝ちあがってきてほしい。
それぞれのリーグの優勝チーム同士が対戦してこそ、本当の「日本一」なのだから。
(ドラゴンズには申し訳ないけれど、頑張れ!ジャイアンツ!)



小久保選手。
19年間のプロ野球生活、お疲れ様でした。
2点差を追う9回表、二死二塁。
一発出れば同点、倒れればゲームセットと同時にシリーズが終了するしびれる場面が最後の打席になりました。
真摯に野球に取り組み続けてきた小久保選手に最高にふさわしいラスト・ステージ。
野球の神様はいるんだなぁ…と。
ユニフォームを脱ぐことが決まっている選手の、「最後の打席」や「最後のマウンド」は、多くの場合、いつもの真剣勝負とは色合いが異なる対戦になります。
それもまた、残る選手たちからのリスペクトであり、感謝の思いの表れであって、悪いとも思わないし、嫌いでもありません。
でも。バットマンとして一振りに全身全霊を捧げてきた小久保選手が、緊張感のある“本当の勝負”の中で野球選手としての最後を終えられたことは、最高に幸せな締めくくりになったのではないかと思います。
マウンドには私たちの守護神・武田久がいましたが、最後のショートフライが飯山のグラブに収まる瞬間まで、小久保選手に一発喰らうのではないかと怖かったです。
もう来シーズンからは、小久保選手を打席に迎えてハラハラすることはなくなりますが、小久保選手が愛したホークスの中に、いつでも小久保イズムは生きているはず。
そして、ファイターズの中にも、二岡をはじめ、小久保さんの野球選手としてのあり方を“引き継ぐ”選手たちはいます。
違った形になっても、きっとまたグラウンドでお会いしましょう。
いまはただ、同じ“野球好き”として(生意気ですが)。
『ありがとう』



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2012年10月22日

リーグ・チャンピオンとして

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セ・リーグのCSファイナル・ステージは、ドラマティックな結末となりました。
圧倒的な成績でリーグ優勝を果たしたジャイアンツでしたが、CSでは2位ドラゴンズ相手に初戦から三連敗。
しかし。
もう後のない崖っぷちで踏みとどまり、最後はぐいっと押し返しての3連勝。
アドバンテージの1勝を加え通算4勝3敗で、日本シリーズ進出を決めました。
さぁ。おいでませ、ジャイアンツ。
セ・リーグ王者とパ・リーグ王者、真の日本一決定戦が待っている。
楽しみです。
リーグ・チャンピオンとして臨むCSには、リーグ優勝の価値を守るために「負けられない」プレッシャーがありますが、日本シリーズには、ただ強い相手を打ち負かしたい、勝ちたい、一番になりたいという、漲る闘志だけでいい。
相手にとって少しの不足もなし。
全力で立ち向かっていってほしいと思います。


ところで。
ファイターズが3年ぶりの日本シリーズならば、ジャイアンツも同じく3年ぶり。
つまり、お互いに前回対戦した2009年以来初めての日シリ進出で、再び相まみえることとなりました。
これも何かの因縁なのかもしれません。

2009年の日本シリーズをざっとおさらいしてみると。
この年はパ・リーグの本拠地から開幕。
札幌ドームで行われた第1戦は、武田勝が先発。惜しくも3-4で敗戦。
わずかな守りのミスが勝敗を分けました。
第2戦は、この年終盤から臀部の故障により登録抹消されていたダルビッシュが42日ぶりの先発登板。
それでも。いつもとは全く違う、カーブ主体の投球でジャイアンツ打線を翻弄し、勝利投手となりました。スコアは4-2と僅差でした。
舞台を東京ドームへ移した第3戦。
ホームラン6本が乱れ飛ぶ空中戦は、やはりジャイアンツに分がありました。
4-7で敗戦。敗戦投手は糸数。
第4戦は、逆にファイターズが打ち勝ったというか、11安打8得点と、打線が「つながって」8-4の快勝。勝ち投手は八木でした。
これで対戦成績は2勝2敗の五分。
そして、東京ドームの最終戦、どちらが勝っても日本一に王手をかける第5戦。
先発藤井が好投。
しかし、打線がなかなか援護できず、序盤にあげたたった1点のリードは終盤8回に追いつかれて同点。
ところが、その直後、9回表にファイターズが再び1点を勝ち越し、「勢い」も「流れ」ももちろん「勝利」も手中に収めたかと思った9回裏に、思いも寄らぬドラマが待っていました。
守護神武田久が、まさかの連続被弾で逆転サヨナラ負け。
札幌ドームに戻ってきても、余りにも劇的な展開で移ってしまった「流れ」を引き戻すことはできませんでした。
初回に先発東野投手がアクシデントで降板したにも関わらず、リリーフ陣が付け込む隙を与えなかったジャイアンツに対し、11安打を放ちながら結局無得点に終わった「つながりのない」ファイターズ打線。
スコア的には0-2の僅差でしたが、得点差以上に「勝利への距離感」が違いました。
完敗を喫した上、自分たちの「ホーム」で相手チームの胴上げを見る屈辱。
3年前は悔しい思いを味わいました…。

ただ。これが去年の話ならば「やられたらやり返す」気持ちが一番かもしれませんが、何せ3年も前のこと。
2009年のファイターズが2009年のジャイアンツに負けたというだけのこと。
ファイターズもジャイアンツも、3年前とは違います。
2012年のファイターズと2012年のジャイアンツだけが繰り広げられる戦いを、紡ぐことができるドラマを、たっぷりと魅せてほしいと思います。
今年の日本プロ野球、最後のカード。
全ての野球好きのためにも、頑張ろう!ファイターズ!!
日本シリーズだからといって、変わったことなど何もいらない。
ファイターズはどこまでもファイターズらしく。
「いつも通り」の中に光る、ファイターズの魅力をいっぱいに表現できる戦いをしてほしいです。
胸を張って進もう!
いざいざ。日本シリーズへ!!
(まだちょっと早かったかw)





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2012年10月28日

10/27 日本シリーズ第1戦〜かっこわるい野球〜

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◆10/27 日本シリーズ第1回戦(東京ドーム)

● F 1 − 8 G ○

F 000 000 001 1
G 000 420 20x 8

投手:★吉川(4)-モルケン(0.1)-森内(1.2)-宮西(1)-矢貫(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7遊金子誠 8捕鶴岡 9投吉川

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



都会に出て行った“田舎モノ”がかっこ悪いのは、自分が“田舎モノ”であることを隠して、都会のやり方に合わせようとするからだと思う。
この試合のファイターズはかっこ悪かった。
舞台は花の大東京。
日本で一番人気のある野球チームであるジャイアンツが目の前にいて。
全国中継のTV放送で、全国津々浦々の野球ファンが自分たちを見ている。
「だから、ちゃんとしなくっちゃ」
“日本シリーズの重圧”の正体はそんなものなのではないかと思う。
どこへ行こうと、どんな舞台だろうと。
北海道の“田舎モノ”は“田舎モノ”に過ぎないし、“田舎モノ”のやる野球以上のものが今更急に出来るわけもない。
『北海道が一番になりました!』と本気で思っているのなら。
かっこつけようとしないで、自分たちの出来ることを一生懸命やれ!
“田舎育ち”の、見た目は不細工でも味のいい野球を見せてほしい。
舞台の大きさに自分たちの大きさを合わせようとする必要などない。
ファイターズはどんなときでもファイターズ。
「よそゆき」のかっこ悪いファイターズはもういらない。
さぁ。
次の試合が待っている。



先発した吉川の序盤大量失点は、チームとしてはもちろん大きな誤算であり、一番の敗因になりましたが、“これから”の吉川にとって、今年もらった数々の賞に劣らぬ大きな経験・財産になる登板だったとおもいます。
自分の実力を、一軍のマウンドでそのまま発揮できるようになった吉川が、「どんなときでも」姿を変えずに投げることの出来る本当の一流投手、本当のエースへとステップアップするために、最後にまた「課題」をもらいました。
あればシリーズでの次の登板、なくても来年へ。
より大きな期待をもって背番号34を待ちたいと思います。
頑張れ!光夫!!


<10/28 予想先発投手>
F 武田勝
G 澤村

ファイターズは勝さんで間違いないです。
試合後のコメントで監督がぽろっと言っちゃってますから(笑)。
う〜ん、やっぱり栗山監督が一番落ち着かないといけないなぁ。
勝さんはいつも通り。
「真っ直ぐは大胆に。緩い球は低く」
それだけ気をつけて、ひとつひとつアウトを取ることだけでいい。
日本シリーズだとか、強力ジャイアンツ打線だとか、すでに1敗したとか、全ての「雑念」を捨ててひとりひとりやっつけていく。
その変わらぬ姿がきっと、野手たちの“正気”も取り戻してくれるはずだと信じて。
粘り強くいきましょう。
頑張れ!勝!!





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10/28 日本シリーズ第2戦〜戦う「土台」を取り戻す〜

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◆10/28 日本シリーズ第2戦(東京ドーム)

● F 0 − 1 G ○

F 000 000 000 0
G 100 000 00x 1

投手:★武田勝(6)-石井(1)-増井(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7遊金子誠 8捕大野 9投武田勝

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>


負けましたが、「戦う土台」は作れたと思います。
昨日は、ファイターズらしさがまったく出せず、投手陣は崩壊、打線は、まぁ、得点力不足はいつものこととはいいながら(笑)それにしてもあまりな3安打。
攻撃では犠打失敗、守っても記録には残らなくても実質的にはエラーのようなプレーもあり、大切な局面で「やるべきこと」がひとつも出来ない、戦いようのない野球でした。
自ら差し出してしまった「流れ」に乗って、ジャイアンツが怒涛の勢いで迫ってきても不思議のない状況で迎えた今日の試合。
相手の前に立ちふさがり、勢いをせき止めてくれたのは武田勝と大野のバッテリーでした。
立ち上がり、いきなり先頭打者に先制ホームランを浴びたときには、「このまま一気に押されるか」と思いましたが、冷静さを失わず、かつ勇気を持って、後続を断つと、以降6回まで許した安打はボテボテの内野安打と守備のまずさが生んだ二塁打を含む3本のみ。
特に、ジャイアンツ打線の中軸を担う坂本選手・阿部選手、そして、昨日大活躍でシリーズの「ラッキーボーイ」となりそうだったボウカー選手を完全に封じ込めてくれたのは、次戦以降を考えても大きな仕事だったと思います。
長野選手に打たれたように、甘く入れば多少バットの先でもスタンドへ運ばれてしまうような球質にもかかわらず、それでも打たれないように磨きをかけてきた自分のピッチングを最後まで疑ったりしないで、「いつも通り」にボールも精神もコントロールしていた武田勝。
ファイターズの誇りです。
武田勝が作ってくれた「流れ」のまま、石井、増井も好救援。
“守りからリズムを作る”ファイターズ野球の「半分」を、投手たちが建て直してくれたと思います。

もう「半分」を担う野手たちは。
やっと9回表。
二死走者無しから、稲葉、小谷野の連続安打で二死一三塁のチャンスを作って代打二岡という見せ場は作れました。
結局得点にはならず、負けてしまったけれど。
この“最後まで諦めない”ファイターズらしさの片鱗が、次の試合へとどうかつながっていくように。
何が何でも頑張らなくてはいけません。
2戦で合計8安打1得点。
やられっぱなしで悔しくない打者などいないと思います。
けれど。
8回を三者連続三振に切って取ってマウンドを降りる澤村投手が、自らのベンチに向かって大きく二度吼えた顔を見たとき、相手がこれだけの気合を込めて投げてきているのならば、それに倍する気迫を持ってひとりひとりが立ち向かっていかなければ、勝てるはずがないと思いました。
マウンドに立つ投手が孤独ならば、バッターボックスに立つ打者もまた孤独。
誰も助けることは出来ません。
野球はチームスポーツで、みんなの力を合わせなければ勝てないスポーツではありますが、ひとりひとりの「力」が存分に発揮されなければ、合わせた「力」は大きくなりようもない。
投手が「対打者」ならば、打者は「対投手」。
自分がそのとき何をするべきかをしっかり準備した上で、全力で投手に向かっていく姿に期待したいです。


ぶっちゃけ。
ガンガンぶつけられて痛い思いをした上に、まんまと作戦にはまって踏み込めなくなった挙句、あんなに思いっきり吼えられて。
悔しい!悔しい!悔しい!
ぶつけられたらぶつけ返す、愚かなマネなど決してしてはいけない代わり。
やられたら打ち返せ!!
(難しいのはわかるけど…)



2連敗となって戻ってくる札幌ドーム。
でも。傷を癒しに逃げ帰ってきてはダメです。
英気を養い、前を向いて、しっかり準備をする。
ダメだったことは全部東京ドームに捨ててきて。
「ここから」もう一度スタートです。
進もう!ファイターズ!!




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2012年10月29日

『覚悟』〜勝利至上か、シーズンの集大成か〜

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10/28の第2戦で、多くのファイターズファンが驚いたと思うのが、先発投手武田勝に対して捕手大野というバッテリーで臨んだことです。
武田勝・大野のバッテリー自体は元々「定番」の組み合わせでしたが、今シーズンの途中、大野をファームに落としたことをきっかけに、それ以降は武田勝の登板時には鶴岡が受けるようになっていました。
それが、日本シリーズの大舞台、しかも初戦を吉川炎上、中継ぎ陣も崩壊して惨敗した危機的状況を受け、何が何でも勝ちたい試合でいきなりの武田勝・大野復活。
シーズン通をし「第一捕手」として信頼してきた鶴岡を“懲罰”的に切り捨ててでも、勝つために、まずは“守り勝てる”投手陣の建て直しを図る意図での采配なのかと思いました。
結果。ジャイアンツ打線に滅多打ちを許した鶴岡と対照的に、わずか5安打1失点に封じた大野。
では。ジャイアンツだけと戦い続ける日本シリーズの残り試合、全ての先発投手に対して大野に受けさせる“覚悟”はあるのか。
また、明らかに得点力不足を露呈している打線については、どうやって得点を取ろうと考えるか。
第1戦、第2戦とも基本的にシーズン中と打順は変わっていません。
先の長いシーズンならば、「いま」状態の悪い打者がいても、辛抱して待つことができますが、残りはたったの5試合、それもすでに2敗していますから、建て直すことが出来なければあと2試合であっという間にシリーズは終わってしまいます。
ここまでの2試合を見ている限り、打撃の状態が良さそうなのは小谷野ただひとりですから、どうにも難しいのは事実とはいえ、例えば、「2番」打者。
まったく“らしくない”打撃に終始している西川と、初戦はヒットを放ち、2戦では代打で最終的に三振はしたものの、しつこい粘りをみせた杉谷を、相手投手に左右に合わせて使い分けるシーズン通りの打順より、「いま」期待出来そうな、なおかつスイッチヒッターでもある杉谷をスタメンに、守備に不安がある西川を左の代打として思い切って一打席に集中させる、というような使い方に変えてもいいのではないかと思います。
また、死球を受けて、今日も練習が出来なかったという中田をどうするのか。
患部の状態が悪ければ出場そのものが不可能という事態もありますが、本来のスイングができないとわかっていても使うのか、使うとしたらやはり「4番」にこだわるのか、負担を軽減して下位打線に置くのか。
何よりも「勝つ」ことを一番に考えるならば、ただでさえ当たりがなく、なおかつコンディション不良の選手を「4番」に据えて、今チームが必要としている“得点力のアップ”に逆行するのは愚策でしかありません。
ただ。一年間何があろうと「4番」を任せ、将来的に日本を代表する大砲へと育てようとしてきた今シーズンがあり、日本シリーズの場でさえ、一連の“育成”過程の延長と捉えるならば、痛みをこらえながらバットを振る「4番」中田も、またアリなのかもしれません。
日本シリーズの残り試合を、何が何でも勝つ、勝利至上主義でいくのか、あくまでも2012年のファイターズの集大成と考えるのか。
それは栗山監督の「覚悟」次第。
勝つことを一番に考えるならば、実際に何もかも上手くいかなかった1&2戦を受けて、打順の変更にしろ、選手の入れ替えにしろ、作戦、指示の徹底など、やれることはまだ色々あるのではないかと思います。
特に手を打たず、今まで通り「選手たちを信じて」、辛抱して見守るのもひとつです。
いずれにしても中途半端はいらない。
ある意味では、指揮官自身の迷いや動揺がチーム全体に伝わっての2連敗のように思えます。
あなたのチームだ。
迷わず道を指し示してほしい。
そうすれば、きっと選手たちは全力で走ります。
腹をくくっていきましょう!
こちらも腹を据えて応援します。

頑張ろう!ファイターズ!!





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2012年10月30日

10/30 日本シリーズ第3戦〜ベテランの「平常心」〜

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◆10/30 日本シリーズ第3戦(札幌ドーム)

○ F 7 − 3 G ●

G 000 002 010 3
F 023 001 01x 7  

投手:☆ウルフ(5)-宮西(1)-石井(1)-増井(1)-武田久(1)
先発:

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



試合時間が長かったので、本日は手短に(笑)。

今日はやはり稲葉の一発に尽きると思います。
2回裏。一死走者なし。
初球をもの見事に捉えると、打球はライトスタンドへ飛び込む先制ホームラン!
2試合合わせてもたった1点しか取れなかった打線に勇気を与えると同時に、このシリーズ初めて“先手”を奪ったことが、もともと乗りやすいところのあるチームのムードを一気に明るくしたのではないかと思います。
また、味方を鼓舞する効果だけではなく、相手に与えるダメージも大きかった。
序盤の1失点ですから、ホールトン投手としてもすぐに切り替えていけばさほど問題はなかったはずなのに、二死からホフパワーにストレートの四球。
動揺を感じさせるピッチングになりました。
続く8番大野に対してもボール先行。
そこでじっくり見極めながら、粘り強くフルカウントに持ち込むと、右方向へ上手く運んだ打球はライト前ヒットに。
フルカウントですからスタートを切っていたホフパワーは、しかもライト方向へのヒットだったおかげで、一気に三塁まで進むことが出来ました。
ここで二塁ではなく三塁まで行っていたことが、この後、金子誠の打席で大きな意味をもつことになります。
三遊間の深いところに転がった打球は、遊撃手が捕っても投げられないショート内野安打。
ホフパワーが生還して、このシリーズ初めて“タイムリー”による得点を叩き出しました。
二死から。
四球をきっかけに。
「反対方向へ」つなぐヒットがあり。
全力疾走で勝ち取った内野安打がタイムリーとなる。
ファイターズらしい、粘り強さ、先の塁を狙う意識、全力疾走、その全てが「つながった」価値のある得点でした。
シーズン中にも二塁打を放った際などに時々見られた、痛んだ足での全力疾走によりベース付近でしばし動けなくなる金子誠の姿は、稲葉の一発から始まったこのイニングの攻勢を、試合の「流れ」までも支配するための大きな力になったと思います。
思い切りの良い一発で、停滞していた打線に“突破口”を切り開いてくれた稲葉。
どんな状態でも、そのとき「やれることをやりきる」覚悟を、身を持って示した金子誠。
ふたりのベテランの「いつも通り」が、ホームに帰ってきたファイターズに本当の「いつも通り」を取り戻してくれました。
その後は、お互いに毎回のように塁上をにぎわす、“動いた”ゲームになりはしたものの、ピンチを背負っても投手たちは粘り強く、打線も決して淡白にならず、盗塁あり、送りバントも決めるところではきっちり決めるなど、良い形で攻撃し続け、投手が取られてもすぐに取り返し、最後まで優位を保ったまま勝ちきることが出来たと思います。
とにかく長い長い試合でしたが(笑)。
みんなでよく頑張りました。
シリーズ初勝利、おめでとう!
でも。栗山監督が言うとおり、ここがスタートです。
今日のような「粘り強さ」と「つながり」を、明日にもつなげていってほしいです。



シーズン中はチャンスに恵まれなかったものの、この大舞台で見事に起用に応え、守備でも打撃でもよく貢献してくれた今浪。
第1戦では散々に打ち込まれた宮西は、今日はきっちり「お返し」しました。
みんなが大活躍だった今日の試合では、少し地味な働きかもしれませんが、個人的には君たちがヒーローです。
これからも頼りにしています。
頑張れ!今浪!
頑張れ!宮西!



<10/31 予想先発投手>
F 中村勝
G 宮國

今日の1勝でチームの雰囲気は完全にいつも通りの明るさに戻ったはずですので、勝くんは余計なプレッシャーを感じることなく、持ち前の強気な投球で伸び伸びと投げてほしいと思います。
フライアウト・タイプの勝くんには狭い東京ドームより、広い札幌ドームのほうが向いているし、外野の守備範囲はファイターズが一番。
自分らしく。
頑張れ!勝!!




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2012年10月31日

10/31 日本シリーズ第4戦〜辛抱我慢に花は咲く〜

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◆10/31 日本シリーズ第4戦(札幌ドーム)

○ F 1x − 0 G ●

G 000 000 000 000 0
F 000 000 000 001x 1

投手:中村(7)-石井(1)-武田久(1)-増井(2)-☆宮西(1)
先発:1中陽 2二今浪 3右糸井 4左中田 5指稲葉 6三小谷野 7一ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



昨日以上に長い試合だったので、今度こそ手短に(明日も仕事なんだよぉ〜w)。

「辛抱・我慢に花が咲く」
これに尽きます。
今日の試合展開に関しても、ファイターズというチームにとっても、そして、飯山裕志という真摯に野球と向かい合い続けている一人の選手にとっても。
苦しくても、逃げず、投げ出さず、頑張り続けたからこそ得られる最高の感動。
“野球の神様はやっぱりいる”と思うのはこんな瞬間。
本当に一生懸命やってきた選手には必ず光射すときが訪れるのだなぁと。
「飯山さんの一打でタイに追いつきましたよ!」と言われ、何の迷いもなく即座に「いや、みんなでつかんだ勝利です」と生真面目に応える滅私の人・飯山裕志。
彼の成し遂げてくれたことを、本当に意義あるものにするためには日本一になるしかない。
この勝利で奮い立たなくては、“仲間”とは言えない。
明日以降、また絆を強くしたファイターズが、一丸となって戦ってくれるはずだと信じています。
ありがとう!裕志!
頑張れ!ファイターズ!!


<11/1 予想先発投手>
F 吉川
G 内海

吉川が投げるのだとしたら。
「やられたらやり返す!」
これだけです。
思い切り腕を振って、ジャイアンツ打線をやっつけろ!
行け!光夫!!

そして。今日も伏兵・飯山の一打に救われた打線。
特に、完全に封じ込められている状態の陽と糸井の復活がカギを握っていると思います。
ジャイアンツによく研究され、苦労しているのだと思いますが、君たちは“超人”です。
勇気を持って投手に向かっていければ、“超人”の反応は“計算”を凌駕する。
考えすぎない!
自分を信じて。
頑張れ!岱鋼!
頑張れ!嘉男!!




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2012年11月01日

11/1 日本シリーズ第5戦〜悔しくて眠れない夜〜

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◆11/1 日本シリーズ第5戦(札幌ドーム)

● F 2 − 10 G ○

G 023 120 002 10
F 011 000 000 2

投手:★吉川(2.2)-多田野(0.1)-森内(2)-モルケン(2)-斎藤佑(2)
先発:1中陽 2指杉谷 3右糸井 4左中田 5三小谷野 6一稲葉 7遊金子誠 8捕鶴岡 9二飯山

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



2回続けて同じ相手にKOされた吉川。
自分の力を出し切ってやられたのなら仕方のないことだ。
足りなかった実力をつけて、次こそやり返せるように頑張るしかない。
けれど。
今日のマウンドに、2012年シーズンの「いつも通り」が出来た吉川はいたのか。
力を出し切れないまま終わってしまうのが何よりも悔しい。
どんなときでも自分の実力を発揮できるようになったのが、今年一番の成長だったのに、最後の最後で“勝てなかった”3年間と同じような悔しさに逆戻り。
結局。まだまだ足りないものがあるのだという現実に直面して、今年の吉川は終わるのかもしれないけれど。
悔しくて、悔しくて眠れない夜が明けたら。
日本シリーズで「ダメだった自分」と共に、シーズンを通して「納得のいく投球が出来た自分」の両方と正面から向き合ってほしい。
足りないものの形をしっかりと掴むこと。
でも、全てがダメだと自分を責めるのではなく、徐々に培った自信の中で確かにこれだけは自分のモノに出来たと思えるものは、そのまま自信として忘れないこと。
本物のエースになるために、明日からスタートです。
負けるな!光夫!!



直接の敗因はもちろん序盤で大量失点した吉川にありますが、札幌に戻ってからの2試合、苦労はしながらも連勝してきた「形」をあえて大幅に変えてしまったオーダー編成で、せっかくのリズムが狂ってしまったようにも思います。
東京ドームで連敗した後も、基本的にシーズンどおりでいくと腹をくくったはずだったのに、いいときにシーズンどおりから逸脱しての敗戦。
これで2勝3敗。
本当に後がなくなった状況で臨む次の試合。
「勝負」と「覚悟」の間で、どうやって戦うのか。
見届けたいと思います。



悔しくて、悔しくて眠れない夜。
けれど。
「いま」こうやって悔しい思いであっても、ファイターズと共にあるのは、彼らが日本シリーズまで勝ちあがってきてくれたからこそ。
大好きなチームを最後まで応援し続ける幸福を味わえるのは、ファイターズ・ファンとジャイアンツ・ファンだけ。
そのことを、今日で最後となった札幌ドームで改めて思いました。
感謝しています。
泣いても笑っても残り2試合。
ひとりひとりが思い切り力を出し切って2012年を終えられますように。
ファイターズが最後までファイターズらしくありますように。
心から祈り、応援し続けたいと思います。
頑張ろう!ファイターズ!!




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2012年11月03日

11/3 日本シリーズ第6戦〜敗者にゴールはない〜

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◆11/3 日本シリーズ第6戦(東京ドーム)

● F 3 − 4 G ○
(シリーズ通算 F 2勝ーG 4勝)

F 000 003 000 3
G 210 000 10x 4


投手:武田勝(2)-谷元(3)-宮西(1)-★石井(1)-増井(1)
先発:1中陽 2二今浪 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7遊金子誠 8捕大野 9投武田勝

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



1点を追う最終回。
一死走者なしで代打二岡。
このイニングに最低でも1点は取らないと、試合に負け、日本一の栄冠にたどり着けずに終わってしまう瀬戸際。
“何とかしてください!”と打席の二岡に向かって祈りながら。
今年いったい何度苦しい場面で代打の“神様”に祈っただろうかと思った。
ひとつの試合にたったの一打席。
チームの命運を託されて立つその打席のために、万全ではないコンディションであっても、最高の準備を整えて、幾度も幾度も結果を残してくれた二岡。
けれど、同じぐらいか、たぶん何倍も。
期待に応えられなかった悔しさも抱えながら、この1年を戦ってきたのだろうと思った。
144試合のレギュラー・シーズン。
クライマックス・シリーズ。
そして、いま。日本シリーズ第6戦。
長い長い2012年のファイターズの野球。
二岡だけではない。
選手ひとりひとりがそれぞれに力を尽くしてきた道の先として「いま」、ここでこうして戦っているのだ。

二岡は四球を選んで出塁。
代走には飯山が送られ、一死一塁。
“神様”は最後にまたチームのためにチャンスを作ってくれた。
打順は一番に戻って陽。
結果は三振に倒れたけれど、どうにかしようとくらいつくように粘る姿があった。
二死一塁。
今浪に代えて代打鶴岡。
ベンチに残っていた最後の野手だった。
このシリーズ、捕手としても悔しいことのほうが多かっただろうし、打者としては1本のヒットもなかった選手会長が、しかし、追い詰められた場面でヒットを放ち、二死一塁へとチャンスを広げて、クリーンアップに打線をつないだ。
みんな、「やれることをやる」ために懸命だった。
ただ。チャンスで「あと1本」が出なかった…。


野手の控えメンバーがひとりも残らなかったベンチ。
文字通りの総力を挙げた、ファイターズらしい戦いは、あともう少し届かずに負けて終わった。
1年を通して、ファイターズは「やりきった」と思う。
それでも日本一にはなれなかった現実。
リーグ優勝できた「強さ」にも。
日本シリーズで負けた「弱さ」にも。
どちらにも必ず理由はある。
悔しさをエネルギーに変えて、もっともっと強いチームになって、きっとまたこの舞台に帰ってくる。
負けたチームにゴールはない。
今日は終わりではなく始まり。
絶対また「ここ」に戻ってきて、今度こそはファイターズが歓喜の輪でつながるのだ。
頑張れ!ファイターズ!!





かつてないほどにしんどいシーズンでした。
試合そのものは良くも悪くも“ドラマティック”な展開が多く、感情の振れ幅が大きいわりには、トータルでの勝敗の振れ幅は小さく、長いトンネルに入ることがなかったのは強みだったけれど、だからといって勢いに乗ってどんどん勝ち続ける絶好調な時期もなかった。
少し気を抜くと、あっという間に失速する限界速度よりギリギリ少し速い速度を必死で保ちながら、それでもじりじりと、ほんとうにじりじりとスピードと高度を上げて、気がついてみたら他のチームより少しだけ高いところを飛んでいたような、そんな2012年シーズンだった気がします。
でも。ギリギリのところをみんなで頑張れたことは、またチームの絆を強くする財産でもあったはず。
日本シリーズで味わった悔しさも、みんなで共有するべき財産。
日本一にはなれなかったけど、失ったものはない。得たものはたくさんある。


ひとまず、今日で「2012年のファイターズ」とはお別れ。
胸いっぱいの感謝とともに。
さよなら、ファイターズ。
次に遭うときにはもう「2013年」を見つめるファイターズであるように。
いまはただ、心身ともにゆっくり休んでください。
ありがとう。
おつかれさま。
おやすみ、ファイターズ…。






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