2012年10月22日

リーグ・チャンピオンとして

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セ・リーグのCSファイナル・ステージは、ドラマティックな結末となりました。
圧倒的な成績でリーグ優勝を果たしたジャイアンツでしたが、CSでは2位ドラゴンズ相手に初戦から三連敗。
しかし。
もう後のない崖っぷちで踏みとどまり、最後はぐいっと押し返しての3連勝。
アドバンテージの1勝を加え通算4勝3敗で、日本シリーズ進出を決めました。
さぁ。おいでませ、ジャイアンツ。
セ・リーグ王者とパ・リーグ王者、真の日本一決定戦が待っている。
楽しみです。
リーグ・チャンピオンとして臨むCSには、リーグ優勝の価値を守るために「負けられない」プレッシャーがありますが、日本シリーズには、ただ強い相手を打ち負かしたい、勝ちたい、一番になりたいという、漲る闘志だけでいい。
相手にとって少しの不足もなし。
全力で立ち向かっていってほしいと思います。


ところで。
ファイターズが3年ぶりの日本シリーズならば、ジャイアンツも同じく3年ぶり。
つまり、お互いに前回対戦した2009年以来初めての日シリ進出で、再び相まみえることとなりました。
これも何かの因縁なのかもしれません。

2009年の日本シリーズをざっとおさらいしてみると。
この年はパ・リーグの本拠地から開幕。
札幌ドームで行われた第1戦は、武田勝が先発。惜しくも3-4で敗戦。
わずかな守りのミスが勝敗を分けました。
第2戦は、この年終盤から臀部の故障により登録抹消されていたダルビッシュが42日ぶりの先発登板。
それでも。いつもとは全く違う、カーブ主体の投球でジャイアンツ打線を翻弄し、勝利投手となりました。スコアは4-2と僅差でした。
舞台を東京ドームへ移した第3戦。
ホームラン6本が乱れ飛ぶ空中戦は、やはりジャイアンツに分がありました。
4-7で敗戦。敗戦投手は糸数。
第4戦は、逆にファイターズが打ち勝ったというか、11安打8得点と、打線が「つながって」8-4の快勝。勝ち投手は八木でした。
これで対戦成績は2勝2敗の五分。
そして、東京ドームの最終戦、どちらが勝っても日本一に王手をかける第5戦。
先発藤井が好投。
しかし、打線がなかなか援護できず、序盤にあげたたった1点のリードは終盤8回に追いつかれて同点。
ところが、その直後、9回表にファイターズが再び1点を勝ち越し、「勢い」も「流れ」ももちろん「勝利」も手中に収めたかと思った9回裏に、思いも寄らぬドラマが待っていました。
守護神武田久が、まさかの連続被弾で逆転サヨナラ負け。
札幌ドームに戻ってきても、余りにも劇的な展開で移ってしまった「流れ」を引き戻すことはできませんでした。
初回に先発東野投手がアクシデントで降板したにも関わらず、リリーフ陣が付け込む隙を与えなかったジャイアンツに対し、11安打を放ちながら結局無得点に終わった「つながりのない」ファイターズ打線。
スコア的には0-2の僅差でしたが、得点差以上に「勝利への距離感」が違いました。
完敗を喫した上、自分たちの「ホーム」で相手チームの胴上げを見る屈辱。
3年前は悔しい思いを味わいました…。

ただ。これが去年の話ならば「やられたらやり返す」気持ちが一番かもしれませんが、何せ3年も前のこと。
2009年のファイターズが2009年のジャイアンツに負けたというだけのこと。
ファイターズもジャイアンツも、3年前とは違います。
2012年のファイターズと2012年のジャイアンツだけが繰り広げられる戦いを、紡ぐことができるドラマを、たっぷりと魅せてほしいと思います。
今年の日本プロ野球、最後のカード。
全ての野球好きのためにも、頑張ろう!ファイターズ!!
日本シリーズだからといって、変わったことなど何もいらない。
ファイターズはどこまでもファイターズらしく。
「いつも通り」の中に光る、ファイターズの魅力をいっぱいに表現できる戦いをしてほしいです。
胸を張って進もう!
いざいざ。日本シリーズへ!!
(まだちょっと早かったかw)





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2012年10月20日

10/19 CSファイナル・ステージ第3戦〜改めて「リーグ優勝」の価値を思う〜

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◆10/19 CSファイナル第3回戦(札幌ドーム)

○ F 4 − 2 H ●

H 000 000 110 2
F 300 001 00x 4

投手:☆ウルフ(6.1)-石井(0.2)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5指稲葉 6三小谷野 7一ホフパワー 8捕大野 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>


思いもかけずホークスに3連勝して、クライマックス・シリーズは終わりました。
増井と武田久が3連投したことからわかるように、いずれも僅差の接戦を勝ちきる、シーズン同様の「ファイターズの勝ち方」。
“負けたら終わり”の短期決戦の中、「普段どおりの野球」で勝てたのがファイターズの強さと言えますが、レギュラー・シーズンだって毎試合、同じように戦い続けてきたはずなのに、シーズン中は5連勝が最高だったことからもわかるように、同一カードの3連勝などわずかしかなく、ましてホークス相手には経験のなかったことです。
それが。
すべて接戦、最後のアウトひとつまでどうなるかわからない試合を3つも続けて取れたのは、やはり「流れ」とか「勢い」としか言いようのない不思議な力も働いていたように思います。
ターニングポイントだった、第1戦の7回の攻防。
防御率リーグ1位、相手チームもおそらく難攻不落と考えていたはずの吉川が、“討ち取った”はずの打球が野手の誰もいないところに飛ぶアンラッキーなヒットを打たれて2失点。
あの時点では「流れ」はホークスにあり、そのままファイターズは負け、シリーズ自体もそっくり裏返しに、ファイターズがスイープされていたかもしれません。
ただ。そこでがっくり来てガタガタと崩れずに踏ん張れた吉川がいて、その奮闘に応えた糸井の劇的一発で同点に追いつくと、そこに留まらず「もう一押し」するべく、チャンスを作り、つないでいった選手たちと代打・二岡の一振りと、みんなで力を合わせて「流れ」を引き戻せたから、結果的に3連勝で日本シリーズ出場権を得られたのだと思います。
もちろん、一度つかんだ「流れ」を手放さないように、投手たちも野手たちも、本当に頑張りました。
MVPは確かに糸井ですが、誰ということなく、ひとりひとりの選手がひとつひとつの局面で「自分の出来ること・やるべきこと」に懸命に取り組み続けた積み重ねがあったから、「流れ」はこの3試合、ファイターズの元に留まってくれたような気がします。
リーグ優勝し、なおかつクライマックス・シリーズを勝ち抜けたファイターズは強いです。
でも、そのファイターズに対し、レギュラー・シーズンでは勝ち越していたホークスだって間違いなく強いチームでした。
どちらかが一方的に勝ち越すほど大きな力の差などなかったはずです。
それなのに、10/17〜10/19の3日間に限っては、1本のホームランから転じた「流れ」をきっかけに、結果は一方的になりました。
これが短期決戦であり、必ずしも勝敗という結果だけでそれぞれのチームの強さは測れない。
そう考えると。
改めてリーグ優勝というものの価値がどれほど大きなものか。
144試合の長いシーズンの間には、どのチームも状態がいいとき、わるいとき、故障者が出たと思えば、思いがけずに若い選手が活躍するなど、本当に色々な「状態」を潜り抜けながら戦っていかなくてはいけません。
シーズンの短期間を色々に切り取ってみれば、その時々で強いチーム、弱いチームは異なっているでしょう。
どのチームも必ず同じ道のりをたどるわけではなくても、それぞれにいいときもあり、悪いときもありながら、何度も何度も対戦を重ねていく144試合は、ある意味では短期決戦の繰り返しであって、今回のシリーズのように一方的になることもあれば、競り合い、痛み分けになることもあり、前の対戦成績が次の対戦成績と同じになる保証などない。
そうやって長いこと戦い続けた最後に残る成績からは、運も不運も流れも勢いも相殺されて、残るのがそのシーズンの相対的な「強さ」なのだと思います。
CSを3連勝したからではなく、どう転んでもおかしくなかった3試合を見続けて、レギュラー・シーズン優勝を果たしたファイターズは強いチームだったのだなぁと改めて気づかされた気がします。
パ・リーグで一番強かったファイターズが、セ・リーグの代表と日本一をかけて戦うのだから遠慮するものなどなにもない。
胸を張って、そして、ライバルたちの思いも背負って堂々と、日本シリーズの舞台へと向かってほしいです。

まだ相手チームは決まっていませんが、個人的にはセ・リーグ王者に勝ちあがってきてほしい。
それぞれのリーグの優勝チーム同士が対戦してこそ、本当の「日本一」なのだから。
(ドラゴンズには申し訳ないけれど、頑張れ!ジャイアンツ!)



小久保選手。
19年間のプロ野球生活、お疲れ様でした。
2点差を追う9回表、二死二塁。
一発出れば同点、倒れればゲームセットと同時にシリーズが終了するしびれる場面が最後の打席になりました。
真摯に野球に取り組み続けてきた小久保選手に最高にふさわしいラスト・ステージ。
野球の神様はいるんだなぁ…と。
ユニフォームを脱ぐことが決まっている選手の、「最後の打席」や「最後のマウンド」は、多くの場合、いつもの真剣勝負とは色合いが異なる対戦になります。
それもまた、残る選手たちからのリスペクトであり、感謝の思いの表れであって、悪いとも思わないし、嫌いでもありません。
でも。バットマンとして一振りに全身全霊を捧げてきた小久保選手が、緊張感のある“本当の勝負”の中で野球選手としての最後を終えられたことは、最高に幸せな締めくくりになったのではないかと思います。
マウンドには私たちの守護神・武田久がいましたが、最後のショートフライが飯山のグラブに収まる瞬間まで、小久保選手に一発喰らうのではないかと怖かったです。
もう来シーズンからは、小久保選手を打席に迎えてハラハラすることはなくなりますが、小久保選手が愛したホークスの中に、いつでも小久保イズムは生きているはず。
そして、ファイターズの中にも、二岡をはじめ、小久保さんの野球選手としてのあり方を“引き継ぐ”選手たちはいます。
違った形になっても、きっとまたグラウンドでお会いしましょう。
いまはただ、同じ“野球好き”として(生意気ですが)。
『ありがとう』



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2012年10月18日

10/18 CSファイナル・ステージ第2戦〜引き寄せる、守る、そして変える〜

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◆10/18 CSファイナル第2回戦(札幌ドーム)

○ F 3 − 0 H ●

H 000 000 000 0
F 100 000 20x 3

投手:☆武田勝(6)-石井(1)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



昨日掴みかけていたシリーズの「流れ」を、今日の第2戦にも引き寄せてくれたのは糸井嘉男。
1回裏。二死走者無しから糸井が強烈な三塁打を放つと、中田のレフトライナーをH内川選手がグラブに当てて落球。
ラッキーな先制点をもらい、ファイターズは優位な立場で試合を進めることが出来ました。

その「流れ」を守ってくれたのは先発・武田勝。
5回まで許したヒットはわずかに2本。
先頭打者の出塁を一度も出すことなく、初回にあげた虎の子の「1点」と、その後もチャンスは作りながら「ここ1本」が出ない攻撃が続いたために油断すると変わってしまいそうな「流れ」を、辛抱強く守り続けてくれました。
いつもと変わらず淡々と。
いつもと変わらず「真っ直ぐは大胆に、緩い球は低めに」。
みんなが安心していられる、“いつもの勝さん”。
ファイターズが優位を保ちながら、ファイターズらしく戦い続ける「ベース」を支えてくれたと思います。
本当に素晴らしいエースのマウンド姿でした。

けれど。
5回裏。一死二塁→二死三塁から、さらにふたつの四球で二死満塁と大きくチャンスを広げながら、結局稲葉が倒れてこの回も追加点が取れなかった直後。
チャンスを潰し続けるとやっぱりピンチはやってくる。
6回表。
この試合初めて先頭打者にヒットを、それも二塁打を打たれて無死二塁。
打順もまた「1番」からの好打順だったため、2番打者がしっかり送りバントを決めて一死三塁。
守りきるか、追いつかれるか、あるいは打順も考えれば一気の逆転劇もありうる局面。
この試合のターニングポイントだったと思います。
打席には、初回に適時失策をおかした3番内川選手。
ミスを取り返したい打者は、いつもにも増して怖い存在でしたが、打ち上げた打球は浅めのセンターフライ。
正直、この当たりで三塁走者のタッチアップはないとしか思えませんでした。
しかし、驚いたことに三塁走者松田選手はタッチアップから本塁突入。
確かにセンターからのホーム返球はマウンドを越えるために難しい送球ですから、ホークスサイドは、この試合一番のビッグチャンスに命運を「賭けた」のかもしれません。
このギャンブルが成功すれば、「流れ」はホークスに傾いたと思います。
そんな危うい局面を、再びファイターズの「流れ」へと変えたのが陽岱鋼。
センターからホームへの、ワンバウンド・ストライク返球を、鶴岡ががっちりキャッチ、好ブロックで松田選手の生還を阻止。
ギャンブルを許さない完璧な送球で失点を防いだことが、揺れ動きそうだった「流れ」をもう一度しっかりファイターズのものへと取り戻してくれました。

そして、“ラッキー7”7回裏の攻撃。
3回裏の攻撃と全く同じように、先頭打者金子誠が出塁すると1番陽がきっちり犠打を決めて一死二塁。
2番打者が倒れて二死となってから打席には3番糸井。
3回の攻撃ではセカンドゴロに倒れていましたが、終盤に入り、追加点がゲームの勝敗を大きく左右するこの場面で、昨日の“リベンジ”をかけてマウンドに上がったリリーフ・エースの森福投手の初球を思い切り引っぱたくと、打球は大きな放物線を描いてライトスタンド中段に届く、豪快な豪快な2ランホームラン!
勝利をぐいっと引き寄せて離さないような衝撃的な一撃でした。
(嘉男、やっぱりすげぇ…)


「流れ」は黙っていてはつかめない。
一度掴んだからといって、いつまでも守り続けることが出来るわけじゃない。
遠くなりかけたら引き寄せるのだ。
手元に来たら大切に守るのだ。
もしも守りきれずに“変質”してきたら、もう一度良い方向へと変えるのだ。
そのために。
やるべきことをやる。
一生懸命にやる。
全力プレーを貫き続ける。
それしかないのだと思うし、今日のファイターズはそういう戦い方が出来たから勝利をつかみ取れたのだと思います。



<10/19 予告先発投手>
F ウルフ
H 摂津

今日で2連勝。
アドバンテージの1勝を含めて3勝を上げ、日本シリーズ進出に王手をかけた格好になりました。
しかし。本当にしびれる戦いはこれから。
シーズン中に苦杯をなめてきたホークス先発陣、その最強ローテが明日から登板します。
エース攝津投手、大物ルーキー武田投手、防御率1点台左腕・大隣投手。
誰一人打ち崩せたことがありません。(摂津投手から大量点を奪ったことはありますが、地方球場は参考になりません)
“対戦成績で3勝リードしているから”または”あとひとつ勝てばいいから“などという生ぬるい考えでは、ここからの逆転劇だって充分ありえると思っています。
せっかく今は味方につけている勢いを手放さず、自分たちの武器とするためにも。
今まで通り、目の前の一試合に全身全霊を捧げて一戦必勝!
「この一試合しかない」覚悟で、ホークスにぶつかっていってほしいです。
リーグ優勝は、ライオンズの敗戦によって“戦わずして”得たものでしたが、日本シリーズ出場権は戦って勝たなければ手に入りません。
今シーズン初めての、勝って大きな喜びを手に入れるための一試合。
先の“計算”など一切なしで。
真っ直ぐに勝利を目指そう。
進め!進め!ファイターズ!
絶対勝つぞ!ファイターズ!
全力込めて!ファイターズ!!





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2012年10月17日

10/17 CSファイナル・ステージ第1戦〜つなぐ、守る、そして一発〜

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◆10/17 CSファイナル第1回戦(札幌ドーム)

○ F 3 − 2 H ●

H 000 000 200 2
F 000 000 30x 3

投手:☆吉川(7)-増井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕鶴岡 9遊金子誠

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



帰宅後、スポーツ・ニュースを見ると、ゲームが動いた7回の攻防はこんな風にまとめられていました。(※表現はこの通りではありません)
「7回表、吉川は一死一三塁の場面で粘る小久保を三振に討ち取りましたが、なお二死二三塁となってから多村に詰まりながらもセンター前へ運ばれ2失点」
「7回裏、一死二塁のチャンスで糸井がライトスタンドへ同点ホームラン!好投のヤンをマウンドから引きずりおろすと、二死一三塁で代打二岡。森福の初球をライト前に打ち返して、この回一気に逆転しました」
得点シーンは野球において一番わかりやすく、やっぱり面白い場面であり、そして、ここで打った糸井と二岡は本当に素晴らしい活躍でした。
けれど。
わずかな時間しかさけないスポーツ・ニュースではほとんど取上げられることのない「過程」の中に、野球というチーム・スポーツの本質、ファイターズというチームの戦い方があったと思います。

吉川が悔しい2点を失った直後の7回裏。
先頭打者陽が兄・ヤン投手からヒットを放って出塁。
2番杉谷は送りバントの構え。
2点を追う終盤の入り口で、それでもファイターズらしく「1点」ずつ還していこうという采配に応え、杉谷は、走者を出すとやや制球が乱れるヤン投手のボールをしっかり見極めつつ、確実に犠打を決めて一死二塁。
ここで糸井が、高めに浮いてきた甘い球を見逃さず、ライトスタンドへ叩き込んで同点。
4番中田は、代わった藤岡投手からショートへ内野安打を放って一死一塁。
糸井の「一発」で攻撃が終わらなかったのが大きかったです。
稲葉は、藤岡投手から代わった森福投手の前にセンターフライに倒れたものの、続く小谷野の打球がレフト線を破る間に、中田が三塁まで到達して一死一三塁。
もう一度、みんなでつないだチャンスで、代打の切り札・二岡。
引き戻した「流れ」を完全につなぎとめる勝ち越しの一打を決めてくれました。

先頭打者が出塁する。
大切な走者を確実に先の塁へ進める。
決めるべき人が決めて得点する。
そこで終わらず、もう一度、“先頭打者”が出塁する。
誰かがつなげなくても、次の人がカバーする。
みんなが同じひとつの方向を向いて懸命に頑張るとき。
ファイターズは強くなる。

反対に。
やるべきことをきちんと出来なければ、「流れ」はきません。
5回裏。
先頭打者中田がこの試合、チーム初となるヒットを放って出塁するものの、稲葉が送れず結局三振に倒れると、小谷野の打席で、一塁走者中田がつり出されて盗塁刺。
チャンスの芽をチャンスにすることもなく潰してしまいました。
犠打失敗、走塁ミス。
ミスは必ずあるものですが、重ねてしまっては苦しくなる。
また、7回の守り。
無死一二塁の場面、ペーニャ選手のサードゴロは併殺に取れたはずです。
小谷野からの送球がどうだったのかわかりませんが、セカンドベースに入った杉谷がわずかに握りなおした分、際どく一塁セーフ。
「たら・れば」はありませんが、併殺が成立して二死三塁になっていたなら、吉川は次の小久保選手を苦労しながらでも三振に討ち取っていますから、多村選手まで回ることなく無失点で切り抜けた可能性は大きかったと思います。
投手が討ち取った「取れるアウト」を取りきれないと「流れ」は逃げる。
多村選手の、吉川の感覚からすれば完全に詰まらせたはずの打球が、ショートとセンターの間に落ちたとき、その“不運”も元を辿れば自分たちで招いたものでしかないと思いました。

ただ。そうした諸々を一気にひっくり返したのが糸井の「一発」。
個人的にCSにおいては打のキーマンと考えている糸井(ホークス戦に弱い)がいきなりヒーローとなる活躍をしたこともそうですが、何よりも、短期決戦の場合、劇的な「一発」はその試合だけでなく、しばしばシリーズの「流れ」を決定付けます。
2009年のCS(対イーグルス)で、初戦、スレッジが打った逆転サヨナラ満塁ホームランはファイターズを日本シリーズへ導いてくれたし、しかし、その日本シリーズでは、第5戦、1点リードの9回裏に守護神武田久が亀井、阿部選手に同点・サヨナラのホームランを打たれたことで「流れ」を失い、日本一を逃してしまいました。
今日の「一発」は、そこまでドラマティックなものではありませんが、代打・二岡の勝ち越し打との“合わせ技”で、今日の勝利のみならず、シリーズの「流れ」をファイターズへと引き寄せてくれたと思います。
だからこそ、大切なのはまた明日。


<10/18 予告先発投手>
F 武田勝
H 新垣

初戦を落とせば絶対に負けられない第2戦。
初戦に勝てば、一気に勢いに乗りたい第2戦。
どちらにしても大切な第2戦だから、エース・勝さんが先発です。
けれど、いつも通り、「まっすぐは大胆に。緩い球は低く」それだけでいい。
丁寧に、ひとりひとり討ち取っていきましょう。
頑張れ!勝!!

今日はいい試合だったし、「流れ」も引き寄せたとは思うけれど。
今日は今日。明日は明日。
また、ただ目の前の一試合を勝つために、全力で戦うだけ。
力を合わせ、気持ちをひとつに。
頑張れ!頑張れ!ファイターズ!
つなごう!守ろう!ファイターズ!
明日も勝つぞ!ファイターズ!!




先発した吉川、とても頼もしかったです。
0-0の展開で先に2点を失ったことはとても悔しかったと思いますが、気持ちを切らさず、後続をきっちり抑えた姿には、帰国してTV観戦してくれていた前エースを彷彿とさせるものがありました。
このシーズン、ずっと頑張ってきたその背中を、同じくずっと見続けてきた野手たちが、その裏の攻撃で奮起してくれたのもうなずけます。
例え打たれても「チームを勝利へ導く」、エースへの階段をまたひとつ上った吉川。
ぜひ、もう一度日本シリーズの舞台でマウンドに上げさせたい。
大舞台でのピッチングが見たい。
そう思わせるマウンドさばきだったと思います。
頑張りました。




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CSファイナル・ステージ開幕!

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<10/17 予告先発投手>
F 吉川
H 陽



昨日もない。
明日もない。
あるのはただ今日、目の前の一試合。

百戦錬磨のベテランも。
まだ10代のルーキーも。
いるのは今、同じベンチに入っている仲間だけ。

急に強くなることはない。
でも急に弱くなることもない。
やれることは変わらない。
グラウンドに何一つ悔いを置き忘れてこないように。
いつも通り。
野球に真摯に。
野球にひたむきに。
やれることは必ず全部やろう。

昨日もない。
明日もない。
ただ目の前の一試合。
全力で勝利を目指し、選手もベンチも、そしてファンも。
心をひとつに。

いくぞ!ファイターズ!!





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