2012年10月14日

獅子か鷹か

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ライオンズとホークスで争われているクライマックス・シリーズ・ファースト・ステージは、初戦はホークスが持ち前の投手力により競り勝ち、第2戦目は、後のないライオンズが強力打線を爆発させての快勝という結果に終わり、譲らず1勝1敗、明日の第3戦まで決着はもつれ込みました。
札幌ドームに乗り込んでくるのはどちらのチームになるのか。
勝ち上がってくるチームの「勢い」は、どちらがどう勝ったとしてもファイターズにとっては警戒すべきものである以上、スポーツマンシップには反する態度であっても(笑)、どちらにしろ第3戦まで消耗戦を繰り広げ、戦力もスタミナも存分に使ってきてくれれば多少なりとも有り難い。
なんとすれば。
ファイターズは確かに今年のペナント・レースを制しましたが、144試合の長丁場を粘り強く戦う「強さ」はあっても、短期決戦はまた別のもの。
1勝のアドバンテージも、全戦ホームグラウンドで戦える地の利も、対戦相手の疲弊具合も、使えるものはなんでも使って、先に3勝して日本シリーズに勝ち上がりたい。
リーグ・チャンピオンだから勝って当たり前などということはあり得ない。
なりふり構わず。
勝利への執着のより強い方が生き残るのが短期決戦のような気がします。
リーグ優勝は、何よりも価値あるものだと個人的には考えていますけれど、チームが日本シリーズに進みたい、日本一の称号を手に入れたいと本気で望むなら、一度優勝したことは忘れて、CS1stステージを勝ちあがってくる強い相手に全力で挑む“チャレンジャー”であれ。
そう思います。


さて。対戦相手がライオンズになるのかホークスになるのか、全くわからないし、そこに対してどのような介入も出来ませんが、ファイターズにとってどちらと戦うほうが“勝算”があると考えられるか。
LかHか トータル戦績.jpg

ぶっちゃけ、今年は両チームに対して負け越しを喫しており、どちらと戦っても分が悪いというのが事実です。
ただ。個人的に、ライオンズには「打たれている」イメージが、ホークスに対しては「打てない」イメージが強かったのですが、こうしてシーズン成績を見てみると、失点はどちらも同じ、防御率で言えば意外なことにホークスの方により打たれており、つまりは「打線は打てない・投手は打たれている」わけで、数字上はライオンズの方が多少は戦いやすいように思われます。

次に、投手陣の成績です。
LかHか 投手編.jpg

ところが、先発投手陣はホークス戦の方でよい数字を残している投手が多い。
特に、先発3本柱の武田勝・吉川・ウルフは3人とも、比較するとホークス戦の防御率の方が良い。
一方で、先発の4〜5番手争いをすることになる投手たちは、ライオンズに好相性の中村・谷元、逆にホークスの方を得意とする多田野・八木と、特徴が分かれています。
現在の調子が一番大切ですが、4戦目以降の先発を誰に任せるかは、この辺りの相性を鑑みて、対戦相手によって代わってくるかもしれません。
問題はリリーフ陣です。
投球イニング数が少ないリリーバーは防御率が凄く大きく出てしまうので数字だけからは一概に言えないとは言っても、勝ちパターンで登板するリリーバーのほとんどが、ホークス戦の数字がよくありません。
何より心配なのは、森内と増井。
彼らはどちらのチームに対してもかなり不安な数字が残ってしまっています。
短期決戦とは言っても最大6試合。
ブルペンの力なくして勝利はない。
森内に関してはシーズン終盤の不調から考えれば「外す」選択もありえると思いますが、絶対に外せない増井が、しっかりコンディションとモチベーションを保って頑張ってくれるかどうかがシリーズのカギを握るかもしれません。
ライオンズにもホークスにも負け越しているとは言っても、完璧に叩きのめされたというよりも、多くの場合、試合展開は接戦になっています。
ライオンズ戦では、全24試合のうち、2点差以内だった試合が(引分を含めて)15試合、ホークス戦では同じく16試合と、わずかな「あと一押し」やわずかな「ひと踏ん張り」が勝敗を分けてきました。
今年1年、ほんとうによく踏ん張ってきたリリーフ陣ですが、最後までもうひと踏ん張り出来るかどうか。
こうした投手陣の成績全般を考えると、やはりライオンズが相手のほうがやや戦いやすいように思えます。

最後に打撃陣。
LかHか 打線編.jpg

一応、想定される打順に沿って、それぞれのチームに対する打率をまとめてみました。
まず、ライオンズ戦の場合。
得意にしている打者は中田と鶴岡のふたりですが、極端に「ダメ」な数字が残っているのはホフパワーのみ。
特に「4番」中田が3割を超える打率を残していますから、やり方によってはどうにかなるかも…という希望を抱かせます(笑)。
一方、ホークス戦となると、陽ひとり3割台の好相性を見せていますが、3番糸井・4番中田がともに1割台と全く打てていない。
その代わりに5番稲葉・6番小谷野が.280あるものの、陽がチャンスメークするにしても5番は遠いし、逆に稲葉・小谷野がチャンスメークするにしても、そこから1番陽は遠い。
打てそうな人をもう少し固めるような打順を組む工夫があれば多少得点力は上げられるかもしれませんが、現状では難しいかもしれません。
いずれにしても、キーマンは糸井。
トータルでは3割打者なのに、ライオンズ戦は215、ホークス戦にいたっては163と全く機能していません。
糸井が打ってくれれば。
ライオンズが相手なら中田との強力なクリーンアップが形成されるし、ホークスが相手の場合は、1番陽・5番稲葉の間が上手くつながるようになる。
シーズン終盤、ぐんと調子を上げてくれていたので、その状態をそのまま試合で出してくれたなら、ひじょうに助かります。
頑張れ!糸井!!


えー、以上のざっくり分析(というほどのものじゃないけど)から、明日はライオンズをやや応援しつつできたらTV観戦しようと思います(笑)。
とは言っても。
どちらのチームが上がってきても怖いことには変わりないし、どこが相手であろうとも、相手のことを考える前にまずは自分たちの野球、ファイターズらしい野球をするのが何よりも大切なこと。
宮崎では故障者もなく、それぞれに良い調整が出来たようなので、後は、札幌に帰ってきて、新しい戦いに向けてまたみんなの心が同じひとつの方向にまとまるような「準備」をしっかりしてくれたらいいと思います。
ちょっとドキドキしてきたぞー(笑)
頑張れ!ファイターズ!!





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2012年10月09日

10/9 マリーンズ24回戦〜そしてファイナルへ〜

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◆10/9 マリーンズ24回戦(QVC)

○ F 9 − 8 M ●

F 004 030 020 9
M 005 102 000 8

投手:武田勝(2)-ウルフ(1)-森内(1)-増井(1)-宮西(1)-☆石井(1)-S武田久(1)
先発:1中陽 2二杉谷 3右糸井 4左中田 5三小谷野 6一ホフパワー 7指鵜久森 8捕鶴岡 9遊飯山

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



“変わったこと”をしたばっかりにおかしくなった流れを、今日は打撃陣が最後まで諦めずに引き戻し、とうとう勝利をもぎ取ることが出来ました。
特に、CSに向けて出場のチャンスを狙う若い選手たちがそれぞれに結果を出せたことが嬉しかったです。
3回表。先制点となる強烈なホームランを放った鵜久森。素晴らしい一撃でした。
守備ではいつも通りの安定感を見せる一方、打撃でも2安打2得点と、下位から上位へつなげる得点の起点となった飯山。
8回表。無死一塁の場面で代打起用され、ヒットでつなぎ、また素晴らしい走塁で自分の能力をアピールした村田。
その後の、一死二三塁のチャンスでやはり代打起用され、同点となる犠牲フライを上げた近藤。
こうした選手たちの活躍を、しっかり「勝利」へと結びつけたのは主力選手たち。
3ランホームランを含む、2安打4打点と大暴れした3番・糸井。
2安打(ラッキーでした)1打点の4番中田。
勝負を決める1点を叩き出した陽岱鋼。
ファイターズには珍しい、ノーガードの打ち合いになりましたが、打ち負けない“戦う気持ち”が最後にやっと見られました。
ただ気持ちよく打ちまくった、ということではなく、みんなでどうにか「つないで」勝てたということを心に刻んで、フェニックス・リーグでの調整に臨んでほしいです。

8失点となった投手陣ですが、基本的に心配はしていません。
5失点のウルフは、最初からマウンドに立ち、大野が受ければ問題ないと思います。
“調整登板”ということで、途中から投げることも、鶴岡が受けることも了承してのマウンドだったはずですが、不運な内野安打(ゴロを打たせて取るウルフにはついて回るリスクではある)が続き、盗塁に対して鶴岡がボールをジャックルして投げられなかったことなどもあり、もともと少し神経質な投手なだけに、イライラして集中力を欠いたように思います。
もちろん、そうしたところがこれからのウルフの課題ではあり、解決していかなくてはならない問題ではありますが、当面のCSに関しては、彼が投げやすい“いつも通り”の環境を与えてあげれば、今まで通りの投球はしてくれるはずです。
試合終了後、外野スタンドのファイターズ・ファンにあいさつに出向いた後、ニコニコしながら大野を捕まえて離そうとしないウルフの姿を見ていると、鶴岡がどうとかいうのではなく、大野との間の「信頼関係」が今のウルフにはひじょうに大切なのだと感じます。
上手くいってるものをわざわざ崩す必要はない。それだけです。
1イニングを投げて3安打1四球2失点の宮西に関しても、要するに、増井の50ホールドポイントのために、「準備」が難しかったことが影響していると思います。
通常、「勝っている8回」が増井の定位置であり、宮西は増井の後ろで投げることはない。
ただ、今日の試合は、増井にとってはリーグ新記録となる50ホールドポイントを挙げるチャンスだったので、3回にいったんひっくり返された試合を、5回表に再逆転した機を逃さず、ホールドがつく5回裏に急遽増井をマウンドへと送りました。
乱打戦になってしまいましたから、勝ちこしたからといって増井をいつもの出番まで待たせていたら、ホールドのチャンスはなくなるかもしれない状況も予想されましたので、記録を優先するならばここでの増井投入はベストのタイミングではありました。
しかし、他のブルペン陣の「準備」が“いつも通り”とはいかなくなったのも確かだと思います。
プロ入りしてからずっとリリーフ一筋、経験豊富な宮西にしても、こうした起用のされかたは経験のないことだったはずで、試合への入りが難しかったのではないかと思います。
それでも。いきなり3連打と四球で押し出しの1点を失った後は、満塁だったので犠牲フライでもう1点も失いましたが、実際には三振、センターフライ、セカンドフライと、3人の打者を討ち取っており、次第に“いつも通り”の自分を取り戻していた様子がうかがえます。
最初から“いつも通り”、宮西が気持ちを入れてマウンドへ上がれる「準備」さえ出来れば、ピッチング自体には何の問題もないはず。
心配する必要はありません。
先発の武田勝、増井、石井、武田久はそれぞれにいい終わり方が出来たので、CSへ向けた調整としても万全。
ひとりだけ心配なのは森内です。
今日も1失点しましたが、これで9/30から4試合連続の失点。
さらに遡れば、8/19からの10試合(先発1試合を含む)のうち、無失点だったのはたったの1試合だけという記録が残っています。
その前まではほとんど失点がなく安定し、防御率も2点を切っていましたが、今日の最終戦を終えたところで防御率も4点台へと急降下。
正直、このままでは大切な場面でリリーフのマウンドへ上げるのは危険といわざるを得ません。
森内もまた、ルーキーながらブルペンを支えた一員として、リーグ優勝へ大きな貢献をしたひとりであることは間違いありませんが、短期決戦のCSに必要なのは、過去の貢献度ではなく「いま」確率の高い戦力に他なりません。
CSまではまだ若干の時間があるので修正、調整のチャンスはあるにしても、どこまで信頼を取り戻せるか、また、いよいよというときに首脳陣が“見切る”決断を下せるかどうか(代わりになる投手がいるかどうかも含めて)が注目されます。


公式戦は今日で終了。
いよいよクライマックス・シリーズに向けての準備が本格的に始まります。
主力選手のほとんどは宮崎へ向かい、フェニックス・リーグでの実戦の中で調整を進めていくことになるようです。
対打者、対投手という“実戦感覚”と同時に、みんなで力を合わせて戦ってきたファイターズですから、“いつも通り”「みんなで戦う」感覚も失わないように、そして、何よりも故障者が出ないように。
気を引き締めつつ、モチベーションを上げていってほしいと思います。
頑張れ!ファイターズ!!





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2012年10月08日

特別なことはいらない

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<10/9 予告先発投手>
F 武田勝
M 成瀬


長かったようであっという間でもあった気がするシーズンも、いよいよ最後の144試合目。
けれど。
最終ゲームだからといって、特別なことは何もいらない。
1年間やってきたこと、そのままの姿で戦ってほしい。
“最後まで諦めない”
“トーナメント戦のつもりで”
“捨て試合を作らない”
どんなときでも、目の前の敵を倒し、ただひとつの勝利を求めて懸命に戦ってきた積み重ねがファイターズを優勝へと導く一番の力だったのだから。

10/2に戦わずして優勝が決まって以降の二試合は、すでに「CSを見据えた」戦力の見極めに重きが置かれ、もちろん出場した選手たちは一生懸命にプレーしていたとは思うけど、チームとして「絶対に勝つ!」気持ちが伝わる戦いではなかった。
シーズン最終盤の大混戦をしぶとく生き残った、あの頃の“一体感”は影を潜めた。
絶対に手放してはいけないものなのに…。
でも、きっとまだ間に合う。
最後の最後にもう一度初心に戻って。
ただ目の前の試合に勝つことだけに必死になることが出来たならば。

調整でも消化試合でもない。
どの一試合も公式戦は真剣勝負。
結果はどうであれ。
勝利のために、ベンチも選手もやれることは全てやりきる戦いを。
頑張れ!ファイターズ!
戦え!ファイターズ!!
絶対勝つぞ!ファイターズ!!!




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2012年10月07日

10/5 イーグルス24回戦〜天国と地獄〜

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◆10/5 イーグルス24回戦(札幌ドーム)

● F 3 − 7 E ○

E 310 020 001 7
F 001 002 000 3

投手:★斎藤佑(4.2)-根本(1.1)-乾(2)-森内(1)
先発:1中陽 2二西川 3右糸井 4左中田 5一稲葉 6三小谷野 7指ホフパワー 8捕大野 9遊中島

<試合詳細はファイターズ公式サイトでご確認下さい>



3月30日。
9回 110球 被安打4 1失点
開幕投手の重責に、完投勝利というこの上ない「結果」で応え、斎藤佑の“2年目”は歓喜に包まれてスタートした。
そして。
10月5日。
本拠地札幌ドームで行われる今シーズン最後の試合。
優勝がすでに決まったために“消化試合”ではあっても、ホーム最終戦という特別な舞台を、ファームでもほとんど結果を出せていない斎藤佑に任せたのは、シーズン序盤の活躍で優勝へ貢献してくれた彼に対する温情だったのではないか。
シーズン後半は正直何もしていなくても、最後に“いいところ”を見せて、彼もまたリーグ優勝したチームの、紛れもない一員であることを、斎藤佑本人も、ファンも再確認する機会になることを監督は望んでいたのではないかと思う。
しかし。
4回2/3 99球 被安打9 6失点
開幕戦同様にスタンドを埋め尽くした大勢のファイターズファンの前で、あの時とは正反対の無残な姿を晒して、斎藤佑の2012年シーズンは終了した。


開幕から順調に白星を伸ばしていた斎藤佑が“転落”していくきっかけになったのは、やはり函館の試合ではなかったかと思う。
5月12日。ライオンズ戦。
初回から打ち込まれ、2回を持たずに9失点で降板。
あっという間にこれだけボコボコにされたのは、今までの野球人生でも経験がなかったはずだ。
このとき斎藤佑が何を感じ、何を考えたのかはわからない。
屈辱、怒り、恐怖、…。
ただ、それが何であったにせよ、「初めて」の感情が渦巻いたのは確かではないかと思う。
斎藤佑に限らず、プロ野球の世界に入ってくるのは、子どもの頃からの野球エリートばかりだ。
中でも投手は、“一番野球が上手な子”が獲得できるポジション(日本では主にそうなっている。ただし、メジャーでは、もっともセンスのある子どもにはショートのポジションが与えられると聞く)。
だから、アマチュアにも投手の分業制は取り入れられているのだろうが、今でも高校野球ぐらいまでは「エースで4番」の存在はそれほど珍しいものではない。
数々の栄光に彩られた斎藤佑のアマチュア時代の野球歴の中にだって、もちろん、負けて悔しい思いをしたことも、打ち込まれたことも、思うような投球が出来ずに苦しんだこともあったに違いないが、プライドがずたずたになるような目に合ったことはなかったのではないかと思う。
まさに青天の霹靂。
順調にスタートしていた2012年シーズンの斎藤佑に突然訪れた“劇的な初体験”によって狂いだした歯車は、結局、元に戻ることなく、回れば回るほどその狂いを大きくしたまま、シーズンは終わってしまった。
そんな気がします。

斎藤佑のピッチングに関しては、色々な人が色々なことを「評論」しますが、どれが正しくてどれが間違っているかは、素人にはわからない。
技術的なことについては、本人とコーチがよく話し合って、そのまま伸ばしていくところ、直さなくてはならないところをはっきりさせた上で、納得して練習に取り組んでいくしかない。
個人的には、斎藤佑の被安打の多さをどう考えるか、どう対処するべきなのかに興味があります。
今シーズンは、19試合(中継ぎ1試合を含む)104イニングを投げて被安打126本。
イニング1本以上打たれている計算です。
特に、去年は故障でファームにいたために登板機会のなかった交流戦。
今年は5試合登板しましたが、セ・リーグのチームとはどこも初めての対戦だったにも関わらず、カープ戦以外は、ドラゴンズ・5回・7安打・5失点、スワローズ・4回・8安打・3失点、ジャイアンツ・5.2回・11安打・4失点と、よく打たれてしまっています。
打ちにくいと言われる“初物”だったにも関わらずどんどん打たれたわけですから、去年から対戦のあるパ・リーグのチームは当然打ちます。
交流戦後、再開したリーグ戦では、やはり打たれ続け、結局ファーム落ち。
戻ってきたホーム最終戦でも、イーグルス打線に気持ちよくバットを振られていました。
現状の斎藤佑は、打者にとってひじょうに打ちやすい投手なのは間違いないと思います。
ただ。5/12以前の斎藤佑が「打たれない」投手だったかと言えばそんなことはない。
同じように、一試合当たりの被安打数は多いながらも、それが失点になかなか結びつかない、粘り強さが春先にはあったし、それは、去年から彼の持ち味とも言える「強さ」でもありました。
ヒットを打たれなければ当然失点するリスクも低くなるわけですから、ヒットを打たれず、なおかつピンチに強い投手が最強です。
全ての投手が最終的に目指すべき投手像がそこにある。
斎藤佑も、いずれにしても被安打をもっと少なくする必要がありますが、大切なのは、そのための「方法」を間違えずに選択すること。
打者から見て「打ちにくい」投手のタイプは様々あるわけですから、闇雲に強い球や速い球、鋭く変化する球を求めるだけが“打たれない”方法ではありません。
斎藤佑には斎藤佑にあった方法がきっとあるし、彼が自分で築き上げてきた投球術も、全てが通用しないわけではないはずです。
素直になるところは素直に、頑固に守り抜くところはとことん頑固に。
斎藤佑には斎藤佑として進化してほしいと思います。

「野球エリート」が集まるプロ野球の世界では、プライドに傷がつかないままの選手などほとんどいないはずです。
プロ入りするときにどんな謙虚な発言をしようとも、心の中ではどの選手も「自分はやれる」と思っているはずだし、そうでなければプロの世界に飛び込む資格はないとも言える。
ただ、そのプライドは必ず壁にぶち当たって一度粉々になる。
二軍といえども回りもみんな“選ばれて”プロの世界に入った選手たちだし、まして何年もその中で成績を残している一軍の選手ともなれば、力の差はあって当たり前。
アマチュア時代はいつだって「一番」だったとしても、特別だったとしても、プロ野球ですぐに「一番」になることは出来ない。
だから。そこからが本当の勝負なのだと思います。
誰でも必ず一度は“潰れる”。
潰れたところから這い上がる意志を持てる選手ならば、上に進むチャンスはある。
2年目にして「天国と地獄」を味わった斎藤佑。
真価が問われるのはここからです。
チームはまだクライマックス・シリーズがあり、勝ち進むことが出来れば日本シリーズもありますが、斎藤佑には、目先の華やかな舞台ではなく、自分のプロ野球人生の先を見据えて、やるべき課題に取り組んでもらいたいと思います。
頑張れ!斎藤佑!!



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2012年10月04日

個人タイトルを巡る状況

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シーズンもいよいよ大詰め。
パ・リーグのCS進出チームが出揃いました。
ファイターズが第2ステージで対戦するのは、ライオンズとホークスによる第1ステージの結果次第。
わかっていたことですが、どちらにしても相当にやっかいな相手です…。
とはいえ、まだシーズンは終わっていませんから、CSのことはおいおい考えるとして、とりあえず、2012年シーズンの個人タイトル状況を確認してみました。
打撃・投手、それぞれの現時点でのリーグリーダーと、そこに最も近いファイターズ選手の成績を並べてみますと、以下の通りです。

<打撃部門>(10/4時点)
首位打者 1角中(M) .315   4糸井 .303
本塁打王 1中村(L) 27   3中田 23
打点王 1李(Bs) 87   4中田 74
最高出塁率 1糸井 .403   2中島(L) .381
盗塁王 1聖澤(E) 52   5糸井 22

打撃部門に関しては、糸井の首位打者、中田の本塁打王はほとんど難しいかと思います。
タイトルとしては、糸井の最高出塁率だけか。
それにしても、聖澤選手の52盗塁はすごいです。
故障がなければ、L片岡選手、H本多選手、M荻野選手など、余裕で50個を越える盗塁を決められる選手がパ・リーグにはごろごろしている。
ここはセ・リーグとの大きな違いです。
しかし、ファイターズは俊足選手が揃っているわりに、ずば抜けた盗塁数を記録する選手がいませんでした(過去数年に渡っていない)。
主力では糸井を筆頭に、陽、田中賢などそれぞれ30盗塁は出来る“盗塁力”があると思うので、来年以降はもっと走ってほしいし、そのうちファイターズから盗塁王を輩出するのが密かな野望です(笑)。


<投手部門>(10/4)
最優秀防御率 1吉川 1.71   2摂津(H) .191   3大隣(H) .195
最多勝 1摂津(H) 17   2吉川 14
三振奪取最多投手 1田中(E) 166   2吉川 158   3摂津(H) 153
最優秀勝率投手 1摂津(H) .773   2吉川 .737
最優秀救援投手(セーブ王) 1武田久 31   2涌井(L) 30
最優秀中継ぎ投手(ホールドポイント王) ☆増井 49

もう投げないことで吉川の最優秀防御率は確定だと思います。
逆に投げていれば、奪三振もあったかなと思いましたが、イーグルスの残り試合が多く、田中投手の先発機会がありそうなので、やっぱり無理のようです。
増井の最優秀中継ぎ投手はすでに確定。
あとは、武田久がセーブ王のタイトルを取れるかどうか。
ライオンズ涌井投手と大接戦になっております。
こればっかりは、試合展開に左右されるので、周りが取らせたいと思っても簡単にはいかない難しさがあるけれど。
久自身は、シーズン序盤に離脱があり、迷惑をかけた思いが強いようなので、個人的なタイトルにはこだわりもないのではないかと想像しますが、出来れば、今年チームを引っ張った先発投手・吉川、無理に無理を重ねてチームを底から支え続けた増井とともに、「守り勝つ」ファイターズを象徴する存在として、守護神・武田久にもタイトルがつけばいいなぁと思います。



<10/5 予告先発投手>
F 斎藤佑
E 美馬

今年最後の札幌ドームでのリーグ戦。
斎藤佑で開幕勝利したところから2012年はスタートしました。
ファーム落ちから戻ってきた斎藤佑が、ホーム“有終”の美を飾るのか、“憂愁”のまま終わるのか。
優勝は決まったとはいえ、CSに向けて、チームに勢いをつけて終わりたいシーズンの締めくくり。
勝敗も大切ですが、とにかく「ファイターズらしい野球」を伸び伸びと、かつ、きっちりとやりきる残り2試合にすることが絶対に必要。
マウンドに上がる以上はファイターズの先発投手として。
個人的な「結果」ではなく、チームの勝利に貢献できる投球を心がけて、斎藤佑には今出来る全力を出し切ってほしいです。
頑張れ!佑ちゃん!!

チームは今日、中村・矢貫・谷元を登録抹消。
代わりにどんな投手(あるいは野手もいるか)たちが“お試し”されるかわかりませんが(個人的には榊原の状態が気にかかる)、CSでのベンチ入りをかけて個人的なアピールの場であると一番に考えるのではなく、まず“チームのために”と考えられる選手が、結局はいいアピールが出来ると思います。
野球はチームスポーツであることを忘れず、ひとりはチームのために存在することを忘れない選手がファイターズでは生き残れる。

とにもかくにも。
ホーム最終戦は盛り上がらないと!
厳しい戦いになること必至のCSへの欠かせない「準備」として、優勝の歓喜は忘れ、もう一度、チームとファンが“共に戦う”気持ちを強く強く持てるような試合にしてほしい。
願うのはそれだけです。
頑張ろう!ファイターズ!
戦おう!ファイターズ!!




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posted by こなつ at 23:59| 2012シーズン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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